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こころの病というギフト。その先で出逢えた「あるがままのわたし」。

こんにちは、otoki(おとき)です。
29さい、会社員で1歳児ママです。
人生の意味づけをアップデートし、"あるがまま、輝き生きたい"人のための「ライフミーニング×メンタルケア プログラム LMU(エルム)」というサービスを開発中です。

今日は、私の身に起きた、分離から統合のお話をしたいと思います。
個人的な経験をいろんな手法、切り口で伝えてみます。

・今、こころの病でとても辛い、苦しい、不安でいっぱい
・この先、どうしたらいいかわからない
・私の人生、これからどうなっちゃうんだろう

1ヶ月前の私とおなじような状況の方、今すごく生きづらくて苦しい方に、少しだけ希望(光)をお渡しできるかもしれないお話です。
長くなると思うので、コーヒーでも飲みながら、ゆっくりまったり気負いすぎずに読んでみてくださいね。(もちろん、飽きたら途中で読むのをやめても構いません、気が向いたら戻ってきても大丈夫ですよ)


序章:これまでの私と、こころの病 発症の前触れ

これまでの私を一言で言うと、「傲慢(ごうまん)」。
このワードに尽きるのではないかと思います。

会社員として、会社のために貢献できること、クライアントのために価値を最大化できること、メンバーのみんなが働きやすくなるためにできること、こういうことを精一杯やってきたつもりでした。
でも、こころのどこかで「(あの人にはできないけど)私だから価値を提供できる」と思ってたのだと思います。

産後3ヶ月で職場復帰したのですが、当時の私は自分の身体や心の状態なんてお構いなしで、自分の思考のままに

「私は、家族の大黒柱なんだから、早く復職してしなきゃ!」(夫が主夫)
「なんとか子供を産む前と同じ価値を出して、キャリアを止めないようにしなきゃ!」

そんなことで頭がいっぱいでした。
やる気だけには満ち溢れていたので、復職後は順調に職場復帰でき、6ヶ月後には昇格することが決まりました。

昇格の知らせは、とても嬉しかったです。私の実力でここまで来られたんだな、と喜びの感情が出てくる一方で、これまでの「本当は価値発揮できたはずなのにサボってしまったことへの反省」と、これから「生み出し続けなければならない価値の大きさ、私に向けられた期待値」に少しずつ追いやられていきました。

今振り返ってみると、心の病の前触れ、アラートは24年1月からすでに出ていました。
毎日ジャーナリングをしているのですが、アラートを感じさせる私の雑記がこちらです。

昨日、疲れているように見えると言われたのは驚き…
私は今を生ききれない

2024年1月6日ジャーナリング

昨日は、パートナーに「暗いオーラを発している」と言われてぎくりとした
確かに落ちている感じがある。どうしても今の忙しくなりそうな予感をどうやって捌くかというプレッシャーが強くなってくる…
私の本領発揮が難しくなる

2024年1月7日ジャーナリング

みる人がみれば、「これは、やばいぞ…」と感じるのかもしれません。(今の私が客観的にみると、かなり心配な状態だと感じます)
が、しかし1月時点の私は、こんなに明らかなアラートが出ていたのに、アドラー心理学の「幸せになる勇気」を読んだり、大きなクライアントを手放す決意をしたり、場当たり的な対処で乗り切ることができてしまいました…

その結果、予想だにしなかった”どん底”を味わうことになるとは全く予想していませんでした。

第1章:【分離】初めて味わった、どん底

2024年5月12日日曜日


忘れもしない、日曜日。
人生で初めて、不安と恐怖のために一睡もできない、という体験をしました。これまでは、仕事が忙しいと言っても、子供が小さいので「22:00〜6:00」まで寝られるという幸せな状態だったのですが、一睡もできなくなった私にとって、【8時間】はあまりにも長すぎる時間でした。

