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小学校からインターでも大丈夫?

※インター:インターナショナルスクール

小学校から子供をインターに通わせたい。でも、授業って全部英語で指導するんでしょ?授業内容についていけるのかな~?

今回はそんな親御さんの悩みを解決していこうと思います。

あいさつが遅れました、日本国内における英語教育について発信している きこくんです!

私は生まれた時から母の教育方針でおうち英語を始め、3歳から高校卒業までインターナショナルスクールに通いました。いわゆるバイリンガルです!
今では上智大学の国際教養学部に所属する大学4年生です。
高校時代には幼稚園児と小学校3年生の子供たちに英語を教えていました。親御さんの話を聞くところによると、英会話教室だけでは子供たちの英語能力が心配だったそうです。これから先、英語が必要となる場面も増えてくると親御さんは考えていました。

私の通っていたインターでも「うちの子は大丈夫なんかなぁ」と子供の英語力を心配する方々がいらっしゃいました。

幼稚園からインターに通う生徒もいれば、小学校からスタートする生徒もいます。
※ 中学校・高校から通う生徒もいる

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育児や教育に関して様々な悩みを抱えている母親・父親は大勢いると思います。

そこで今回のテーマ、小学校からインターに入学しても大丈夫なのか?
これについて経験やインターに通った友人の話を交えながら紹介します。


  「小学校からインターに通っても授業について行けるのか?」


家では日本語が共通語であり、日常において英語を話す機会は意外と少なかったりする。

そんな日本語ばかりの環境で育った子供がとつぜん英語ばかりの環境に入って学習できるだろうか?

結論から言うと。。。

小学からインター1

しかしまあ、「できる」と言っても個人差はあり、努力するとしないとでは大きく違ってくる。

努力なくして成功なし。(当たり前ですよね (._.) )

すごい勢いで英語力を身につけていく生徒もいれば、数年経ってもあまり成果が見られない生徒も出てきます。しかし、「偶然その生徒が優秀だったから早く成長できた」というわけではありません。多くの場合、この差には絶対的な理由があります。

では、どうすればインターの授業についていけるようになるのか。

1.小学校低学年(目安:1~2年生)

この時点で五感の1つである耳の「聞き取る」という能力が発達している。幼稚園から入学または、英語に触れる機会が多かった場合はある程度の英語リスニング能力が身についています。

そんな子供たちに比べたら、そりゃあ 日本語母語者で英語に触れたことがない子供は初めのうちは置いていかれます。先生の言葉も理解できないものが多いでしょう。

ですが、臨界期仮説という説があります。

臨界期仮説 1-1

1967年にレネバーグにより提唱された、人間にはネイティブ並みの言語能力を獲得できる限定的な時期があるという説です。

※ 科学者の中には賛同する声もある一方で、否定的な意見も存在する。

この時期というのは、生後6ヵ月~12歳頃までと言われています。

一生に一度しかないという臨界期では学習能力が最も高く、ネイティブ並みの言語能力をつけることが可能と言われています。

ならば、この説が正しければ1~2年生からインターに通い始めても英語能力が充分に身につく可能性があります。実際、子供の情報を吸収する能力というのは極めて高いです。その急速な成長過程に英語を加えるだけで、今後の成長に大きく変化を与えることでしょう。

しかし、これはあくまでも可能性の話。始めに述べたように、英語能力の進行度合いには個人差があります。些細な個人差ではなく、「先生が何を言っているのか分からない」という生徒もいれば、「英語の論文なんて楽勝」という生徒だっています。

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それでは、1~2年生からインターに通い始めると
どんな壁が待ち受けているのか。

正直に言って、そこまで大きな苦労はありません。ただ、先ほども言ったように幼稚園から通っていない分の遅れはあります。さらに、リスニング能力も乏しいでしょう。

なかなか英語が理解できず、自発的に喋ることが困難な子も出てきます。

しかし、他の子に追いつくことは可能です。

インターの特徴とも言える英語オンリーな環境に身を置くことで、自然とリスニング能力は上達します。英語を喋らなければいけないような場面も多々あるでしょう。

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さらなる英語力、またはリスニング能力の向上は隙間時間に行える英語の音楽や動画などで補うことができる。

ただし、長時間のテレビやビデオの観賞は禁物だ。岡山大学名誉教授の清野佳紀氏を含む日本小児科学会によると、幼児期に長時間の観賞は言語発達に悪影響を及ぶす。このことから、短時間の英語ビデオに加えて絵本や語り掛けを私は推奨します。

