生後10ヶ月の息子が突発性発疹になった記録
こんにちは、黄色いおうちの鍼灸院
鍼灸師のさゆりです。
先日、息子が『突発性発疹』にかかりました。
その時のことを記録として起こしていきます。
※途中、発疹の写真もありますので
苦手な方はご注意ください
突発性発疹(Exanthema Subitum: ES)とは
(厚生労働省と国立感染症研究所のHPの情報をもとに書いています)
「突然の高熱と解熱前後の発疹を特徴とするウイルス感染症」です。
急に高熱が数日間続き、熱が下がると身体に発疹が出ます。
原因ウイルスは、ヒトヘルペスウイルス6あるいは7(HHV‐6あるいはHHV‐7)であると言われます。
原因ウイルスが二種類あるとういことは、2度かかる可能性もあるということですね。
感染症としては、定点把握疾患の5類に分類されています。
(ある程度の数を把握するために、指定された医療機関において、定期的に保健所へ報告する感染症です)
特徴としては
・生後6~18か月の間に罹患することが多い。(2歳以上はまれ)
・突然高熱が出て、3〜4日続く。
・喉が赤く、特に口蓋垂(いわゆるのどちんこ)の両側に強い斑状発赤を認めることがある。
・軟便、もしくは下痢を伴うものが多い。
・熱が下がりだすと、体に小さな紅斑や紅色丘疹が出現する。
・発疹は体幹、上肢、頚部の順に広がるが、顔面、下肢には少ない。
・発疹は1~2日で消える。
・脳炎を合併することがある。
という事です。
生後6カ月前後は、お母さんのお腹にいる時に臍帯(へそ)からもらっていた免疫(抗体)が減少し、免疫能力が低くなります。この頃から風邪をひきやすくなり、突発性発疹は「生まれて初めてかかる病気」の代表格です。
具体的な流れ
それでは、実際に生後10ヶ月の息子がどのような感じだったのかをまとめていきます。
2022年2月
火曜日
深夜から発熱。目が覚めて寝付けず、母乳を欲しがる。
6:30時点で37,8℃の発熱。保育園をお休みし、小児科へ。
解熱剤(坐薬)を処方。
38,5℃を超えて機嫌が悪ければ使うように、とのことでした。
お昼を超えてから熱が上がります。
14:00に38,3℃
17:00に38,4℃
いつもとの違い
・少しでも母が見えないと寂しそうな声を出す
・常に抱っこをせがむ
・母がトイレなどに立ったとき後追いせず、その場で泣く
・離乳食はいつもほど食べない(バナナ、イチゴは食べる)
・母乳をせがむ
・お水はしっかり飲める
お風呂は入りませんでした。
水曜日
夜は寝付けず、3時間で目が覚めてそこから2時間寝られず。
その後も30分、1時間で起きるという感じで刻んで寝ていました。
6:30時点で38,5℃
柔らかい便が出てきます。
あまり自分で動かず、ずっと抱っこを求めて母にしがみついていました。
14:00に熱が39,3℃になり、ぐったりしていたため解熱剤を投与。
30分後には37,5℃まで下がりましたが、
18:00には39,0℃まで戻りました。
(解熱剤の効果は投入後30分で出て、1時間後がピークだそうです)
状態は、昨日の
・少しでも母が見えないと寂しそうな声を出す
・常に抱っこをせがむ
・母がトイレなどに立ったとき後追いせず、その場で泣く
・離乳食はいつもほど食べない(バナナ、イチゴは食べる)
・母乳をせがむ
・お水はしっかり飲める
に加え
・ほっぺが真っ赤っか
・おでこ、うなじが熱い
・手がほかほかで足が冷たい
・動きたがらない
など。
お熱が39,0℃を超えると顕著に身体に変化がありました。
しんどかったよね…!泣
この日もお風呂は入りませんでした。
木曜日
夜は同じように寝られず、朝方4:00にはお熱が39,7℃を記録しました。
解熱剤を投与し、少しは寝られたものの苦しそうに寝言を言っていました。
体温計が壊れてるかもしれないと何度も自分の体温も測ってみるものの、私は平熱。
そうだよねぇ、とガッカリするという事を繰り返していました。
この日は改めて小児科へ。
血液検査をしてもらいましたが、原因はわからず。
白血球の数値も炎症反応の数値も正常のため、「ウイルス性ではない」事と「炎症は起こっていない」事はわかりました。
この時点で「突発性発疹なのでは?」という疑いは出ていたのですが
解熱して発疹が出てきて初めて診断が出るため、様子を見るよう指示されました。
そしてこれまでは離乳食は食べられなくても
好物のバナナとイチゴなら食べられていたのが
この日の夕方からはそれも食べられなくなりました。
焦る私。
咀嚼がしんどいのかと思い、ミルクを用意するも拒否。
とにかくお水はしっかり飲ませて、欲しがるだけ母乳を与えていました。
2日間お風呂に入っていなかったので、この日はささっとお風呂に入りました。
金曜日
