青い実

文章が書けるようになりたい。歌を歌うのが好き。子どもが1人。主に子育てや日常の中で考え…

青い実

文章が書けるようになりたい。歌を歌うのが好き。子どもが1人。主に子育てや日常の中で考えたことを記録します。

最近の記事

お母さんは何時間眠れていますか?

小児科の待合室で、こんな貼り紙を見かけた。 「お子さんは何時間眠れていますか?」 そこには、子どもの年齢ごとの推奨睡眠時間がグラフで記してあった。 娘は今3歳だから…10〜13時間?こんなに眠れているかな? 夜寝た分に、お昼寝時間を足して…と計算しながら、 ふと 「お母さんは何時間眠れていますか?」 そんな問いかけが浮かんだ。 母の睡眠時間は、子どものそれよりも確実に短い。 「お子さんは何時間眠れていますか?」 (眠れていないんじゃないですか?) ということは、

    • ビリになる勇気

      秋は運動会シーズン。 noteでも運動会の話題を色々と目にするなかで、思い出したことがあります。 私は小学校中学年くらいから運動が苦手でした。 小学校高学年の頃には、明日が体育だと憂鬱で、学校行きたくないな…と思っていました。 運動会の徒競走、持久走などではビリになったこともあります。 基本的には真面目な方だったので、自分なりに一生懸命やっていたし、できればビリにはなりたくない。と思っていました。 でも、頑張っても、人と比べると遅い。 社会人になってからは運動音痴だから

      • 亡くなった母は元気だろうか

        私の母は、私が25歳のときに病気で亡くなった。 最後の2年ほどは入退院を繰り返す日々で、 母が家にいるとほっとして、 入院となると、父と2人きりの家はなんとなく空気が暗く、それでも気丈にふるまいながら(私も父も、お互いの前では殆ど涙を見せなかった)、毎日母のお見舞いに通った。 母が亡くなってもう数年経つが、 なぜか母を思い出すとき、 今なにしてるかな 元気にしてるかな なんて、思ってしまう。 もう生きていなく、肉体もないのだから、 元気かどうかなんて問いはおかしい。

        • 優しさとは、想像力と勇気のことかもしれない

          先日、子育て支援センターで遊んだ時のこと。 娘(3歳)がおもちゃで遊んでいると、たぶん生後10ヶ月くらいの赤ちゃんがハイハイして近づいて、娘のおもちゃに手を伸ばしました。 赤ちゃんからしたら、娘はだいぶお姉さん。遊びが魅力的に見えたのかもしれません。 赤ちゃんが使いたいんだって。貸してあげる?と娘に聞くと、「娘ちゃんが遊んでるのに」「やだよ」と言って、おもちゃを離しません。 状況に気づいた赤ちゃんのお母さんが、すみません〜!と言って、他のおもちゃでその子の気を逸らしてくれま

        お母さんは何時間眠れていますか?

          いいから損させてくれ

          目的がなくてもついつい見てしまうSNS。 なんとはなしにスワイプしていると、次々と情報が目に飛び込んでくる。 そんななかでも最近気になるのが 「〇〇してる人、今すぐやめて!」 とか、逆に 「絶対お得だから今すぐこれ買って!」 のような、思わずえっ?なになに? と、こちらの不安や好奇心を刺激するような投稿。 そう言われると気になってしまうし、 ついつい見てしまったりもするのだけど、 それらの情報はその瞬間は興味深く思えても、 数分もすれば、大抵、何を見ていたかも忘れてしまう

          いいから損させてくれ

          【育児日記】ワーママ、2本立ての毎日

          朝7:50 仕事用の腕時計を腕に巻きながら、ほら、そろそろ行くよ!と、iPadでお気に入りの動画を見ている娘を急かす。 今日はどっちの靴? 「ぴんくー」 自分で履ける? 「ママてつだってえ〜」 ほら、肩につかまって、足上げて! 狭い玄関でばたばたと支度する。靴がとっ散らかっていても気にしない。とにかく時間までに家を出る。 「かぎは娘ちゃんがやる!」 電動自転車の鍵を娘に渡して、じっと待つ。 ガチャガチャやって、開けられない〜どうして〜と言い出したところで手を貸す。 また「

          【育児日記】ワーママ、2本立ての毎日

          自己紹介

          こんにちは。青い実です。 今更ながら、自己紹介をしてみようと思います。 【自己紹介】 ・名前 青い実 ・年齢 30代 ・3歳の娘がひとり、いわゆるワーママ ・好きなもの、こと 歌うこと、絵を描くこと、言葉、特に短い言葉で表現されたもの。 散歩、広々した場所、ひつじ、きつね、果物。 静かな場所、窓が並ぶ景色。 【noteをはじめた理由】 子どものころから文章を書くのはわりと好きで、小学生の時は一生懸命、宿題の絵日記を書いていました。中学生からは誰にも見せない日記を不定期に

