無題

旅に出よう

 旅をすることに躊躇はいらない。そう思うようになったのは、旅が好きな人たちの晴々した表情に憧れを感じたから。興味ある土地を巡っている人からにじみ出る充実感のようなものを、得たいと思ったのです。

 けれども、旅を自分に許可するには、乗り越える壁がありました。まずはお金です。日常生活を送るだけなら使わずにすむ旅費を思うと、旅はぜいたくや無駄使いのように思われてなりませんでした。でも、結婚して2年目を迎えるタイミングで、その年を「開運」の年と決め、貯金を切り崩しても行きたい場所へ行き、会いたい人に会いに行くことにしました。そこから、文字通り運が開けていったのです。

 旅は人生に必要なもの。誘われていく土地には、あなたに必要なエネルギーと経験が待ってくれています。行きたい場所がどんどん浮かぶなら、その直感と導きに従ってください。

 すぐには浮かばないという方のために、場所を決めるヒントを挙げますね。

(1)直接的に誘われている場所

 誰かに「一緒に行かない?」「ぜひ来てほしい」そう誘われている土地は、あなたを呼んでいます。ピンとこなかったり、おじけづいたりして話が流れても、数年後に同じ土地を訪れることになることも。私の場合、自分で仕事を始めたばかりの頃に呼んでもらった「大阪」や「広島」は、後に繰り返し訪れる出張先となりました。また、学生の頃友人に誘われた「富士山」や「バリ」は、そのときは行かなかったものの数年後に訪れてすばらしい体験をすることができました。

 誰かの誘いは導き。あなたにとって影響力のある人が「よかったよ」と絶賛するなら、それも土地からの招待状です。


(2)何度も耳にし、目にする場所

 知人から「先月、行ってきたよ」と聞いた場所が、今日開いた雑誌に特集されていた。見上げた広告の写真と同じ風景を、まったく別の場所でも目にする。こんなことがあるなら、それはサイン。呼ばれていると考えていいでしょう。


(3)パワーのある場所

手つかずの自然が残っているとか、昔から祈りの聖地であるとか、普段暮らしている自分のフィールドでは味わえない場のエネルギーを浴びに行くのも旅の醍醐味。たった一つの風景に会いに行く。その土地にしか生息しない動物や植物に会いに行く。それも十分な旅の理由です。ガイドブックは参考にとどめ、旅人である自分のフィーリングを大切に。


 旅先がどこであっても「行けるわけないよ」と発想するのではなく、「行けるとしたら?」と脳に投げかけるのがポイントです。その旅が祝福されたものなら、お金も時間もともに行く人も、自然に用意されていきますから大丈夫。

 また、旅の前に体調を崩すような場合もおじけづかないで! 変化が起こる旅であるほど、激しい不調を経験することもあります。不調もトラブルも乗り越えて、勇気を出して出かけた分だけ、実りある体験があなたを待っています!



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