深夜に解熱剤を投与し、この日は3~4時間は連続で寝られました。
6:00の時点でお熱は36,9℃まで下がり、ひと安心。
そしてここから発疹期(?)に入ります。
朝の時点でお腹、背中、腕、首、顔に赤い発疹がでました。
それと同時に、ビックリするくらい不機嫌になります。
これまではお熱がしんどくてフニャフニャ泣いてる感じだったのですが
何で泣いてるん???どうした???ていう感じの泣き方で
抱っこしても何しても泣いちゃう、というのが続きました。
ご飯もほとんど食べず、おやつも拒否。
なんでもいいからカロリー摂取して欲しいと思い、リンゴジュースを飲ませていました。
どうやら原因不明の「不機嫌病」といって
突発性発疹の発疹が出る時期に総じて機嫌が悪くなるようです。
発疹が消えるころには機嫌も良くなっていくそうですが、熱よりもこっちの方が大変、という方が多いようです。
私も最初戸惑いましたが
こういうもんかと分かると「そのうち落ち着くやろ」と思えて安心して関われました。歯磨きはとても大変でしたが…泣
原因はわからないと言われていますが
全身発疹がでたらそりゃしんどいよね💦てなります。
発疹自体には痒みや痛みは無いようですが
高熱で夜も寝られない日が続いていると
疲れも溜まりますし、不快ですよね。
ちょっと違いますが
私も全身に蕁麻疹が出た時は
グッタリして全身倦怠感が凄まじかったのを思い出しました。
お熱が下がってからは毎日普通にお風呂に入っていました。
土曜日・日曜日
お熱はそのまま上がらず、夜も通して4時間は寝られるようになりました。
相変わらず常に抱っこをせがみ、私の鼻を噛み、泣くことが多かったですが
日曜日の夜はだいぶ食欲が戻り、大きなお口でモグモグ食べるところまで復活しました。
いつもと違うところは、日中によく寝ていたという事です。
夜あまり寝られない事が続いていたこともあり、朝寝と昼寝で合わせて4時間くらい寝ていました。
月曜日
月曜日の朝には食欲はしっかり戻り、普段通りの離乳食を食べることができていました。
お熱もしっかり平熱で、元気に保育園に行くことができました。
発疹の変化(写真あり)
金曜日から月曜日にかけて、身体に発疹が出ていました。
順を追って写真で記録したいと思います。
(苦手な方はご注意ください)
このような感じで発疹はおさまっていきました。
この時も、普段通り1日に2回
お風呂上がりと朝の着替えに保湿剤を塗っていました。
気をつけること
「突発性発疹」は、予後も良好であまり怖い病気ではありません。
たいていの場合は特別な治療をすることなく改善します。
しかしその中でも注意することはいくつかあります。
①「発熱時に熱性けいれんを伴うことが比較的多い」事。
熱性けいれんは、急激に体温が変化するときに起こるといわれています。
数日にわたり高熱が続くため、
私もいつ起こるかヒヤヒヤしながら見守っていました。
もし熱性けいれんが起こった時の対処法としては
・まずは落ち着くこと
・動画を撮り、時間を測る
・発作が5分以上続く場合は救急車を呼んで医療機関を受診
・痙攣が止まっても呼びかけに反応しない、発作を繰り返す場合もすぐに医療機関を受診
おそらく実際に目の前でけいれんが起こった時に落ち着くのは難しいかもしれません。
ただ、通常みられる熱性けいれんでは知能低下や脳障害が起きることはないのでそれを知っているだけでも気持ちは変わってくると思います。
次に気をつける事としては
②水分はしっかり摂らせる
うちの場合もそうでしたが、食欲がなくなり、ミルクも飲まなかったりします。それでも水分は摂らせるように気をつけてください。
私はとにかく欲しがれば欲しがるだけ母乳をあげていました。
もし水分が摂れないほどぐったりしているようなら医療機関を受診します。
突発性発疹は、発疹が出るまではドクターも断定できません。
「突発性発疹の可能性がある」としかいえないんです。
保護者のかたは心配で落ち着かないと思いますが、子どもの様子を見てそれにその都度対応していきましょう。
まとめ
突発性発疹、
症状としては
・突然の高熱が数日間続く。
・熱が下がったら発疹が出て、機嫌が悪くなる。
・下痢になる場合が多い。
・予後は良好。
注意点としては
・熱性けいれんに気をつける。
・水分はしっかり摂らせる。
自分のためにも、改めて調べてまとめてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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黄色いおうちの鍼灸院
鍼灸師 さゆり
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