まとめ:英語にあまり触れたことが無ければ、幼稚園に通っていなかった分の遅れが生じます。しかし、インターの英語ばかりの環境で徐々にリスニングや読解力はついてくる。※ 個人差あり。


2.小学校高学年(目安:3~5年生)

※インターでは6年生から中学生(セカンダリー)という分け方をします。

小学校高学年からの入学となると、幼稚園 + 数年の遅れを取り戻す覚悟が必要になってきます。それなりの苦労もあるでしょう。

ただ、小学校低学年からの入学と同様に小学生のうちは情報の吸収率が極めて高いです。苦労を多少経験することになっても、リスニングは徐々に身について行き、1年もすればある程度の読み書きはできるはずです。

私の同級生に5年生からインターに入学してきた日本とカナダの国籍を持つ方がいます。小学校4年生まで日本の公立学校に通っていた彼は、英語の単語力と発音が得意ではありませんでした。しかし、家庭では英語に触れることもあったせいか、リスニング能力は高からずとも先生の言葉を聞き取ることは可能だったようです。

彼は分からない単語があると、すぐに調べて使おうとする傾向がありました。ネットで調べものをすることが趣味だった彼は、わずか1年のうちに英語の語彙力は右肩上がりに伸びていきました。言葉遣いに誤りがあったとしても、臆さずに使おうとする姿勢は勇気と努力が必要だったと思います。

このように、ただ読み書きをして授業を受けているだけでは英語能力の上達は獲得しにくいです。日々の習慣や取り組みなどが成長を大きく左右すると、色んな生徒を見てきた経験から私は考えます。

それでは、3~5年生からインターに通い始めると
どんな壁が待ち受けているのか。

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小学校高学年から入学して、一番苦労をすると思われるのが文章の読み書きとスピーキングです。リスニングの大変さは上記でも述べましたが、それ以上に文章の読み書きやスピーキングはこれからインターに通う中で必須になってくるスキルです。

これを聞いて、

「やっぱりうちの子は無理なんじゃないかな?」

「そんな苦労をするくらいなら、公立小学校へ通いながら英会話教室に行かせたほうがいいんじゃないか?」

と、思われる方もいるでしょう。

安心してください。大丈夫です。

インターには多くの場合、ESL (English as a Secondary Language=第二言語として英語) のプログラムが用意されています。これは英語母語者でない方を対象としており、英語のリスニング、スピーキング、ライティングを基礎から学ぶことでインターの授業について行けるように組まれた内容となっております。

● リスニング: 聞き取る力、理解力
● スピーキング: 話す力、表現力
● ライティング: 読み書き、文章力

このESLと並行して、授業では文章を書く機会が学年が上がるに連れて増えるため、後から文章力というのは伸びてきます。中学・高校と論文を書く課題も多くなるため、文章を書く力はおのずとついてくるという訳です。

また、小中学生の間は先生が丁寧に書き方や適切な単語表現なども教えるため、初めのうちは上手に書けなくても問題ありません。

スピーキングに関しては、ひたすら声に出して練習するしかありません。自分の考えを言葉にして、相手に伝えるというのは難しいことです。勇気も要ります。

口に出して英語を喋らなければスピーキングの練習になりません。普段から喋ろうとしなければ、いざという時に言葉も出なくなります。

これは幼稚園だけインターに通っていたけれど、小学生からは公立小学校へ転校した子の典型的なパターンに見られます。公立小学校へ転校して、英語に触れることがあまり無い生徒というのは、英語を日常的に使わなくなっていきます。すると、どんどん英語表現や単語を忘れてしまいます。

結果 ⇨ 英語能力の低下

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「英語を忘れた」「何を言えば良いか分からない」ということにならないように、常日頃から英語を口にすることでスピーキングは上達していきます。

まとめ:小学校高学年からの入学でも遅くない。リスニング、ライティングは徐々に授業やインターの環境の中で身についていく。しかし、スピーキングに関しては積極的に声に出すことが重要。ESLプログラムを通して、基礎的な英語能力は培える。


3.授業についていける・置いていかれる理由

それでは今回の記事で最も重要な点。


何が授業について行ける生徒と、
そうでない子を分けてしまうのか?

