【野北 和宏】SDGs世界ランキングを上げる方法を考えてみた。日本は超好成績の19位(163カ国中)。

ノギタ教授が先日のアゴラ記事に触れてくださっています!
感激。

私は「基準によってどうにでもなるランキングなんか気にしなくてよい」という考えなのですが、こういった前向きな捉え方もあるのですね。

こちらは動画です。落ち着いた語り口なので、1.5倍速でも聴きやすいです。

ノギタ教授が指摘されている通り、そもそも163カ国中19位なら十分に世界トップクラスと言えます。Googleトレンドのように相対値で表せば世界12位(上位12%)です。

元記事の見出しや、「日本はSDGsが遅れている!」と煽りたい方々は何が不満なのでしょうか。おそらく無意識だと思うのですが、この理由についても過去にアゴラで指摘しています。

SDGsコンサルの避けがたい宿命として、貧困や人権といった社会課題、気候変動や資源枯渇といった地球環境問題が解決に向かえば向かうほどコンサルの機会が減ってしまいます。つまり、課題は課題のままで残り続け、より深刻化する方が都合がよいのです。その上で、顧客(=コンサルティングビジネスの市場)は拡大することが好ましいので、現状のようにSDGsの普及のみが目的化してしまいます。SDGsコンサルはこの自己矛盾に気が付いているのでしょうか。SDGsは社会課題や地球環境問題の解決ではなく、コンサルや専門家自身のビジネスを持続可能にするためのツールになってしまっているのです。

従って、世界で19位とすごい実力なのに、検索量が圧倒的に世界1位なのに、素直に喜べない方々が今後も必ず出てきます。そして、すべて1位になるまで(いや1位になっても!?)この煽りは続きます。企業の担当者や学校の先生は流されないようにお願いします。

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