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ジャパンウォーズ(JW)第一部 神武東征〜欠史八代

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ジャパンのウォーズについて、改めて書いて参ります。いろいろ新しい情報が入ったので、書き直そうと思ったわけです。写真も載せて参ります。
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2021年12月の記事一覧

JW54 天孫のあかし

JW54 天孫のあかし

【神武東征編】EP54 天孫のあかし

金鵄(きんし)の出現により、長髄彦(ながすねひこ)(以下、スネ)との戦いに勝利した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

戦勝をつかんだ歓喜の中、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)は解説を始めるのであった。

ヤマト「この『長髄の戦い』以降、長髄邑(ながすね・のむら)は、鵄邑(とび・のむら)と呼ばれるようになりもうした。『記紀』編纂時は、訛(なま

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JW55 長髄彦、散る

JW55 長髄彦、散る

【神武東征編】EP55 長髄彦、散る

長髄彦(ながすねひこ)(以下、スネ)を破った狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

しかし、長髄彦は敗戦を認めず、未だ降伏しようとはしない。

そこで、長髄彦の主君である、可美真手命(うましまで・のみこと)(以下、ウマシ)が説得に向かったのであった。

ウマシ「・・・そういうわけで、おっちゃん。もうやめときっ。」

スネ「ぼっちゃん・・・。何、言うて

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JW56 土蜘蛛の衝撃

JW56 土蜘蛛の衝撃

【神武東征編】EP56 土蜘蛛の衝撃

長髄彦(ながすねひこ)を討ち取った狭野尊(さの・のみこと)一行。

中(なか)つ国(くに)を平定したと思っていたが、他にも抵抗勢力があると知らされたのであった。

可美真手命(うましまで・のみこと)(以下、ウマシ)、天種子命(あまのたね・のみこと)、弟猾(おとうかし)、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)の解説は続く。

ウマシ「それから、三人目・・・。こい

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JW57 三本足と夜麻都俾

JW57 三本足と夜麻都俾

【神武東征編】EP57 三本足と夜麻都俾

国中(くんなか:今の奈良盆地)に割拠する、土蜘蛛(つちぐも)を退治せよと命じられた、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)と味日命(うましひ・のみこと)。

八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)を仲間に加え、一行は出陣したのであった。

まず一行は、層富県(そほ・のあがた)の波哆丘岬(はたのおかさき)に向かった。

二千年後で言う、奈良市(ならし)や大和郡

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JW58 地名由来講演会

JW58 地名由来講演会

【神武東征編】EP58 地名由来講演会

土蜘蛛(つちぐも)討伐に、狭野尊(さの・みこと)(以下、サノ)は一部の軍隊、すなわち久米部(くめべ)を派遣した。

率いた将の名は「記紀(きき)」に記されていないが、この物語では、味日命(うましひ・のみこと)、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)、そして、八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)が向かったことになった。

味日(うましひ)「前回は三人の土蜘蛛を

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JW59 一つ屋根の下

JW59 一つ屋根の下

【神武東征編】EP59 一つ屋根の下

前回に引き続き、味日命(うましひ・のみこと)と夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)たちの地名由来講演会は盛り上がっていた。

そこへ、椎根津彦(しいねつひこ)(以下、Seesaw)と弟猾(おとうかし)がやって来た。

Seesaw「味日、ヤマト! ここで質問や。我々が天香久山(あまのかぐやま)の土を取ったことは覚えておるか?」×2

弟猾(おとうかし)「変装

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JW60 嫁を探して

JW60 嫁を探して

【神武東征編】EP60 嫁を探して

前回、建国の詔(みことのり)を発表した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)。

天種子命(あまのたね・のみこと)との解説は続くのであった。

天種子(あまのたね)「建国の詔の発表も無事に済みましたし、次は、都となる宮殿作りを始めねばなりませんなぁ。」

サノ「うむ。二千年後の橿原神宮(かしはらじんぐう)のことじゃな。」

天種子(あまのたね)「もうネタバレす

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JW61 神様の娘

JW61 神様の娘

【神武東征編】EP61 神様の娘

建国の詔(みことのり)を発表し、橿原(かしはら)の地に宮殿を建てることを決めた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

次に、サノの嫁を探すことになり、嫁候補選びの会議が開かれた。

ここで、目の周りに入れ墨をした、大久米命(おおくめ・のみこと)が姫の名を語り始めた。

大久米(おおくめ)「その名も、媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)と申します。タタ

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JW62 嫁取り物語

JW62 嫁取り物語

【神武東征編】EP62 嫁取り物語

紀元前661年8月16日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)の嫁取りについての会議がおこなわれていた。

前回、候補にあがった媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)(以下、タタラちゃん)についての情報が、徐々にではあるが、明らかとなる中で、衝撃の事実が発覚した。

弟磯城(おとしき)こと黒速(くろはや)(以下、クロ)が姫と同じ、大三輪神(おおみわのかみ)の

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JW63 君に捧げる恋歌

JW63 君に捧げる恋歌

【神武東征編】EP63 君に捧げる恋歌

媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)(以下、タタラちゃん)に求婚するため、三輪山(みわやま)まで赴いた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)と目の周りに入れ墨をした大久米命(おおくめ・のみこと)。

そして、ついに、姫の姿を見つけたのであった。

大久米(おおくめ)「では、我々の時代の風習に従って、歌を送るっす。」

サノ「古代以来、身分の高い者が、直

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JW64 祝言日和

JW64 祝言日和

【神武東征編】EP64 祝言日和

紀元前661年9月24日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)と媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)(以下、タタラちゃん)の祝言(しゅうげん)がおこなわれた。

タタラちゃんが、正妃(せいひ)として迎え入れられたのである。

サノ「ここで、祝言に出席した人たちを紹介いたそう。五十音順での発表じゃ。では、天種子(あまのたね)、よろしく頼む。」

天種子(あまの

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JW65 日本のあけぼの

JW65 日本のあけぼの

【神武東征編】EP65 日本のあけぼの

紀元前660年1月1日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)は、橿原宮(かしはら・のみや)で、大王(おおきみ)に即位(そくい)した。

台本にはないが、祝言(しゅうげん)に出席した、全ての登場人物が参列したことにしようと思う。

ここで、天種子命(あまのたね・のみこと)が解説を始めた。

天種子(あまのたね)「この年を、神武天皇元年とするんや。」

サノ

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JW66 即位の年

JW66 即位の年

【神武東征編】EP66 即位の年

狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)が、ついに大王(おおきみ)に即位した。

即位式が終わったあとも解説は続く。

サノ「とにもかくにも、これからが大変ぞ。いろいろと政務(せいむ)をしていかねばならぬ。」

そこへ、道臣命(みちのおみ・のみこと)と味日命(うましひ・のみこと)、それから大久米命(おおくめ・のみこと)が乱入してきた。

道臣(みちのおみ)「初めて

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JW67 論功行賞開始

JW67 論功行賞開始

【神武東征編】EP67 論功行賞開始

即位の年から一年以上が経った、紀元前659年(神武天皇2)2月2日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)は、論功行賞(ろんこうこうしょう)をおこなった。

これまでの功績を讃(たた)え、褒美(ほうび)を与えたのである。

最初に呼び出されたのは、筋肉隆々の道臣命(みちのおみ・のみこと)と味日命(うましひ・のみこと)親子であった。

サノ「祝言(しゅうげん)

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