スマホを使うとバカになるって本当?
スマホを使うと頭が悪くなるって話はよく聞きますが、本当なのでしょうか?真偽について見ていきましょう。
スマホを使うとバカになる
イギリスの4都市の学校で行われた研究[1]で、2001年から生徒の「スマホや携帯の使用時間」、性別、家庭の経済レベルなどを調べまして、「スマホは成績に良いか悪いか?」を調べた結果、
スマホや携帯を禁止した学校では、16歳の学生のテストの点数が標準偏差で6.4%上昇した。
成績が悪い学生や貧しい家庭ほど「スマホ禁止」の効果は大きく、平均的な学生よりも2倍のメリットを得ることができた。
元々成績が良い学生は、スマホを禁止にしても成績が上がることはなかった。
といったことが判明しました。
確かに「スマホを使うとバカになる。」ってのはあながち間違いではなさそうですね。しかし、成績が良い子には「スマホ禁止」のメリットがないということは、使っていてもバカにならないということで、どういうこっちゃって感じですね。
この違いはなぜ起きるのでしょうか?
使い方が重要
スマホアプリ利用パターンと学業成績の関連性について調べた研究[2]によると、学力の低い生徒はSNSやエンターテイメントアプリの使用時間が長かったことが判明しています。また、成績の高い学生は、本格的なアプリの使用時間が長い傾向にありました。(アプリの分類は以下参照)
ソーシャル ネットワーキング (SNS、ブログ、カフェ、ビデオ通話、メッセンジャー)
エンターテイメント (YouTube、TikTok、音楽アプリ、Netflix、ポッドキャスト、ウェブトゥーン、メディア アプリ、ゲーム)
本格的なアプリ (インターネット ブラウザ、スケジュール、電子書籍、創造性 [カメラ、写真、ビデオ]、教育、日記)
その他 (銀行、ショッピング、配送アプリ)
成績の高い学生は、娯楽よりも自己成長やセルフコントロール能力などを高める活動にスマホを活用している傾向が高いようですね。
なんでも使いたかた次第なのかもしれませんね。
まとめ
「スマホを使うとバカになる」ってのは一部正解で、一部不正解でした。
重要なのは使い方が大事ってことですね。私は結構娯に使いがちなので、反省したいところであります。
本日のおすすめ本
参考文献
[1]https://cep.lse.ac.uk/pubs/download/dp1350.pdf
[2]Lee JW, Park SJ, Kim S, Chung US, Han DH. The Association Between Temperament and Characteristics, Smartphone App Use Patterns and Academic Performance of University Students. J Korean Med Sci. 2022 May 2;37(17):e143. doi: 10.3346/jkms.2022.37.e143. PMID: 35502506; PMCID: PMC9062277.
免責事項:以上一部を参考に筆者独自の解釈と科学的根拠に基づいた記事なので、元の研究とは内容が異なることもあります。文献が基本的に英語なので、読み間違えや理解不足の点も多々あると思うので、自己責任でご覧ください。記事にはAmazonアフィリエイトなども含んでたりします。
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