眠れなくなる直前にも前触れはあり、GW明けからジャーナリングでもかなり弱っている様子が表れていました。

弱い私と出会う。気づく方が正しいか。
結局、強がっているだけだ。本来の自分の本質から遠ざかることをしようとして無理が出ている。
多少、無理してでもやることをやらないといけないと脅迫されているけれど、誰に、私自身に。
それ自分が強がりでやれる範囲は決まっているから、無理は通せない。またパニックしかけている。
しんどいことをそのままやり切ることは難しい私になった。
私の本質と出会う、弱くて弱くて弱い一面がある。一方で強みを持っている。それを生かし切れる場を探す必要があるんじゃないか?
今のままだと二の舞になる。
このままでは厳しいかもしれない。

2024年5月9日ジャーナリング

今、客観的に見直してみると、弱った自分にちゃんと気づけていたんだよね、と思います。そんな自分を認めた上で、どうしたいかも考えることができていた。
けれども、その時の私は、「弱ったから、休もう」ではなく、「弱ったから、もっと頑張ろう!」を選択したんだなと、今更ながら気づきました。
また、5月9日は久しぶりに外出したのですが、外出先で鏡に映る自分を見て、「あれ、こんなに酷い顔してたっけ…全然身だしなみに気を使えなくなってる…?」と違和感は感じていました。

2024年5月13日月曜日


眠れなくなった翌日、正直仕事らしい仕事は一切できませんでした。昨晩、一睡もできず脳が休まっていないこと、不安と恐怖が思考を支配し、こんなネガティブループ(反芻思考)に陥っていました。

「明日も眠れないかもしれない」⇨「眠れないと、思考できなくて私には任されている仕事ができない」⇨「仕事ができないと私がこの会社にいる存在価値がなくなって無職になる」⇨「家族みんなが不幸になる」⇨「それなら死んだ方がマシ」

このくらいの反芻思考ならよくあるよ〜ともしかしたら思う方もいるかもしれませんが、想像してみてください。
ズーーーーっと永久にほぼ24時間、この思考が回り続けるのです。
「こんな未来が起こる可能性って5%もないよね!」と通常の精神状態なら思えることも、「この悲惨な未来しか想像できない….」「ほぼ100%、私にとって最悪の未来になることが分かりきっている」という感覚で自分の脳に不安と恐怖を植え付け続けているような状態でした。

不安と恐怖で立ちすくんでしまい、仕事中なのに、今から何をしたらいいかも思考できず、優先順位づけもできず、翌日にクライアントが大勢集まる説明会を任されていたのですが、その場で何を話せばいいか、何を話したらクライアントにとって一番価値が高いか、全く思考し切ることができませんでした。また、仕事ができないから休んだらいいのに、そもそも「休む」という選択肢自体、思い浮かばないくらい追い詰められていました。

2024年5月14日火曜日

この日も一睡もできずに朝を迎えました。昨晩は眠れない恐怖、説明会が上手くいかない不安感、これからの仕事を全うできず、「お前には価値がない」「うちにいらない」と言われるイメージが湧き続ける、そんな辛くて苦しい夜でした。
不安と恐怖に苛まれ、「起きたくない…仕事したくない…」という思いに駆られながらも、何とか気力だけで説明会を乗り切りました。しかしながら、ただ台本通りに読んだだけの説明です。クライアントからの質問にも一切回答ができず、本来期待されていた内容とはおそらく程遠いクオリティだったのではないかと思います。説明会に参加されていた1人のクライアントさんの表情から「こんな期待外れなもの想定してなかったよ」「最低な営業だわ」「これは早々にクレーム入れなきゃ」という、本当に思っているかどうかもわからないネガティブなセリフ(想像の心の声)だけが私の中に流れ込んできました。

実際には、クレームは入らず、同席してくれていたメンバーからも「特に違和感はなかった」という言葉をかけてもらったのですが、その当時の私には「必ずクレームになる!私は最低なことをしでかしたんだ….」ということを100%信じ込んでいる状態でした。

結果的に、「クライアントに何の価値提供もできない説明をしてしまった」という私自身の思い込みが、心を崩壊させる最後の引き金になりました。
仕事が一切、手につかず、不安と恐怖で押しつぶされそうだったので、上司に「仕事が何も手につかなくなり、先ほどの説明会が完全なクレーム案件になりそうです」という謝罪をしました。
上司からは「一回、病院に行ってみるのはどう?」と言われ、初めて心療内科(オンライン)を受診しました。

