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2回目のツアーファイナル。そして【とあるバンドマンの軌跡】第12話

どうもーキクです。

第1話「プロローグ」

前回→第11話「はじめてのPV撮影」


ざっと最終話までの流れは作りました。


後、何話かありますが、はじめましての方もよければ初めから見てくれると嬉しいです。


今まで見てくださって頂ける方も、いつもありがとうございます。

長ったらしい文ではありますが、もう少しお付き合いくださいませ。何故、こんな事を書いてるのか。それは最終話でお伝えします。


【物語の年代時に聞いてた曲の紹介】


Stacia Orrico

Slipknot

WRONG SCALE

鬼束ちひろさん


【第12話】


2枚目のCDがリリースされ、2回目のツアーも決行されます。


前回よりかは地方でもお客さんが入るようになり、少しのギャラと交通費も貰えるようになりました。


でも、だからと言って所持金になる訳ではなく、バンドの維持費になります。


バンドのギャラはTシャツやステッカーなどのグッズ費。そして車の維持費などにあてられるもので、決して楽になる訳ではありません。


前回のツアーと違うのは、個人で持ってる所持金が減らない事です。


でも、バイトもあまり出来ず、お金持ちの家系がいるわけでもないので、車中泊や24時間スーパー銭湯での泊まりは変わらず。


そして、地方でLIVEをしても、タワレコや新星堂などのCD屋への挨拶回り。


もちろん観光も出来ません


ご当地の食事はしてたかもしれませんが、食にこだわりのないバンドでした。


地方に行っても、高速パーキングやファミレス。ファストフードなどが多かったと思います。


でも、前よりかはお金に余裕があったし、ホテルに泊まれる事も増えました。


ただし、シングルではなく、ツインベッドで男2人のペアだったりもします。


ツアーファイナル


前回と同様。ワンマンではなく、対バンもいます。


LIVE会場は500人ぐらいのキャパ


対バン相手はとても素敵な人達でした。今でも知ってる方が多い方達だと思います。


そのおかげもあって、かなりのお客さんが来てくれました。300人ぐらいだったと思いますが、充分満席に見えました。



私達を見に来てくれた方も多かったと思います。横断幕に寄せ書きを書いてくれたりと、興奮と感動を覚え、その日のLIVEを終えました。



そして、事務所からまた


事務所「じゃ、CD3枚目もすぐ出すからよろしくねー」



と、休む暇もないなーとは思いつつ。でも、好きだから苦になりませんでした。


バンドをやる上で、これ以上幸せな忙しさはないですから。


そして、更に事務所の方から言われます。


事務所「あ、そうそう。お前達、2000人ぐらいの前でLIVEやる事になったから。それもよろしくー」


え?

2000人?どういう事?


ツアーファイナルは300人そこそこ。

およそ7倍のキャパでLIVEをやる事になります。



私達は動揺を隠せませんでした。

果たしてどうなるのでしょうか。

次回。2000人の前でLIVE。



余談


私はパチンコパチスロ好きです。メンバーも好きな方はいました。


とある地方でのLIVEの日


リハがかなり早く終わり、対バン相手への挨拶も終え、時間に余裕がありました。


そして、スロットではなくパチンコを打ってました。


今考えると、時間が決められてる時になぜパチンコを打ってしまったのか。謎です。


時間に余裕があっても終日打てる訳ではないので、スロットのノーマル機を打つべきだったと思います。


と、オチが見えたと思いますが、LIVEの日にパチンコで連チャン。全く止まらないのです。


そして、ライブハウスのオープンの時間になりそうでした。


自分達の出番の時だけにライブハウスに戻ればいいなどと、そんな礼儀知らずではないです。


私達のツアーで対バンしてくれてるバンドのLIVEを見るのが礼儀です。さすがに若かった私でも礼儀はわきまえてました。



オープンの時間が刻々と迫ってると、隣に60代後半〜70代のお婆さんが座りました。


そして私は


私「おばあちゃん!これ、玉出てくるから!この台あげるよ!」


お婆さん「いやー私、この台よくわからないのよー。あなたがやりなさい」


私「用事があってすぐ店出ないといけないの!座っただけでお金増えるから!」


お婆さん「あらーそう?悪いわねー」


と、詐欺師みたいな事をお婆ちゃんに言ってしまいましたが、焦っていた私はなりふり構わず。


そして店員さんを呼び、私のパチンコ玉を精算してもらい、お婆ちゃんに席を譲りました。


皆様も時間がない時はお気をつけてくださいませ。

終わり


noteまとめ『文章遊戯』に参加しています。




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