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心がザワザワする日はお菓子作り〜ビーツのケーキ

 皆さんには、なんとなく心がざわついて落ち着かない日ってありませんか?ここ数日の私がまさにそんな感じでした。人との関係やら将来への不安やら。一度クヨクヨし出したら、負のスパイラルにまっしぐら。こんな時は頭を使うことはなるべくしたくはありません。無の境地で出来る何かに没頭したいもの。。

 そんな時に思いついたのはお菓子作りでした。実は週末にビーツを使った赤ケーキを焼いていたのですが、どうも納得のいく出来栄えではなかったのです。味はまぁまぁ、でも食感に難あり。焼き上がりはそれなりに膨らむものの、その後の焼き縮みが激しくて。ふんわりというよりは、もちっとした焼き上がりでした。そんなこともあって、インパクトのある赤いケーキのリベンジをもう一度!と昨晩から考えていたのでした。

 ところが、寝る前に古い冷蔵庫の前を通りかかると、扉の前に水溜りが出来ているのを見つけてしまい、「あぁ、又冷蔵庫の大掃除の時が来たのだな」とちょっと面倒な気持ちにもなってしまっていました。

 我が家には昔からの習慣で、冷蔵庫が2台あります。一台は飲み物を冷やす用、もう一台は普通に食材を保存する用のもの。問題を起こしている古い冷蔵庫は、何度か修理の方を呼んでも問題解決には至りませんでした。でも、水漏れを合図に(大体1ヶ月に一度の頻度で起こります)電源を切り、霜取り機能をリセットして、背面のドレンホースから水を排出させればいいだけ。冷蔵庫としての機能は果たしているし、新しい(比較的にという意味です)冷蔵庫共々、2台使いをしてきたのでした。

 今回は珍しく2ヶ月ほど保ったのかな?朝一でプラグを抜いて、食材は隣の冷蔵庫の空きスペースに移し、ケーキの焼き時間に冷蔵庫の大掃除を済ませてしまうことにしました。本日私に課せられた、ふたつのミッションということになります。

水漏れ冷蔵庫の側面には旅の思い出がいっぱい。。
背面の氷が溶ける間に、空っぽになった庫内をきれいにします。隣りの冷蔵庫より頻繁に、定期的に掃除をすることになり、返って衛生的かもしれません。


***


 さて、赤ケーキのリベンジです。ヘッダーの写真は週末の初回作です。小ぶりのビーツを三つ使ったせいか、インパクトのある色味が出ました。でも、ビーツの配分が多いと生地の水分量も多くなり、そのせいで膨らみに影響が出たと考えられました。今回は気持ちビーツの量を減らして焼いてみようと思い立ったのでした。


ビーツのケーキ(Bolo de Beterraba)

【材料】

材料は至ってシンプル。ビーツをニンジンに換えれば、こちらでもポピュラーなニンジンのケーキのレシピになります。


小麦粉 1カップ半
ビーツ 小2個 (3個写っていますが、2個分で作りました。)
砂糖  1カップ (チョコチップを入れるので控えめです。)
卵 3個
ライムの搾り汁 1個半分
植物性油(コーン油)  1/4カップ
製菓用のチョコチップ お好みで
レシピは日系ブラジル人料理家の、この方のこちら↓を参考にしてアレンジしました。なんだかものすごくテンションの高い方です。

【作り方】

粉はふるって、ビーツはおろし金でおろす。卵は白身を泡立て、ライムは搾ります。オーブンは180℃でプレヒート。
ビーツと卵黄、ライムの搾り汁、砂糖をミキサーにかけます。
出来上がったビーツのピューレと粉を混ぜます。(今回はふくらし粉入りなのでそのまま。)
親愛なる友人のアドバイスで、卵白に砂糖を入れて別立てに。
泡を潰さぬよう、さっくりと「の」の字を描くように20回ほど混ぜます。
チョコチップも適当に入れて。
オーブンへgo!焼き時間は約30分です。
出来上がりました。
ビーツ1個分だけ、色のインパクトは薄め。ちょっとオレンジ色っぽいピンク色に焼き上がりました。


【試食タイム】

 3時のおやつというか、昼食後にケーキが冷めた時点で、食後のコーヒーと共にいただきました。

いつもはあまりしないような、テーブルセッティングで。。

 初回作よりはもっちり感は減ったものの、やはり焼き縮みがまだあります。色々検索すると、材料の水分の他、粉を混ぜる時に混ぜ過ぎ、とか色々原因はあるようです。

 でも、少し多めに搾ったライムが効いていて、爽やかなお味で美味しかったです。夫に言わせると、3度くらい作ってみないとなかなか上手いこと行かないものだとか。この週末あたりにまたまたリベンジしてしまいそうです。

【リベンジ版】

勝手に減量していた砂糖の分量をオリジナルに近づけて焼きました。(1カップ半のところを1カップで。まだ気持ち少なめ。)
気泡を含んだ生地が良い感じに。今までで一番良い出来なようです。

 私はコーヒーと共にスイーツをいただきましたが、お若い頃から大の紅茶通である、ふわりさんのティータイムについてのこの記事がとても興味深かったです。

 ブラジルはコーヒー王国で、紅茶や緑茶を楽しむ習慣がほとんどありません。でも、日本にはこんな可愛らしい商品がたくさん♡自宅であれこれ楽しむのもよし、贈り物にするもよしですね。猫ちゃんのバスタイム姿にはなんともほっこりしました。ネーミングもいいですね。うちにも是非欲しいです!


今週のおすすめミュージック

 大江千里さんのトリオのアルバム、Hmmmの中から「The Look」を。

 この曲は、勢いのあるトリオの演奏であっても、ジャズの表す光と影の「影」を感じさせる曲だとずっと思っていました。

 先日の芦屋、ルナ・ホールでのコンサートの配信での、千里さんのMCを聴いて納得。何年か前に亡くなった、NYブロンクス生まれのユダヤ系ハリウッド女優、ローレン・バコールをトリビュートして作った曲だそう。

 曲には日本語の詞が付いていて、弾き語りでご紹介くださいました。ユダヤ人がこの出生地でてっぺんを目指すことはハードだった、と。彼女は生まれながらの才能や運を味方に、ハリウッドを目指し成功しました。もう会えなくなってしまった、あの頃の彼女に会いたい...と。切々とピアノ一本で弾き語るお姿に胸を打たれ、この曲がもっともっと好きになりました。

 人種の壁というのはなかなか厚いものです。ブラジルの各界で、日系移民の子孫たちは活躍してはいますが。。例えばニュースのメインキャスターや、ドラマの主役に日系人が抜擢されるのは、今の時代でも稀なことです。


 こんなお知らせをいただました♡

 私にとっては偉業です。いつも読みに来てくださって、ありがとうございます。


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