私の結婚観
私は夫の海外赴任に伴い、ヨーロッパで暮らすアラサーニート引きこもり駐妻。
引きこもり生活のお供はもっぱら動画配信サービス。
人生の夏休み中、途方のない時間を費やしている。
私と映画
映画は好きか?と聞かれたら、好きだと答えると思う。
日本にいた頃は、少なくとも月1で映画館には足を運んでいた。
それは中学生くらいからだったように思う。
DVDを借りに行くこともしばしばだったし、好きな映画は購入して何度も見ていたし、
動画配信サービスが始まってからは時間ができると何かしら映画を観る。
ジャンルは、洋画、邦画、アニメなど様々。
夫も映画好きなので、週末は家で映画を観るのが言わずとも習慣になっている。
好きな映画はたくさんあり、思い出を語り出したらキリがない。
そんな私が、映画との思い出を一つ選ぶとしたらなんだろう。
思い浮かべてみると、そういえば人生で一番繰り返し見た映画がある。
6回映画館に行く
中学生の頃、映画館に6回行って見に行った映画がある。
中学生の6回である。社会人のように仕事終わりに平日のレイトショーも行けないし、限られたお小遣いの中でもどうしても見たかった映画。
なんだと思いますか?
はい。
花より男子ファイナル
です。
映画好きの玄人の人からしたら、なんだミーハーかよ、とか、アイドル好きなのかよと思うかもしれない。
まぁたしかにアイドルは好きなのだけど、同世代に言ったら敵だらけになるかもしれないが嵐派ではなく、関ジャニ派。
なので松潤ファンという訳ではない。
大人気少女漫画で、世界中が熱狂したドラマの映画化である。
だがしかし、私はドラマはそこまでファンという訳ではない。
この映画が好きなのだ。
ドラマより原作より、この映画自体にハマったのだ。
何が中学生を夢中にさせたのか。
念のためですが、ネタバレを含むのでご容赦ください。
この映画は、ドラマでハッピーエンドを迎えた、御曹司と庶民のカップルが、結婚に向かうまでの話である。
格差のある2人が、様々な困難を乗り越えながら、結婚というゴールに向かっていく。
中学生の私が一番印象に残っているところがあります。
結婚に向かう中で少しマリッジブルー気味になっている庶民の主人公つくしが、年上で頼りになりそうな実業家の男性に悩みを吐き出します。(初代ドラマで道明寺役だった藤木直人さんが演じています。)
そこで藤木直人さんが、自分の過去の結婚について語ります。
外から見たら、何も問題のないとても良いカップルだったと思う。
ただ、自分たちの未来について話した時に、彼女の未来像に自分がいなかった。
それで結局別れてしまった。
つくしはそこでまた不安になります。
そして紆余曲折あり、無人島で2人の生活が始まります。
生活インフラのない中、助けが来るまで2人で協力して生きていかないといけない。
どうしてもイライラしてしまったり、心が折れそうになったりする。
(ちなみにここの部分、この記事を書くにあたり見返していたら、まるで駐在生活が始まった時のようで違う意味で泣けてきました。
中学生の私、他人事で見てるけど似たような思いするよ…!)
心が挫けそうになるけれど、なんとか乗り越えます。
そして生活が落ち着いてきたころ、ふとつくしが道明寺に訪ねます。
道明寺の夢って何?
結婚の意思が固まりながらも、もしこれで道明寺の未来に自分がいなかったらどうしよう。
という不安の中で、道明寺はまっすぐにつくしをみて、
もう叶った。
っていうんですよおおおおおおおお
私は子どもながらにめちゃくちゃ感動しました。
道明寺の未来には当たり前につくしがいたんだ…!
誰かの思い描く未来の中に自分がいるってどんなに嬉しくて幸せなことなんだろう。
なんて素敵なんだろう。
この、不安な気持ちにさせられながらも、最後に最高に幸せな気持ちにしてくれる映画にハマり、6回も映画館に足を運んだのでした。
私と結婚
学生時代に知り合った夫と結婚した私。
なんで結婚するのか?
と考えた時に思い浮かんだのは
私の考える未来にこの人はいるのだろうか?
という問い。
答えがyesなので結婚したのですが。
この価値観は間違いなく6回見た花より男子ファイナルから来ている。
そして今、夫と結婚したため、夫の仕事の都合で海外生活を送っている。
私の人生は夫と共にある。
まぁそれが結婚なのかもしれない。
つまり中学生の私に芽生えた価値観が、今の人生を形作っている。
そういえば、夫の将来の夢を聞いていない。
今更夫の考える未来に私がいなかったとしたら困るので、しばらく聞くのはやめておきます。
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