オンライン診療が非常に便利な世の中で、本当にありがたかったなと感じていますが、上司と会話した日の午後には予約することができました。
診療いただいた医師からは「断定はできないけれど、"適応障害"だと思います」という診断を受けました。「まずは、2週間休養してみましょう」ということで休職する運びとなります。

心が崩壊するのは一瞬、と言いますが、本当にその通りで、
オンライン診療を受診した時点でこんな症状まで出てきていました。

・仕事が手に付かない
・相手が何を言っているか、理解しきれない
・難しい言葉は理解できない
・表情が沈んでいる
・自分が言いたいこともを事前にしっかり準備しないと言えない(準備しても言えないこともある)

診療結果を上司に伝えたところ、非常に理解がある上司だったこともあり、翌日からまずは1ヶ月間休職することになりました。
当時の私にとって、「休職」というのは、もっとも必要で欲していたものだったにも関わらず、いざ「休職」となると、
「君なんかいなくても仕事は回るから大丈夫」
「もう君はいらない存在なんだよ」
という会社からの声が心の中に流れ込んできました。
1ヶ月という期間は、「症状を回復するには短すぎるが、キャリアを継続するには、あまりにも長すぎる…」と矛盾していることを感じていました。

2024年5月15日水曜日〜5月18日土曜日


人生で初めての休職期間の1週間目。
一番ひどい精神状態でした(この時期を絶望期と呼んでいます)。
休職できたので、少しは眠れるようになると予想していましたが、全くそうではありませんでした。
大量の不安感が募っていた仕事を全て手放したのに、です。

これまで感じていた不安感は、「6月から始まる仕事を完全にやり切れるかな」というものでした。
休職後の不安感は、「こんな精神状態でろくに引き継ぎもできない。」⇨「案件が私のせいでなくなるかもしれない。」⇨「迷惑をかける社員なんて会社には害悪でしかないから、もう辞めるしかないんだ…」⇨「一生無職」⇨「生きている価値なし」という感じで、仕事ではなく、これからの人生全体の恐怖に置き換わり、不安と恐怖はさらに大きなものになっていきました。

こうして文字に起こしてみるとあまり大した思考ではないように感じますが、実際に頭の中でネガティブループが巻き起こると、自分への批判や責める声が永久に鳴り響き、加えて眠れないので、この膨大な情報量を処理するために脳がヒートアップ状態で居続けるしかない感じでした。

眠らずに反芻思考し続けているため、日中はさらに思考力が低下しました。適切な脳の休ませ方ができないと、こんなにも一瞬で人の脳は、使い物にならなくなるんだな、と痛感しました。
実際に体験した症状としては、以下のような感じです。


【身体の不調】
動悸/不眠/目の下のクマ/胃痛(たまに)

【脳の機能低下による症状】

  • 日常的な会話が成り立たない(相手が直前に言ったセリフが理解できない、忘れる)

  • 日常生活に支障が出る(何をやっていたか、何をやろうとしたか忘れる 例:いつもやっているはずの化粧の手順がわからなくなる/子供のご飯の支度をしているのに優先順位がゴチャゴチャでレンジ使ったと思ったら、何か思い出して洗い物してレンジ使ったことを忘れて食材そのまま)

  • 物忘れ(例:子供の離乳食の準備をしようと思ったのに、哺乳瓶を持ってうろうろする)

  • 物の名前が出てこない、思い違いをしている(例:普段から利用しているサービスの正式名称を勘違いしたまま検索し続け、名称が違うので検索で出てこなくて当たり前なのに、「なんで出てこないの!怒」と八つ当たり)

  • 一時的な記憶の欠如(自分が行動した記憶がないが行動した形跡だけがある、など)

  • 集中力の低下(例:一つの情報を調べただけ、電話一本かけるだけ、それしかしていないのにものすごく疲れる、1日1つの行動しかできないほどに集中力が低下しました)