          自己紹介

          【育児日記】キティちゃんのばんそうこう

          自分が4歳くらいの頃、外出先で高いところから転倒しておでこを切ったことがあった。 流血する私を抱きかかえ、母が必死の形相で近くの病院に走って連れて行ってくれた。痛みの感覚よりも、こりゃあまずいことになったなあ、と子どもながらに事態の深刻さに気づきつつもどんな顔をしたら良いのかわからず、なんとなくへらへらしながら、見慣れない景色が斜め後ろに飛んでいくのを母の腕の中から見ていたのを覚えている。 駆け込んだ小児科の先生は優しかった。消毒などの処置をした後、傷口に大きめのキティちゃ

          【育児日記】キティちゃんのばんそうこう

          イヤイヤ期の思い出と、過ぎ去った今のこと

          娘のイヤイヤ期はなかなか壮絶だった。 返事は基本的に「いや!」、もしくは「〇〇じゃない!」と私が言うことの否定系ばかり。 目が合えば「見ないで」。 近づけば「こないで」。 手をつなごう、と触れれば「さわらないで!」と、 いったい何度言われただろう、数えきれない。 気に入らないことがあればところ構わずずっと大声で泣き続け、絶対に自分の意志を通そうとする。 この服は嫌。 オムツ替えはママじゃなきゃ嫌。 朝ごはん、このお皿は嫌!!と 登園前の時間がない中でもお構いなし。 真冬に

          イヤイヤ期の思い出と、過ぎ去った今のこと

          子どもと野原にいられる時間を大切にしたい。安野光雅さんの画集から感じたこと

          父が安野光雅美術館へ行ったから、と画集をくれた。 私は絵を描くのが好きで絵本も好きなので、安野光雅さんのことは知っていたけど、画集は読んだことがなかった。 ありがとう、とその場ではぱらぱらとめくって、汚さないようにすぐ袋にしまった。 その日の夜子どもが寝た後、仕事のことなど考えているうちになんとなく心がざわざわと、不安な気持ちになってきた。 子どもを育てながら働くのって、器用さとか大らかさとか要領の良さとか、色々必要なんだろう。 うまくできない自分に何ヶ月かに一回は心が

          子どもと野原にいられる時間を大切にしたい。安野光雅さんの画集から感じたこと

          案じてから産んでもいいよ。【心配性の出産】

          私は心配性だ。自分でもそう思うし、人からも言われるし、初めて受けた手相占いでもそう言われた。 そんな自分が出産するにあたり、不安にならないわけがなかった。 日に日に大きくなってゆくお腹。近づいてくる出産予定日。 お産ってどのくらい痛いんだろう。骨折もしたことがない、万年文化部の痛み耐性の無い自分が、無事産むことができるだろうか。無事に産まれたとして、赤ちゃんをかわいいと思えるだろうか。生活が一変して、やっていけるだろうか・・・ 不安の種はいくらでもあり、心配はしてもし

          案じてから産んでもいいよ。【心配性の出産】

          深夜育児を助けてくれたもの

          現在2歳の娘がまだ母乳やミルクを飲んでいた頃、夜の始まりは1日の始まりだった。 22時頃、抱っこの横揺れで寝かしつけた娘をベビーベッドに置き、夜中のミルク作りの下準備を終えたら、記録用の育児日誌とペンを持って自分も寝室へ行く。さあ今日もがんばろう、と普通なら朝家を出る時に言いそうな台詞を、当時は寝室のドアを開けながら心の中で呟いていた。そうして自分を鼓舞しながら、なんとか日々を、一夜、一夜を乗り越えていた。 娘はよく寝るほうだったと思う。それでも当時の記録を辿ると、2時、

          深夜育児を助けてくれたもの

          近所が光る【子育て日記】

          あれは幼稚園に通っていたころ。 すべすべの泥団子を作って、園庭の隅に隠したこと。 同じクラスの男の子が葉っぱを食べたと言ってみんなで騒いだこと。 おそろいの水色のスモッグの、胸についた象のワッペン。 折れたクーピーのツルツルした表面。 ポケットに入れたどんぐりの重み。 お絵描きが好きだったこと。動物が好きだったこと。 運動会が苦手で、裸足でかけっこするのが嫌で泣いたこと。 だけど、走ってみたら案外すぐに終わったこと。 草の匂い。砂埃。 - 2歳の子どもに付き合って散歩

          近所が光る【子育て日記】

          名前を変えました。

          名前を変えました。

          バースデーケーキをゆっくり運んだ-妊娠振り返り記録

          出産予定日まで、あと10日を切った。 お腹の中の子はまだ産まれる兆候が全然ない。心配性の母に気をつかい、心の準備をする時間をギリギリまで与えてくれているのかもしれない。 せっかくなので、妊娠期間に感じたことを忘れないように書いておこうと思う。 初めての妊娠を経験して、知らなかったことをたくさん知った。想像以上にあっという間だった日々は、毎日が未知のことばかりだった。 つわり-好きとか嫌いとか、自分で決めていると思っていたけれどつわりで自分が何を食べたいのか(食べられるのか

          バースデーケーキをゆっくり運んだ-妊娠振り返り記録