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KH1992
2020年5月16日 17:50
暗闇が明けると、狭い部屋の中に簡易的なデスクが一つ。肘をつく初老の男性が教授である。正面の窓から、満開となった桜の木が一本。部屋の片隅には、わざとらしく『東北大学 我が誇り』という太い字で書かれた貼り紙。それ以外に必要な物はない。間延びした音楽も要らない。客席が静まったのを見定めて教授が咳払いをする。それを合図に、右手より二人の助手が登場する。これは、その三人の会話である。(教授)の台
2020年5月12日 23:28
この舞台における人物は、たった一人の男のみである。従って、特に断りがない場合には台詞としての表現を避けようと思う。又 一貫して変化のない環境下である事から、暗転・行動・舞台進行の指示はごく最低限の記述のみとする。(男) ここ最近の睡眠障害にて得た発想の数々。それは啓示により降りてきたような受身の産物ではなく、あくまで自らの思考に頼った物であると理解して貰いたい。真夜中の窓から差し込む月明か