いつだったか、福岡出身の男性と話した。
彼は24歳で、入社した会社の配属先に、札幌を希望、友だちも誰もいない札幌に単身やって来たらしい。
【関連】彼はこの記事に登場するぞ!
その彼が言っていた。
嬉しいこと言ってくれんじゃん。
なぜそう思うの? と聞いてみる。
嬉しいこと言ってくれんじゃん。
なぜ? と続けて聞いてみる。
嬉しいこと言ってくれんじゃん。
もうちょっと聞かせてよ、と思って、具体的には? と聞いてみる。
嬉しいこと言ってくれんじゃん。
なにそれ、なにそれ、本当は別に理由があるんじゃないの?
なんだ〜! 男性的じゃ〜ん!
それが一番大きな理由なんじゃないの〜?
ふーーーーん、そうなんだ。
私は生まれてこのかた、ずっと北海道だから、その魅力は当たり前すぎて気づかないけど、外から来た人がそう言うんなら、きっとそうなのかもなぁ、と思った次の瞬間、私の脳内では「あ、あれに似てるな」と浮かんだ。
鎖国してたときの日本。
世界の情報はごく限られたものであり、日本という国の中だけで、文化が隆盛を極めていく。
浮世絵だとか、当時の識字率の高さ、家の作り、庶民の生活ぶりに、多くの外国人が驚いた、というお話とまんま一緒である。ジャポニズムってやつだ。知らんけど。
個人の意見である。
その真偽はわからない。
「てことはホッカイドニズムってことだね」
と私が言うと、彼はポカーンとしていた。
しまった、一段飛ばして発言してしまった。
北海道民は、この無限大の可能性に、
おそらく気づいていない。
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