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最高の人材は「オールラウンダー」!? 仕事に関する9つの嘘 その④
こんにちは。Kid.iAです。
毎回「情報を軸とした問い」を立て、考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、4日前から「世界最重要のビジネス書」として各メディアでも絶賛されている「NINE LIES ABOUT WORK (邦題:仕事に関する9つの嘘)」について書き始めました。
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今回の問いは、「9つの嘘」その④ということで「最高の人材は「オールラウンダー」!?」です。
社会人になって仕事をし始めると、実に様々な仕事を経験することになります。
一つの会社の中でも営業や人事、経理といった実に多くの「職種」がありますし、同じ職種だとしても仕事の中身は「異なる作業」で構成されています。
そのような環境の中では、意識的かどうかに限らず、どんな作業でもこなせる「オールラウンダー」を目指さなければならない、と思ってしまう人は少なくないと思います。
今回は、そのような点に疑問を投げかけた書籍の内容に対して3つに要点を絞り、私なりにまとめたいと思っています。
結論
「最高の人材は『オールラウンダー』」はなぜ『嘘』なのか。早速、結論から見ていきましょう。
結論は「最高の人材は『オールラウンダー人材』ではなく『尖り(とんがり)人材』」ということです。
尖っている人、つまりその人なりの個性でもある「強み」を発揮して仕事をしている人のことです。
1.「強み」を発揮するとは何か?
「強み」が発揮されている状態とは、「何かが、自然に、滑らかに、全力で」行われている様子と言えます。
「それを行なっている人」も喜びを感じ、また「それを見ている人」も心を打たれ、魅了され、引き込まれる中で喜びを感じます。
オールラウンド人材が嘘なのかは別にして、まさにそんな風に仕事ができれば理想というような状態です。
もう少し詳しく見ていくために、以下に2×2のマトリクスを使って「強み」を表現してみました。
縦軸に「状態(能力/得意なこと/スキル)」、つまり「できること・できないこと」を置き、横軸に「特性」、つまり「好きなこと・嫌いなこと(「楽しい・つらい」でもいいです)」を置きます。
図左下の「つらく、できない」その経験が「後の成功をつくる」ようにも思えますが(図の1)、そもそも左上の象限も含めて「好きなこと」ではないため強みにはなり得ません。
横軸の「特性(好き嫌い)」というものは、そんな「簡単には変えることのできない」人の性質なのです(図の2)。
一見、「できないけど好き」という右下の象限も「強みのように見える」のですが、人は原則として「上手く出来ないことを『心から』楽しむようにはできていません」(図の3)。
強みは「好きなこと」でもあり「欲求」に近いゆえに、それを「やり続けたい!」と切望するようなものです。(右上の象限)
このマトリクスは、「強み」とは何かを理解する上で「最も分かりやすい図」であると個人的に思ってます。
いかがでしょう?
「オールラウンド」であることがこの右上に当てはまりそうな感じはしますか?
少し違う気がします。
2.「好きなこと」ってどういうこと?
では、「強み」とは「『できること』であり『好きなこと』」だとイメージできましたが、そもそも仕事のおける自分の「好きなこと」ってすぐに言えますか?
どうすれば「好きなこと」が見つけられるかについて私の過去のnoteに一度詳しく書いています。
詳しい説明は過去noteを読んで頂きたいのですが、自分の行う仕事(作業)の「事前・最中・事後」に上記3つを見出すことができればそれがその人の「好きなこと(作業)」だと言えます。
何でもかんでも幅広いことに対して、この3つを感じる人は中々いないのではないかと思います。
3.「上達するため」に必要なものとは?
仕事において「最高の人材」と言われるからには、ずっと「同じ場所で立ち止まっている」わけにはいきません。つまり仕事に「上達」が見られなければ、その人は最高でもなんでもないのです。
ここでポイントになることが一つ。よく何かを上達するためには「失敗から学べ」ということを聞きますが、実は「失敗は重要っぽいだけ」であり失敗そのものからは成功については学べません。(「弱み」そのものから「強み」について学べないのと同じです。)
上達するためには何かを試すたびに(図のチャレンジ①、②、③と試すたびに)、以下を踏まえることが必要になります。
1. 「何が上手くいったのか」を確かめ、
2. それをしっかり「理解」し、
3. どうすれば「再現」できるかを考える。
チャレンジをして仮に「失敗」をしたとしても(図のチャレンジ④)、次にあるのは「A.同じ失敗を繰り返さない」か「B.さらに失敗を繰り返す」しかありません。
「失敗しないこと」も大切なことです。
しかし、モノゴトに「優先順位」というものがあるのであれば、「『強み』と『成功』に集中する」方がいいのではないかということです。
まとめ
再度、結論を書きます。
自分の好きな、得意なことに集中し、小さな成功体験を重ねてそれを磨くことでより上達していく。
それは複数のことをこなす必要のある「オールラウンダー人材」には難しいということです。
最後に、強みを伸ばして上達していくということは「出来ることが限られてしまうこと」と同義であり、それでは「仕事にならないのでは?」と感じる人がいるかもしれません。
その点に関しては何も心配ありません。
一人ひとりの強みを活かしつつ、弱みを補うために存在するものが「チーム」だからです。「チーム」がある限り何の問題もなく「個性」を寄せ集めたチームは強いということです。
是非私たち自身も、
「『個人はひたすら尖り』、苦手なところを埋めてくれる別の個性を集めた『オールラウンドなチーム』」
を目指していきましょう!
もし記事に少しでも共感頂けたなら、「スキ」や「フォロー」をしていただけると嬉しいです‼️今後の創作の活力になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
(追記)以下、シリーズ全編をまとめています。
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