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ミスマッチとデザイン|ひとり散歩

もっと良い写真を撮りたい!が最近の悩みです。じゃあ、その“良い”って何かと聞かれても、はっきりきっぱり答えられないんですよね。

少しでも参考になればと、デザインや写真の展示はたくさん見るようにしています。(見れば見るほど分からなくなったりもする)(単にアートが好きだから見ている面もある)

もうすっかり暖かくなってきましたが、三寒四温の寒の方だった2月のある日、東京タワーから汐留周辺を散歩しました。

散歩はひとり派です。自由に歩いて写真を撮ります。展示や博物館が好きなので、そこを目的地に進みます。自分のための記録と感想です。

今回の目的は、
東京タワー3階にある TOWERGALLERY の『Land Scape 』展示と、
汐留アドミュージアム東京の『世界のクリエイティブがやってきた!2022』展

なんとどちらも入場無料。都会すごい。

まずは都営地下鉄、芝公園駅で下車。

地下鉄を降りてA4出口へ
公園の中にある駅

公園内を散歩しながら、東京タワーへ向かいます。平日の公園内は人が少なく、写真も撮りやすい。

梅の花が咲き始めていました。曇り空に赤が映えます。ところで、毎年梅が咲く時期になるとフォルムがおしゃれだなと思うんですが、今年もまた思いました。なんとなく、造形美を感じます。

紅梅が咲き始め
芝東照宮にお参り。
ちょうど中から梅がきれいに見えるよう配置されている。

増上寺を横目に公園内を進みます。都会の真ん中で古い寺と新しいビルが共存する不思議な景色でした。
写真を撮りながら歩いていると、なかなか目的地に辿り着きませんが、撮りたいもの=好きな風景なのでこれはこれで良いものです。写真を撮りながらの散歩は瞑想効果もあるとかないとか。散歩して体を動かしつつ、リフレッシュできますね。

東京タワーが見えてきた
まだまだ咲かない紅桜

やっと東京タワーの足元へ。
大きい建物って、見えてるのに遠いんだよなあ。

もう少し
エレベーターで3階へ

TOWERGALLERY に到着。

『Land Escape』はMana Sakatsumeさんがモロッコの旅で見た景色を切り取った写真展です。
正直、この方のことは知らなかったんですが、ポスターの砂漠の景色に惹かれました。
真冬の寒い日にあったかい場所が見たくなる欲求、ありません?

ラテンな街の景色がおしゃれ。
イラストレーターもされているそうで、色のバランスがきれいでした。気温はもちろん、人の温かさも伝わってきます。
どうしてこんなにおしゃれなのかしらと、わたしなりにデザイン目線で考えてみたら、(他にもたくさん要素はありますが)ロゴの文字がいい仕事してますね。空や壁に白いロゴを入れると写真がしまるんだなと発見。

ロゴ入りの写真
ギャラリー横ではピアノ演奏も


ここのギャラリーは、前から気になっていたんですが、今回やっと来れました。
まず初めの印象が、思っていたよりも狭い!だったんですが、
ギャラリーの側には休憩スペースがあり、ちょうどピアニストの方が生演奏をしていました。ピアノの音、好きなのでうれしい。

演奏は30分ほど。聴きながら展示を眺めます。その時は「愛の讃歌」から「戦場のメリークリスマス」が、流れていました。
休憩スペースには、外国人ツアー客の団体がいて(おそらく集合までの時間潰し中)、一曲終わる度にゆるい感じで拍手やコールをするのも良かった。ブラボー。
たまたまそこに居合わせた人たちによる、一体になりきらない一体感みたいなものを感じます。

外の気温は8℃。芯から冷える2月の寒さと、砂漠やリゾートや開放的な街の写真。ピアノの生演奏はクラッシック。季節と写真と音楽と全てがミスマッチで雑多な感じが、かえって心地良かったです。
最後の曲は「ハッピーバースデー」別に誕生日じゃないけど、いい気分でギャラリーを後にします。

ピアノ生演奏は平日ほぼ毎日実施してるそう
外に出たらいいお天気
東京で1番バエるタワー

そのまま地下鉄、赤羽根橋駅へ。
大江戸線にのって汐留に向かいます。

都会の路地も撮りたくなる


目的地はアドミュージアム東京の『世界のクリエイティブがやってきた!2022』展

カレッタ汐留地下二階
※入場は現在予約制です

世界で話題になっている広告を展示としてピックアップ。
予算ゼロで何億人もの人々にアプローチした海外広告の手法が紹介されています。
購買促進に関するものは少なく、環境や人権をテーマにした広告が多い印象でした。そもそも広告って人を動かす手段なんだなあと改めて実感しました。世論と繋がってますね、としみじみ。

わたしは以前、販売促進の仕事をしていたので広告に関わる機会も多かったのですが、いかに売るか?を追求していると、やっぱりつまらなくなりました。
集客が1番難しくて、「このキャッチなら見た人はこう動くだろう」とか、「この色使いでこういうイメージを持たせよう」とか、人間をこちらの思い通りに誘導することばかり考えていて、やればやるほど自分の性格の悪い面が浮き彫りになって来たことを思い出し、苦い気持ちに。

展示されている過去の広告には、子供の頃に見たCMもありました。別に当時買わなかったけど、心に残っています。
“売れる”より“心に響く”広告の方が、好感度はたかいよな、と思いました。

良い写真、良いデザイン、良い広告。
わたしの好きな“良い”はきっとお金に繋がらないんだろうな。

順路。おしゃれ過ぎて見つけられず

第一印象はおしゃれで今時なミュージアム、あとえらい金掛かってんな~という感想でしたが、
作った人は広告が好きなんだろうなと感じる、見ごたえのある内容でした。展示はわかりやすくてじっくり見れます。
懐かしい昔のCMもたくさんありました。

2階の図書館には面白そうな本や資料がたくさんあります。ゆっくり読書するのもいいかもしれない。

SNS・マーケティングやデザインを
勉強してる人にもおすすめ
気になった本を読んでみました

アドミュージアム東京、今時な感じですがなんと意外にも20周年だそうです。ミュージアムショップで記念グッズが売られています。

東京土産にもいいかも
オリジナルマスキングテープ
カメ親子のステッカー
大好きなスタンプラリーがあったので
もちろん挑戦

ミュージアムはじっくりとまわって一時間程。
写真やデザインやおしゃれなものをたくさん見て、何かを学んだような気分になれる、都会のお散歩でした。

最後まで読んでくれてありがとうございます☺︎
▼散歩と博物館巡りの記録を書いています。

#写真 #広告 #散歩 #東京 #展示 #ギャラリー #デザイン #ひとりさんぽ #日記 #時間 #異文化

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