  • これまでできていた簡単なPC操作ができない(例:ショートカット、ツールの使い方、タイピングなど全てゆーっくり思い出しながらでないとできない)

  • バラバラになっている情報の集約化ができない(例:休職期間中の引き継ぎ業務をまとめる作業で、何の情報をどうまとめればいいか全く思考できず、何とかすでに書いてある情報を転記するだけで精一杯。情報の粒度を加味して、カテゴライズする、という能力がほとんど機能しない)

【うつ状態による症状】

  • 無気力

  • 不安感、恐怖が日常的に襲ってくる(例:どんどん怖くなるので、体が勝手に揺れる、貧乏ゆすりよりも激しい揺れ)

  • ふとした瞬間に恐怖で叫び出したくなる

  • 死に場所を探そうとする

  • 「仕事 飛ぶ方法」とかで検索してしまう

  • 子供に「幸せになってね」と自分がいなくなる前提で話しかける(子供も不安感を共有してしまうので、私が子供を抱くと泣くということが起きていました)

  • 人が大勢集まる場への恐怖感(例:一番しんどい時期に2時間ほどの講演会に行く機会があったが、何を言っているか理解できないので、面白くなく、「こんなに思考力が、理解力がなくなったんだ」という事実に打ちのめされた。叫び出したい衝動に駆られる時があるため、大勢の前はより不安感が強い)

  • 無意識に上の空(家族から言われましたが「ボーッと」している時間があるとのこと、これは意識せずやっていたようで愕然としました)

適応障害は、うつ病の始まりとなるケースが多いそうです。
事実、全国統計では、いったん適応障害と診断され、5年後には40%の人がうつ病に診断名を変更されているそうです。うつ病になり、さらに悪化すれば、自殺にさえ至ります。

症状の中で一番きついと感じたのが、「思考力の低下」です。
普段、当たり前に考えられていたことが考えられなくなり、脳が壊れたのかと思いました。元から思考するのが大好きな人間なので余計に辛かったです。一番症状がひどいときは、一つのウェブサイトを検索して、情報を探すことも大変で、知りたい情報に辿り着いたと思っても、そこに書かれている情報を理解できませんでした。
文字情報を受け取れなくなったような感覚です。文字を読むことができないので、書くことも、話すことも非常に難しい状況になりました。
この症状が一生続くのであれば、もう死にたい、そんなことまで考えてしまい、自殺未遂一歩手前の状況まで追い込まれていきました。

現時点では、かなり回復したので、当時の絶望期に至るまでのわたしの中で起きていたことを図解してみました。
あくまで、イメージですがこんな感じです。

分離している図解

適応障害を発症する、引き金となったのは外部要因の「仕事の忙しさ」と「昇格による期待値の変化」ですが、
最も大きな原因となったのは内部要因の「自動思考・スキーマ(考え方のくせ/認知の歪み)」だと考えています。
私の個人的な特性(性格)として、「思考優位/真面目/責任感が強い/他者からの期待に答えられないと無価値/完璧主義/他者評価が気になる」ということがあり、強みでもある反面、自身の思考の歪みが肥大化させる要因にもなったと感じます。
自動思考を止められなかった結果、「あたま」と「からだ」、「こころ」の分離が起き、適応しきれない状態(適応障害)となりました。

適応障害になりやすい性格というのがあるのですが、ほとんど当てはまっています。

真面目で責任感が強い
几帳面で物事を徹底的にやらないと気が済まない
他人の目や評価が気になる
人から頼まれると断れない
心配症で傷つきやすい
気持ちの切り替えが苦手
人に頼るのが苦手で何でも自分で解決しようとする
繊細で変化に敏感
完璧主義で物事を白黒はっきりさせたい
自分より他人を優先してしまう
空気を読むのが苦手

適応障害になりやすい人の特徴とは?具体的な特徴とそれぞれの対処法をお伝え - あらたまこころのクリニック | 名古屋市瑞穂区の心療内科・精神科
https://www.mentalclinic.com/disease/p9960/

