正しく判断するのは難しい
架空事例)ある男子中学生が、女子に嫌悪を露わにされています。
目が合ったら「オマエ、俺のこと好きやろ」とすぐ言うからです。
全くそんな事実はなく。勝手に「俺に惚れてる」呼ばわりされた子達は憤慨しています。
彼は『目が合った→自分に気がある』と、相手の気持ちをかなり単純化してとらえています。
でも人の気持ちはもっと複雑ですよね。
他人の気持ちを正しく読み取るためにはいくつかのポイントがあります。
表情、声の調子、視線、体の向きなど。
それを、その時の会話の流れや状況をふまえて総合的に判断します。
かなり複雑な過程の上でできることです。
しかしいくら慎重に判断したとしても、自分には知らされていない情報があるかもしれないので、必ずその判断が正しいとはいえません。
『こうだろうと思うけれど、もしかすると違うかもしれない』←これを残しておく方がいいのですが、それが人によっては難しいのです。
発達障害、特にASDがある人の中に、こうしたかたがいらっしゃいます。
そもそも秩序を大事にする人々ですので、A=Bというような考え方を採りたくなるようです。AがCだったりDだったりするような、幅のある事柄は苦手なのです。
またワーキングメモリの容量が小さいと、一度にたくさんの情報をとらえることが難しく、少ない材料で物事を判断してしまいます。
性格の問題ではありません。
(注:初めに例に挙げた男子が発達障害のある人かはわかりません。これだけでは判断はできません)
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