紙の庭でお散歩の、足を止めて見上げると、葉っぱの森の隙間から月がぼんやりと挨拶をした。

私:今日はずいぶんお早いですね。
月:夜が先へ進んでしまって、追いつこうと必死です。

夜は大抵気付くとすぐにどこかへ行ってしまう。
休憩をしてくつろぐ月が、朝の明るさに柔らかく輝いていた。
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