私自身の「自動思考・スキーマ(考え方のくせ)」における認知の歪みとして大きかったのは以下です。

おときの認知の歪みTOP9

ご自身の認知の歪みが知りたい場合は、下記サイトを参考にしてみてください。

この絶望期は、本当に精神状態がとっ散らかっており、正直記憶できていない部分もあります。ここから、休職期間の1ヶ月でどんな変貌を遂げていくか、綴っていきます。(ここからも長いので(笑) 休み休みいきましょう)

第2章:【転機】回復への手がかり

結論から申し上げますと、私は、本当に幸せなことに、1ヶ月間の休職で復職することができました。
現在は、午前中4時間の時短勤務で間も無く復職して1ヶ月を迎えます。
これは周りの家族、友人、職場の皆さん、お医者さん、私に関わってくれる全ての方からの支え、サポートがあったからこそです。自分が本当に苦しい時に手を差し伸べてくれる人がたくさんいたことには本当に感謝しかありません。。。
なんて幸せな環境に、私はいたんだろう、、、と感じています。
それではここから、少しずつ、希望(光)に導かれていく軌跡をシェアしていきます。

両親との対話


遠方に住んでいる両親が会いにきてくれました。最もしんどい症状の絶望期に「今、本当にしんどい」というアラートを実母に出し、遠路はるばる、会いにきてくれることになったのですが、正直な話、「会うのは最期になると思うから、会っておこうかな」という感じでした。(このタイミングではうつ症状もかなり強かったです)
このタイミングで両親と会うことができたのは、最初の希望(光)になりました。実母に話を聞いてもらっているうちにボロ泣きしてしまい(この日まで1度も泣いては居ませんでした)「あるがままでいいんだよ」「これから先の人生、どうにでもなるよ」「何にも心配しなくていいんだよ」という言葉に少しずつ認知の歪みを解いてもらい、こころとからだが生きやすい方に行ってもいいんだな、と思考ではない部分で感じることができました。
(もちろん、一時的に安心感を得たと言う部分が大きく、すぐに回復できたわけではありません)
非常にありがたかったのは、母は公認心理士の資格を持っており経験豊富だったことです。娘のピンチに早々に駆けつけてくれる母には、本当に感謝しかありません。(もちろん、陰ながら心配してくれてニーチェの名言本をくれた父にも)
対面で会った後にも、ほぼ毎日母とはライン通話をしながらカウンセリングのような対話を積み重ねていきました。復職後の現在も頻度は少し減ったものの、不安感が大きくなった時には母に頼っています。今回、私自身が本当にしんどい状況に追い込まれたことで、改めて両親に心からの感謝を伝えるきっかけになったことは、よかったです。まだまだ迷惑をかけてばかりの娘ですが、少しずつ回復して、たくさん両親に恩返ししたいと思います。

夫との対話

今回、初めてメンタルダウンして一番支えになってくれたのが夫でした。これまでも尊敬していましたが、尊敬の領域を超えて、「あなたは神なのか….笑」と思う出来事がたくさんありました。一番、助けられたのは、不安に襲われた時に対話の相手になってくれると言うことです。
夫も以前の職場でメンタルダウンに近しい経験をしており、かなり悟った考えができる人です。そのため、私が不安で不安でしょうがなく、思考が混乱」している時に、「今、妻にどんな言葉をかけたら(もしくはかけない)一番いいのだろう」と言うのを本当にたくさん考えながら対話してくれていました。
あまりにしんどい時期は正直記憶がなく残念なのですが、夫からもらった言葉で嬉しかったもの、心の支えになっているものをいくつか紹介します。(今、しんどい方の小さな支えになれば嬉しいです)