つまり、どうすれば英語の授業について行けるようになるのか。

1.モチベーション
2.英語に触れる時間
3.学ぶ環境

以上の3つの点が挙げられる。


モチベーション

やる気が無ければ、身につくものも身につかない。

まずは「英語を学びたい!」「外国人と喋れるようになりたい」等といった目標を以ってインターの授業に挑むべきである。目標でもいいし、ただ「楽しいから」という理由でもいい。何かしら英語を学ぶやる気を引き出せるものがあると良い。

しかし、子供に自らやる気を出させたり、目標を立てたりするのは困難でしょう。であれば、英語の子供向けアニメやビデオを見せて英語の使い道(アウトプット)先を提供してあげるのも良い手でしょう。

アウトプット先の例として、海外の留学生をホームステイファミリーとして受け入れる。子供は英語を使う頻度が増えるため、より英語に興味を持ってインターの授業に挑むようになるかもしれません。

この例は英語に触れる時間を増やすという意味でも、有効な手段だと思われます。


英語に触れる時間

英語に触れる時間が長ければ長いほど、子供は英語(リスニング)に慣れていきます。さらに、英語を用いた表現や発音の上達にも繋がります。

小学校低学年・高学年でも、より英語に触れることで英語を使うことに対する躊躇が減る。また、英語を読んだり聞いたりする環境に身を置くことで、「私は今、英語を勉強している」という気持ちが薄れます。

何故、この気持ちが薄れたほうがいいのか。それは子供が英語をやらされているという気分になりにくいためです。

あなたは学校へ通う時に、「私は日本語を学ぶために学校へ行くんだ」という気持ちを持ちながら行きましたか?恐らく、違うでしょう。

英語を身につけるという明確な目標でもない限り、英語を勉強しにインターへ行くという考えは逆に子供への精神的な重荷になる可能性があります。英語を嫌いになったり、それ以上学ぶのを断念するという生徒も出てくるでしょう。

一番良い形が、「楽しいから行きたい」という子供の気持ちです。

英語に触れる時間を増やす方法の例を挙げます。

- 家で英語のアニメ・ビデオを見る ➡ 例:Disney、Cartoon Network
- 英語の絵本を読む
- 英語で語り掛け
- 英語の音楽を流す(子供向け)➡ 例:きらきらぼし、Itsy bitsy spider
- ホームステイを受け入れる

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学ぶ環境

授業について行けるかどうかは、クラスの環境にも寄ります。

日本人の生徒や友達が多い場合。。。

あなたのお子さんも日本語ばかりを使ってしまうため、英語が上達しにくいです。

外国人の生徒や友達が多い場合。。。

周りも英語を使うため、あなたのお子さんも積極的に英語を使うでしょう。おかげで英語能力は上昇し、授業にも早い段階でついて行けるようになる可能性が高いです。

しかし、これは理想であり、運に寄るところが大きいです。必ずしも外国人ばかりの環境でないといけない訳ではありません。

良いクラスや先生に恵まれるというのは、学校や学年にも寄るのでコントロールすることができません。ただ、英語能力を効率よく伸ばすにはこういった環境の面も一つの大事な点です。

結局のところ、様々な理由があって授業について行けなくなる生徒がいます。その中でも、私が挙げた3つのことを整えてあげることができたら、お子さんの英語能力に進展を促すでしょう。

まとめ:インターに通ったり、英語を学ぶモチベーションを持つ。英語に触れる時間を増やすことで効率的に英語に慣れさせる。適切な学ぶ環境があれば、効果的に英語を身につけられるようになる。親にもできることはある。


4.総まとめ

やはり、「子供が学校で上手くやれているのか」、「授業について行けているのか」気になりますよね。インターに通い始めるなら、尚更。

小学校低学年・高学年からの入学はいずれにせよ、苦労が伴います。しかし、この時期にインターに通い始めても全く遅くはありません

小学校からインターへ入学しても、努力するモチベーションと英語に触れられる環境さえ整っていれば、英語の実力は徐々について来ます。また、隙間時間・おうち時間などで行える英語学習方法はいくらでもあります。


最後にひとこと

この記事を購読して頂きありがとうございます!

今回は小学校からインターに通い始めても授業について行けるのか、という親御さんの悩みに対して記事を書きました。少しでもお子さんの将来のお役に立てればいいなと願っています。

時が流れるに連れ、英語の需要と利便性は高くなっています。多くの方々が英語を学び、それを武器にして将来のために努力している。だんだん英語ができる人というのは特別性が薄まります。

そんな中で、英語を早めに学んで時代の流れに乗っていくというのはこれから先、大事な選択になるのではないでしょうか。('ω')ノ

なぜ私がインターに通い続けたのかという理由が気になる方はこちら ↓ の記事を読んでみてください!

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