運命の対バンとLIVE【とあるバンドマンの軌跡】第6話

※タイトルの「とあるバンドマンの軌跡」を後ろにしました。過去の記事もしています。※

どうもーキクでーす。

第1話↓
「プロローグ」

前回↓
第5話「運命の出会い」


今回は、ある対バン相手との出会い。そのバンドとの対バンにより、大きく人生は動くみたいです


「対バン」とは。バンドや音楽をやってない方に説明すると

自分のバンドがライブハウスでLIVEをする日に、自分のバンド以外に同じライブハウスでLIVEをする「他のバンドがいる」事を指します。

要するに同じライブハウスで複数のバンドがLIVEをする事。各バンドにそれぞれに演奏時間が割り当てられてる事を指します。

フェス(ロッキン。サマソニ。ジャニーズ年越しLIVEなどなど)は、お祭りなので対バンとも違います。曖昧です

それでは

【第6話】


冒頭は、当時よく聞いてた音楽のご紹介です。

ちなみに、当時の「年代」で聞いてた音楽は覚えていても「年齢」では覚えてないので、曖昧なのはご了承ください。

興味ない方は本編まで飛ばしちゃってください。


ミシェルブランチ

The Ataris


インコグニート


インキュバス

宇多田ヒカルさん


こんな感じだったと思います(曖昧)

それでは

【本編】


当時19歳。

本命のバンドを得た私は、ギターとかベースも少し触るようになりました。

ギターのフレーズやコードの響きがいいものを、バンドのギターに教えたりして

いいのがあれば、バンドで曲を作っていく。そんな感じでした。

私は全メンバーより歳は一個下だったのですが、いい関係は作れてたと思います。



車も持ち、活動範囲も広がっていきました。

私が住んでる田舎の地域。県の中心部。隣接してる県

先輩バンドや友達バンドの企画に出たりとしていきました。



でも、私達も対バンも、お客さんは「自分達で呼んだ」人ばかりです。

純粋な私達のバンドのファンは恐らく、1人か2人です。

後はほとんど「久しぶりの友達」です。今までメールしてなかったり、特に絡みのない「本当にその人と友達?」の事を指します

あの時は声かけてごめんなさい。


私も経験がありますから。チェーンメールのように

「次の土曜日にライブやるんだ!チケット代は1000円で、それからそれから…」

え、誰だったっけ?と、知らないアドレスからメールが来る事はよくありました



地元の田舎のライブハウスでやる時だけは、身内ノリのライブでした(ド田舎のライブハウスなので、スタッフも身内みたいな感じでした)

そのライブハウスに出る時だけは毎回罰ゲームを執行してました。

ジャンケンで負けた人。ゲームで負けた人。とにかく負けた人はLIVEの本番中にお客さんの前で


一発ギャグする

パンスト相撲

ブリーフ一枚で官能小説読む



などなど。

そんな事ばっかりしてました。若かったです。



とある日


スタジオで練習する前にボーカルから

Vo「おい!皆聞いて!某有名バンドと対バンする事になったよ。やばくね?」

と、報告がありました。


名前は言えないのですが

その当時、CMで宣伝されてたようなバンドでした。

とは言っても、深夜限定です。

当時(約15年前)ジャンル問わずインディーズのバンドはよく深夜のCMに出てたと思います。今はあまり見かけないと思います。


私達は気合が入りました。

※その当時の私達にとっては有名でも、これを見てる皆様にとっては有名ではないので、名称を「某バンドにします」。芸能人レベルなら良いのですが…※



LIVE当日


私達は大きな緊張に包まれてました。


水は枯れ。足は震え。あらゆるメンバー達は絶望的な顔に見えた

だが、メンバー達は気合が入ってたのであった。


と、世紀末な感じでした



そして某バンドがライブハウスに入ってくると、私達は野球部のように


「おはようございますー!今日はよろしくおねがいします!」


と、声量は大きく。そして声を震えさせながら言いました


その某バンドの方々も「おう!よろしくー!」みたいな感じで、ラフな人達でした。



オープン



キャパが200人のライブハウスでした。

ソールドアウトでした。

もちろん「久しぶりの友達」はいません。某バンドのお客さんだけです。



LIVE本番


私達は演奏に気をつける事に集中してたと思います。楽しんではいても、頭や手を振るなどのパフォーマンスは出来ませんでした。

初めて大量の人前でのLIVEでした。初々しいLIVEだったと思います。



私達が終わり、その某バンドのLIVEが始まりました。


お客さんは盛り上がり、波のようになり、多大な声援に包まれてLIVEを終えてました。

パフォーマンスも凄かったです。これがインディーズバンドなのかと思いました。


LIVE終了後


私達は緊張が解け、ライブハウスの楽屋でリラックスしてました。


そんな時に、某バンドのマネージャーさんに声をかけられました


MG「君達。まだ若いのにいい曲だね。今、うちの事務所に所属するバンドが少なくってさ。よかったらどう?入らない?」


はい?


え?


怪しい商法かな?



メンバー全員「えーーーーーー!!!!」



と、こんな感じでした。



そして某バンドのボーカルが私達の前に来て

某Vo「あー!君達の曲よかったよねー!入っちゃいなよー!」

みたいなノリでした。あっさりしてました。


私達は急に訪れたチャンスに戸惑いを隠せませんでした。



LIVE終わりの車の中


事務所に入ることを、よく話し合いました。



事務所に入って、いきなり人生が変わるわけじゃありません。

売れるのが確定してる訳でもありません

給料がもらえる訳でもないので、バイトは継続です。


それでも、今以上に音楽活動をしていく事。

私達は19〜20歳のバンド。就職はしばらく出来なくなる事。

親が厳しい家なら親の事もあります。



車の中では判断せず、事務所に入る事を家に持ち帰り考えました。




数日後


メンバーは集まり話し合いをしました。

結果



私(ドラム)と「ボーカル」と「ギター」だけがバンド継続という形になりました。

後2人は抜ける事になりました。(5人バンドでした)


こうして、私達は事務所に入ることになりました。



そして私は20歳を迎えました




事務所に入った私達に何が起こるのか予測不能でした



結局何すんの?

え、どうすんの?

次回。事務所入団


その前に番外編するかも?


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