早稲田大学社会科学部2018年度自己推薦入学試験小論文模範解答例
お湯です。模範解答例作ってみました。これには課題文はありません。
(問題)
日本には観光資源が豊富にあり、治安もよく、近年、海外からの旅行者が増加傾向にあります。海外からの旅行者のニーズを考えた場合、「観光立国」そして「観光大国」を目指すには、どのような改善が必要だと考えますか。あなたの意見を具体的に800字以内で述べてください。
(解答例)
私は、「観光大国」とは、「世界的に見ても、観光において、他国と比べて傑出した立場にある国」のことだと考える。多くの観光立国がある中、観光大国となるには、まずは日本が観光先として選ばれることが必要だ。
観光先として選ばれるには、旅行者のニーズを満たさなければならない。そのニーズには、ハード面とソフト面がある。ハード面は、宿泊場所が豊富にあることや、公共交通機関を円滑に使えることが挙げられる。ソフト面は、旅行者がそれぞれの目的を果たすにあたり、観光先まで問題なくたどり着き旅行を楽しむことが挙げられる。
このニーズに対する日本の現状と改善策を述べる。ハード面については、都市によっては宿泊することができる場所が限られている。また、大都市に顕著だが、公共交通機関が混雑し、利用の仕方もわかりにくい。宿泊施設は、民間の宿泊場所に対する法規制を緩め、企業などが宿泊サービスを積極的に提供できるようにすべきだ。また公共交通機関に関しては、国の機関の地方への分散化を進め、企業が大都市以外にも展開することを促し、混雑を緩和することが必要だ。交通系ICカードの共通化及び簡便化を行い、各地を自由に移動できる仕組みも欠かせない。ソフト面については、言語及び食事の面が挙げられる。観光地に到着までに、道路標識や目的地表示が多言語に対応しておらず、困惑する旅行者が後を絶たない。また、宗教上の理由で特定の食材をとることができない旅行者は多数いるが、それに対応していない飲食施設は多い。言語面に関しては、行政主体で公共施設の多言語化を進めることが必要であるし、企業の翻訳ツールの普及も問題解決に資する。食事に関しては、ハラールなどの表示が飲食施設のメリットにつながることを官民主体で告知し、経済合理性に基づいて食事の提供のあり方の変更を促すことが重要だ。
以上のように、日本が「経済大国」を目指すために改善すべきであると考える。(800字)
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