選択肢だけみる、結果はみない

1段1段、登っていけばいい。登れそうになかったら、立ち止まって1段降りても大丈夫。また明日1段登ってみれば大丈夫。

今日と明日のことだけ考えよう。

結果もわからない未来のことは考えなくてよし。

人生の主役は○○。
○○が○○の人生の主人公として歩いていけばいいんだよ。

焦らなくてだいじょうぶ。落ち着いて、一歩ずつ一歩ずつ。

調子乗ってない?焦らない、焦らない

嫌いだけど、好きでいい。(きらいじゃないならそれでいい)
嫌なとこも含めてあなたなんだから、じぶんを否定したらじぶんがいなくなっちゃうよ

一つできないことがあっても、全部できなくなるわけじゃない。
全部なんて、結局一つ一つの積み重ね。

夫の名言集

たくさんの支え

両親と夫以外にも本当にたくさんの方に支えていただきました。まず会社の上司には、通常考えられないほどのスピードで休職の許可をいただき、「人生の中でこのお休みなんて一瞬なんだから大丈夫」と励ましていただきました。心の底から感謝しています。夫にも上司のエピソードを伝えるのですが「そんな素晴らしい上司なら俺がその上司の下で働きたいわ笑」と言われるほどです。

次に業務を引き継いでくださった皆様、急な休職でめちゃくちゃ迷惑をおかけしました…少しずつ回復してきたので、罪悪感と不安感は以前に比べるとかなり減りましたが、当時はあまりにも罪の意識が凄すぎて、死んだ方が皆さんが喜んでくれるんじゃないかと思うほど罪悪感を感じていました。(今思えば、死なれた方が一生皆さんに辛い思いをさせてしまうと思うので、もうそんなことは一ミリも考えていません)

あとは、子育てをサポートしてくれるお母さんやおばあちゃんおじいちゃん。皆さんがいなければ、娘はもっと不安に駆られていたと思いますし、私の回復もこんなに早くは叶わなかったと思います。
また、お医者さんもとても的確に、丁寧に対応してくださいました。オンライン診療はいつも5分ほどの診察で「こんなに短くて大丈夫なの?」と最初は思っていましたが、事前問診で事前に質問や相談事項を連絡しておけば、全く問題なく診察いただけます。お医者さんのコメントが的確で端的なので、精神的に参っている時にも意味を理解しやすいです。現在は、かなり回復しましたが、復職後に再燃しないよう、対策を考えたり、セルフで実施している認知行動療法の相談したりする場にしています。

それから、今現在受講中のコーチングスクールでお世話になっている皆さんにも支えていただきました。MBCC マインドフルコーチングの受講期間中にメンタルダウンしたため、30万の受講料が全て損失になってしまう…と当時は悲しくなっていました。ですが、2回ほどのクラス欠席後、回復して受講可能な状態になり、再びコーチングスクールに戻ることができました。私の状況を加味して、調整くださったメンターコーチには感謝しかありません。

最後に、不安定なこころの状態でもずっとそばに居てくれた娘へ。いつもそばで泣いたり笑ったり怒ったりしてくれて本当にありがとう。あなたがいるから、ここまで踏ん張ってこられたし、生きる勇気をもらいました。これからその恩をあなたに返していきたい、たくさんのギフトを贈りたい。この世界に生まれてきて本当によかったってあなたが言えるような世界をママはがんばって創っていきたいと思います。

感謝を伝えたい方は数えきれないほどいて、全部書くと物凄い分量になってしまうのでこの辺りで止めておきます。本当にありがたいことに、私は、たくさんの方に支えられたおかげで回復していきました。
一方で、セルフで回復に向けてやっていたこともたくさんあります。一例だけチラ見せしますね。こちらの詳細は別noteで綴っていこうと思いますので、乞うご期待。

  1. 毎朝5分 ジャーナリング(感謝ワーク)

  2. 毎朝15-20分 マインドフルネス瞑想

  3. 毎朝15分 朝散歩

  4. ヨガ

  5. やりたいと思った時に好きなことをする

  6. 子供とたくさん遊ぶ

  7. 認知行動療法の勉強、ワーク

  8. 適応障害経験のある方のnote、ブログなどから勉強

  9. 復職に向けた練習(本のまとめ)

  10. 休職、メンタルダウンした根本原因究明

  11. ライフワーク探求

第3章:【統合】あるがままの私との出逢い

第2章では、たくさんの方に支えられ、回復してきたことをお話ししました。ここからいかに分離した心、体、頭を【統合】させていったのか、綴っていきます。

私が、メンタルダウンした根本原因を追求していった時に、最終的にたどり着いた答えは「スキーマの歪み」でした。

最近、独学で実施し始めた認知行動療法の中で「下向き矢印法でスキーマ(考え方のくせ/認知の歪み)」を少しずつ発見することができています。
一例ですが、私の場合こんなスキーマをもっています。

