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kikuzirou
2021年12月1日 09:11
【神武東征編】EP54 天孫のあかし金鵄(きんし)の出現により、長髄彦(ながすねひこ)(以下、スネ)との戦いに勝利した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。戦勝をつかんだ歓喜の中、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)は解説を始めるのであった。ヤマト「この『長髄の戦い』以降、長髄邑(ながすね・のむら)は、鵄邑(とび・のむら)と呼ばれるようになりもうした。『記紀』編纂時は、訛(なま
2021年12月2日 00:09
【神武東征編】EP55 長髄彦、散る長髄彦(ながすねひこ)(以下、スネ)を破った狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。しかし、長髄彦は敗戦を認めず、未だ降伏しようとはしない。そこで、長髄彦の主君である、可美真手命(うましまで・のみこと)(以下、ウマシ)が説得に向かったのであった。ウマシ「・・・そういうわけで、おっちゃん。もうやめときっ。」スネ「ぼっちゃん・・・。何、言うて
2021年12月3日 09:43
【神武東征編】EP56 土蜘蛛の衝撃長髄彦(ながすねひこ)を討ち取った狭野尊(さの・のみこと)一行。中(なか)つ国(くに)を平定したと思っていたが、他にも抵抗勢力があると知らされたのであった。可美真手命(うましまで・のみこと)(以下、ウマシ)、天種子命(あまのたね・のみこと)、弟猾(おとうかし)、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)の解説は続く。ウマシ「それから、三人目・・・。こい
2021年12月4日 13:45
【神武東征編】EP57 三本足と夜麻都俾国中(くんなか:今の奈良盆地)に割拠する、土蜘蛛(つちぐも)を退治せよと命じられた、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)と味日命(うましひ・のみこと)。八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)を仲間に加え、一行は出陣したのであった。まず一行は、層富県(そほ・のあがた)の波哆丘岬(はたのおかさき)に向かった。二千年後で言う、奈良市(ならし)や大和郡
2021年12月5日 10:37
【神武東征編】EP58 地名由来講演会土蜘蛛(つちぐも)討伐に、狭野尊(さの・みこと)(以下、サノ)は一部の軍隊、すなわち久米部(くめべ)を派遣した。率いた将の名は「記紀(きき)」に記されていないが、この物語では、味日命(うましひ・のみこと)、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)、そして、八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)が向かったことになった。味日(うましひ)「前回は三人の土蜘蛛を
2021年12月6日 11:50
【神武東征編】EP59 一つ屋根の下前回に引き続き、味日命(うましひ・のみこと)と夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)たちの地名由来講演会は盛り上がっていた。そこへ、椎根津彦(しいねつひこ)(以下、Seesaw)と弟猾(おとうかし)がやって来た。Seesaw「味日、ヤマト! ここで質問や。我々が天香久山(あまのかぐやま)の土を取ったことは覚えておるか?」×2弟猾(おとうかし)「変装
2021年12月7日 03:41
【神武東征編】EP60 嫁を探して前回、建国の詔(みことのり)を発表した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)。天種子命(あまのたね・のみこと)との解説は続くのであった。天種子(あまのたね)「建国の詔の発表も無事に済みましたし、次は、都となる宮殿作りを始めねばなりませんなぁ。」サノ「うむ。二千年後の橿原神宮(かしはらじんぐう)のことじゃな。」天種子(あまのたね)「もうネタバレす
2021年12月8日 10:59
【神武東征編】EP61 神様の娘建国の詔(みことのり)を発表し、橿原(かしはら)の地に宮殿を建てることを決めた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。次に、サノの嫁を探すことになり、嫁候補選びの会議が開かれた。ここで、目の周りに入れ墨をした、大久米命(おおくめ・のみこと)が姫の名を語り始めた。大久米(おおくめ)「その名も、媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)と申します。タタ
2021年12月9日 03:33
【神武東征編】EP62 嫁取り物語紀元前661年8月16日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)の嫁取りについての会議がおこなわれていた。前回、候補にあがった媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)(以下、タタラちゃん)についての情報が、徐々にではあるが、明らかとなる中で、衝撃の事実が発覚した。弟磯城(おとしき)こと黒速(くろはや)(以下、クロ)が姫と同じ、大三輪神(おおみわのかみ)の
2021年12月10日 00:15
【神武東征編】EP63 君に捧げる恋歌媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)(以下、タタラちゃん)に求婚するため、三輪山(みわやま)まで赴いた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)と目の周りに入れ墨をした大久米命(おおくめ・のみこと)。そして、ついに、姫の姿を見つけたのであった。大久米(おおくめ)「では、我々の時代の風習に従って、歌を送るっす。」サノ「古代以来、身分の高い者が、直
2021年12月11日 10:45
【神武東征編】EP64 祝言日和紀元前661年9月24日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)と媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)(以下、タタラちゃん)の祝言(しゅうげん)がおこなわれた。タタラちゃんが、正妃(せいひ)として迎え入れられたのである。サノ「ここで、祝言に出席した人たちを紹介いたそう。五十音順での発表じゃ。では、天種子(あまのたね)、よろしく頼む。」天種子(あまの
2021年12月11日 13:48
【神武東征編】EP65 日本のあけぼの紀元前660年1月1日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)は、橿原宮(かしはら・のみや)で、大王(おおきみ)に即位(そくい)した。台本にはないが、祝言(しゅうげん)に出席した、全ての登場人物が参列したことにしようと思う。ここで、天種子命(あまのたね・のみこと)が解説を始めた。天種子(あまのたね)「この年を、神武天皇元年とするんや。」サノ
2021年12月12日 09:06
【神武東征編】EP66 即位の年狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)が、ついに大王(おおきみ)に即位した。即位式が終わったあとも解説は続く。サノ「とにもかくにも、これからが大変ぞ。いろいろと政務(せいむ)をしていかねばならぬ。」そこへ、道臣命(みちのおみ・のみこと)と味日命(うましひ・のみこと)、それから大久米命(おおくめ・のみこと)が乱入してきた。道臣(みちのおみ)「初めて
2021年12月13日 12:01
【神武東征編】EP67 論功行賞開始即位の年から一年以上が経った、紀元前659年(神武天皇2)2月2日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)は、論功行賞(ろんこうこうしょう)をおこなった。これまでの功績を讃(たた)え、褒美(ほうび)を与えたのである。最初に呼び出されたのは、筋肉隆々の道臣命(みちのおみ・のみこと)と味日命(うましひ・のみこと)親子であった。サノ「祝言(しゅうげん)