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2020年10月の記事一覧
『不思議の国のアリス』署名の無い手紙⑥
「署名の無い手紙」第5連です。
第5連My notion was that you had been
(Before she had this fit)
An obstacle that came between
Him, and ourselves, and it.
私が考えたのは、貴女が
坊やと、私たちと、猫との間に現れた
邪魔な人だったということです。
(公爵夫人が癇癪を起こすまでは)
『不思議の国のアリス』署名の無い手紙⑤
「署名の無い手紙」第4連です。
第4連If I or she should chance to be
Involved in this affair,
He trusts to you to set them free,
Exactly as we were.
もし、私か彼女が
偶然この件に関わっていたとしたら
王は、貴女が彼らを解放してくれると頼りにしたでしょう。
私たちが、まさにそうであっ
『不思議の国のアリス』署名の無い手紙④(タルト裁判)
「署名の無い手紙」第3連です。
第3連I gave her one, they gave him two,
You gave us three or more;
They all returned from him to you,
Though they were mine before.
私(公爵夫人)はアリスに「1」を与えた。
ギリシャ語教師には「2」が与えられた。
貴女(ハートの女王)は
『不思議の国のアリス』署名の無い手紙③
「署名の無い手紙」第2連です。
第2連He sent them word I had not gone
(We know it to be true):
If she should push the matter on,
What would become of you?
王は私が立ち去らないと言って死刑執行人を派遣した
(それは正しいことだと分かっている)
もしも女王がクローケーを続行したら
『不思議の国のアリス』署名の無い手紙②
「署名の無い手紙」第1連です。
第1連They told me you had been to her,
And mentioned me to him;
She gave me a good character,
But said I could not swim.
貴女が女王のところにいると聞いた
彼らは僕のことを王に話した
女王は僕に大役をくれたが
僕がリズム音痴だと言った
第1連の話
『不思議の国のアリス』署名の無い手紙①
『不思議の国のアリス』第12章で法廷に差し入れられる「署名の無い手紙」のパズルについて述べます。
これまでの記事でヒントは揃ったはずなので「パズルは自力で」主義の方は自分なりの答を出してからここに戻って来て下さいね。
概要差し入れられた「手紙」は4行×6連=24行の詩で、署名がありません。
「手紙」の筆跡は囚人のものではないことも明言されます。
ハートの王は「署名が無いのは書いた人物に疚し
『不思議の国のアリス』海岸の「2匹で1人」
『不思議の国』第9章と第10章のグリフォンとモックタートルについてです。
本文中にgriefを習った(Greekを習った)という洒落が出てきます。
GryphonはGriffinともいうのでGriffin→griefing→grief→Greek
Mock Turtleはずっと嘆き悲しんでいるので
griefing→grief→Greek
tortoise→taught usというのもありま
『不思議の国のアリス』のブラックジャックの進行⑤
ブラックジャックの進行の続きです。
4回戦(『地下』では2回戦)第9章後半~第10章の海岸の場面①Mock Turtle(tortoiseで8文字)
②Gryphon(Gryphonで7文字)
どちらか一方が♤6でもう一方が♤9
偽海亀Mock Turtleは「海亀に似て海亀ならざるもの」ですから、正体は陸亀tortoise。
8+7=15で、合計15になるのは残りのカードでは♤6と♤9の組
『不思議の国のアリス』白いバラを赤く塗る話
『不思議の国のアリス』第6章冒頭で、庭師たちが白いバラを赤く塗っています。
イングランドの国花Tudor Roseは架空の花(紋章)で、ランカシャー家の赤バラと、ヨーク家の白バラを合わせたデザイン。
「赤く塗った白バラ」はTudor Roseと仮定して話を進めます。
この場面、『不思議』では「チューリップの球根をタマネギと間違えた」ですが『地下』では「チューリップの球根をジャガイモと間違えた
『不思議の国のアリス』のブラックジャックの進行④
ブラックジャックの進行の続きです。
幕間第8章後半から第9章前半のクローケーの場面は『不思議』と『地下』で少し違いますが、『不思議』の方で説明していきます。
第8章後半クローケー場のあちこちで頻繁に争いごとが起きています。pokerの象徴ですね。
クローケーの試合で球を打ったり、その場に留まったり、突然立ち上がったりするのは、hitやstayやstandという用語のあるブラックジャックの象徴
『不思議の国のアリス』のブラックジャックの進行③
ブラックジャックの進行の続きです。
2回戦第7章のお茶会の場面①帽子屋♤3(名前がTeaで3文字)
②三月兎♤4(Hareで4文字)
③ヤマネ♤8(Dormouseで8文字)
♤3、♤4、♤8にアリスの♤Aが加わっても合計16にしかなりません。
一般的なブラックジャックのゲームでは、ディーラーは16以下だともう1枚引かなくてはならないというルールがあるのですが、『不思議の国』の特殊ルールでは、
『不思議の国のアリス』のブラックジャックの進行②
ブラックジャックの進行の続きです。
1回戦公爵夫人の家(外)ブラックジャックはカードの点数の合計を17以上21以下にするのが目的で、22以上にしてしまうとbustという失格になります。
トランプの本などを見るとbustだけが出ていることが多いのですが、burst、over、out、break、breakingなどとも言います。
日本語だと「ブタ」なんてのもありますね。
アリスが公爵夫人の家に