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映画#49『スパイダーマン:スパイダーバース』

『スパイダーマン:スパイダーバース』
(Spider-Man: Into the Spider-Verse)


監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
原作:スタン・リー、スティーヴン・ディッコ『スパイダーマン』/ブライアン・マイケル・ベンディス、サラ・ピシェリ「マイルス・モラレス(キャラクター創作)」
出演:シャメイク・ムーア、ジェイク・ジョンソン、ヘイリー・スタインフェルド、マハーシャラ・アリ、ブライアン・タイリー・ヘンリー、リリー・トムリン、ルナ・ローレン・ベレス、ジョン・ムレイニー、他
製作会社:コロンビア・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ・アニメーション、マーベル・エンターテインメント、アラッド・プロダクションズ、ロード・ミラー・プロダクションズ、パスカル・ピクチャーズ
配給:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング(米国)ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント(日本)
公開:2018年12月14日(米国)2019年3月8日(日本)
上映時間:117分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

交差する多次元宇宙マルチバース、新たなるスパイダーマン親愛なる隣人の誕生

スパイダーマンの映画としては初となるアニメーション作品

歴代の映画作品と異なり、主人公をピーター・パーカーではなく二代目スパイダーマンとも言うべき存在のマイルス・モラレスに据えている。

肝心のアニメーションに関しては、あれはまさに神がかっていたとしか言いようが無い。それほどに完成度が凄まじかった。

その特徴の一つとしてアニメーションとコミックの融合が挙げられる。静画と動画、相反する二つのコンテンツを見事に組み合わせているのだ。

例として、コミックの縁取りやセリフのコマを実際に背景に落とし込んでいる他、実際に刊行されていたコミックをそのまま劇中に用いたりなど、その用途は様々。

それでいてスパイダーマン特有のスピーディな戦闘、大迫力のスイングをも描き切っているのだから、いかにスタッフがこの映画に力を入れていたのかが窺い知れる。その年のアカデミー賞・長編アニメーション賞を受賞したのも頷ける。

またスパイダーマンのファンにはニヤリとしてしまうようなシーンも。特にオープニングでは、歴代スパイダーマン映画のーンが数多く登場(中にはミームにもなったあの迷シーンも…)。

そして主人公のマイルス・モラレスの成長や、他の次元からのスパイダーマンたちとの絡みも魅力的だ。

個人的に好きなのはピーター・B・パーカー
孤独に苦しむやさぐれた中年のスパイダーマン。なんて魅力的なのだろう。笑

マイルスが他のスパイダーマンたちとの関わり合いや、父親からの言葉を受けて成長していく姿は観ていてとてもワクワクする。

物語が終盤に差し掛かる頃、意を決したマイルスが黒いスパイダースーツを身にまとい、ビル群をスイングするシーンはスパイダーマンの映画史に残る名シーンだと個人的に思っている。

(オリジナルの赤いスパイダースーツをマイルスが黒く塗り潰したってのもまたイカす。赤いペンキで描かれたマークが印象的。)

当時「スパイダーマン最高傑作」と呼ばれていたのにも頷けてしまう。スパイディをよく知っている人も知らない人も、両方楽しめる素晴らしい映画だ。


まとめ

今思えば、今マーベルで流行りの「マルチバース」とやらの設定はこの作品が発端かもしれないね。

続編が2023年に公開されるそうだけど、更に多くのマルチバースのスパイディたちが登場するそうで。めちゃくちゃ楽しみです。

(東映版も参戦するそうだからこれは観るしかない。地獄からの使者、スパイダーマッッッ

それではまた、次の映画にて。

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