簡単に自動思考とスキーマについて解説します。

自動思考とは
出来事に対して瞬間的に浮かぶイメージ

自動思考とは?改善する方法も併せて解説 | 【公式】オンラインカウンセリングのTerapi
https://terapi.jp/column/automatic-thoughts-improvement/

スキーマとは
自動思考に特定の傾向やくせをもたらす潜在的な知識や価値観

自動思考とは?改善する方法も併せて解説 | 【公式】オンラインカウンセリングのTerapi
https://terapi.jp/column/automatic-thoughts-improvement/

認知行動療法の中では、まずどんな自動思考が浮かんでいるか、と言うことに気づき、その上で、非適応的自動思考から適応的自動思考に変化させるワークを行います。
非適応的自動思考が先に挙げたような「私がいてもいなくてもどちらでもいいんだ」「誰にも求められていない不要な人材なんだ」というものです。
これを適応的自動思考に変化させていくと、「一つの業務ができなくても、あなた自身の価値は全く変わらない。他の仕事で既にたくさんの価値を発揮できている。難しい業務を断ることができたのはすごいよ」と言うような、柔軟でしなやかな考え方になります。
このようなワークを繰り返すことで、少しずつ「歪んだ自動思考「その先にある歪んだスキーマ」が改善されていきます。
歪んだ自動思考の共通項を探っていくことで、「歪んだスキーマ」が見えてくるので、現在思考をしなやかにするトレーニングをしながら、私の根底にある「歪んだスキーマ」を探求し、もみほぐしていこうとしている最中です。

まだまだ、「歪んだスキーマ」は存在し、不安感が強くなることもあります。今後どう転じるか、正直全くわかりませんが、この認知行動療法のやり方を知ったことで、かなり俯瞰的に自分の思考と向き合えるようになりました。
完全な当事者から、オブザーバー(観察者)になれたような、そんな感覚です。
こんな経過を辿りながら、私は「あるがままの私」と出逢うことができ始めた、と感じています。

言葉だけでは伝わりにくいかもしれませんが、今現在の私の「あるがまま」はこんな感じです。

等身大のじぶんで、心地よく、
ただ此処に存在していい。

それを、心の底から信じられていること。
=ただ此処に存在していいことを受けいれている

otokiのあるがままとは

こころの病、というギフトを受け取ったことで、なんとかたどり着いた、私本来のあるがまま。
これから先、変わっていくかもしれないし、変わらないのかもしれない。
けれども、今ここで、「あるがままの私」と出逢うことができて、心の底から嬉しいのです。

終章:今、痛みと共にあるあなたへ、私のライフワーク

ここまで、本当に長く個人的な文章にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。終章では、今現在、本当に苦しい渦中にあるあなたへのメッセージとこれから私が創りたい世界のお話をしたいと思います。

まず、今苦しい、しんどい、そんな思いに苛まれているあなたへ。

あなたはすでに、めちゃくちゃがんばっています。
本当にがんばっている自分自身をそんなに責めないでください。
あなたは唯一無二の存在で、生きているだけであまりに尊く、素晴らしい人です。
真面目で頑張りすぎてしまうあなただからこそ、「誰かのためにやり遂げないといけない」「○○さんに迷惑かけたくない」「私がやらないとこの案件は終わってしまう」
誰かの期待に応えようと必死でやっていると思います。

けれども、あなた自身の体や心の悲鳴は聞いてあげていますか?
あなたの体は起き上がりたくない、と言っていませんか?
あなたの心はもうこんなことやりたくない、と言っていませんか?

その大切な自分自身の声を無視し続けたら、本当に取り返しのつかない状態になってしまいます。

今、体や心の悲鳴に気付いたのなら、自分以外の他人のことなんて放っておいていいんです。
一番大切なのはあなた自身なんだから。
全部投げ捨てていいから、とにかく休む勇気をもってください。
心の病は、自分自身の内側の声を無視すれば無視し続けるほど、長引きます。症状も重くなります。一生、自分のうちなる批判に苛まれ続けて生きるのはあまりに苦しすぎるんです。

少しだけ早く弱音を吐いて、休む決断をした私からの本気のお願いです。

どうか、休んで、あるがままの自分がやりたいことを思う存分やってください。
楽器が好きなら、演奏して、読書が好きなら本を読んで、筋トレが好きなら筋トレしてください。
やりたいことも無理にやるのではなくて、あなた自身の内なる子供が「あ!これめちゃ楽しそう!やりた〜い!」という心の声に従ってあげてくださいね。

真面目で頑張り屋さんなあなただから、休む時にも義務感が強く出過ぎちゃうのは良くわかります。
けれども、今だけはあなたが子供に戻ることを許してあげてください。
今は、子供でいいんです。
ゆっくり体と心が回復し切るまでは、自分に何にもしないことや遊ぶことを許してあげて。

大切なあなたが、これまでがんばってきたことを心の底から褒めてあげて、他人に感謝する前に、今、本気で生きようとしているあなた自身にありがとう、を伝えてあげてください。
あなたはむちゃくちゃがんばってきた、ここまで生きててくれて本当にありがとう。
生まれてきてくれて本当にありがとう。

これからも、あなたが幸せであり続けられるように、今はたくさん食べてたくさん遊んでたくさん寝て、好き勝手にエンジョイしまくってください。

私はあなたが幸せであることを一番大切に思っています。
いますぐにでなくてもいい、これからの未来、幸せに満ち足りたあなたでありますように。
メッセージの最後の締めくくりとして、私が大切にしている言葉を贈ります。

強がらなくても大丈夫。どんなあなたも大好きだから。

otokiを何度も救ってくれた言葉

最後の最後に、私自身のライフワークにしたいことを綴ってみます。ここからはオマケなので、読まなくても全然構いません。

私は3年前にSHElikesというキャリアコーチングスクールで学んでいた頃、私が人生で心から成し遂げたいと思うライフワークについて思いを巡らせていました。その時に思いついたのが「あるがままの私で生きられたら最高だよね」ということです。
当時から、それよりも以前から自分のことを分析したり、内省するのが好きだったので、内省を通じて「あるがままの私」を発見し、その等身大の自分で輝き生きていくためのプログラムを創りたいと思っていました。
思いついた当時は、まだまだ若く、「あるがままの私」というのがなんなのかもいまいちピンとこないまま、「やりたいことをやって生きられたら最高だよね」くらいまでしか探求できていませんでした。
ただ、3年間かけて、「誰もが、あるがまま輝き生きる世界を創りたい」という軸はブラさずに、さまざまな学びをおこなってきた結果、今回のメンタルダウンというギフトにも導かれ、「ライフミーニング×メンタルケア」という部分にたどり着きました。

私は、メンタルダウンを経験したからこそ、ライフミーニング×メンタルケアLMU(エルム)というサービスを創ることがまさしくライフワークになっていくことを予感しています。

これまでの私は、正直自信がなくて、一歩踏み出すことができませんでした。でも、今、私にはこのライフワークを形にしていく使命があると感じています。まだまだ、心の病が完治した、とは完全に言い切れない状況で、時間はかかるかもしれないけれど、必ずLMU(エルム)を求めている人がいると信じて、サービス化に向けて一歩ずつ一歩ずつ進んでいきたいと思っています。

もしLMU(エルム)の今後が知りたい方がいらっしゃれば、ぜひXを覗いてもらえれば嬉しいです。

これから、少しずつnote発信もしていきますので、またあなたと出逢えることを心から楽しみにして、このnoteは閉じたいと思います。

otoki



ライフミーニング×メンタルケア プログラム | LMU(エルム)


◯Purpose
誰もが、あるがまま、輝き生きる社会を創る

◯LMUに込めた想い
・あるがままの本当のわたしを見つけて
Look Me Up

・人生の意味付けをアップデートする
Lfe Meaning Update



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