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今なお残されているGHQの規定:現代教育への示唆

先日、【 GHQによって制定された多くの規定】という記事をアップしました👇

この記事は、大東亜戦争(第二次世界大戦)終結後、GHQが日本に施した政策とその影響について述べたものです。

今日は、その続編として、特に教育分野における影響について語りたいと思います。

今回もこちらの動画をまとめました。(該当部分は 25:41~になります)👇

※ 僕の記事よりこの動画を観たほうがよく理解できると思います(笑)。是非この動画もご覧になってください。


系統教育 と 問題解決教育

(該当部分 25:41~)
終戦から80年近く経過しようとしている現在も、GHQによって設定された規則が影響を及ぼしている部分が多々あります。特に教育分野でその影響は顕著に見られます。

かつての日本の教育は「系統教育」と呼ばれ、子どもたちに「なぜそうなるのか?」と深く掘り下げて教え、さらに「君たちならどうする?」と自ら考えさせる教育が行われていました。このアプローチは、「子どもたちが何に価値を見出すか」という個性や傾向を明らかにすることを目的としていました。

しかし、GHQの方針により、この教育体系は大きく変化しました。

現在の日本の教育は「問題解決教育」というものです。教師が作成したテストによって正誤を判断し、生徒全員が同じ知識を持つことを目指す教育方法です。このシステムは、集団就職になじむ画一的な人材を育成することを意図しています。一般的なマークシート式の試験で正解や不正解を選ぶ方式が、この「問題解決教育」の特徴として挙げられます。


問題解決教育 の疑問点

(該当部分 27:00~)
大学入試も「問題解決教育」のようなプロセスを辿ることになります。つまり、受験生は一定の合格点数を獲得しなければ合格できないというルールです。この結果、教育内容が均一化されてしまう傾向にあります。

具体的には、小学校では生徒全員が国語、算数、理科、社会を学び、中学ではこれに英語が加わります。多少の違いはあるものの、小学校でやったことをもう一度中学でやります。中学校でやったことをもう一度高校でやります。しかも、全てのクラスや学年で同じ教育が行われています。

この状況に、僕は疑問を抱いてしまいます。


もともと日本の教育は違っていた

(該当部分 27:57~)
かつての「系統教育」は、6歳で「尋常小学校」に入学して12歳で卒業します。現代では、中学、高校、そして大学という教育の流れが一般的ですが、昔は教育の選択肢が多様でした。「尋常小学校」を卒業する段階で、子どもたちには様々な道が開かれていたのです。

過去の教育制度の特徴

では、なぜこのような多様な選択肢を与えたのでしょうか。理由の一つとして、小学校の段階で子どもたちの個性や傾向が明らかになるからです。そして、それに応じた教育の道を提供していたからです。実際、このような教育体系は、江戸時代の教育制度をモデルにしています。

江戸時代の教育体制

江戸時代、子どもたちの初期教育は「寺子屋」によって行われました。寺子屋では、和尚が6歳から12歳までの子どもたちを受け入れ、基礎的な学びを提供していました。このシステムは、個々の子どもが持つ潜在能力や興味を引き出すことに重点を置いていました。

たとえば、武家の子どもたちは寺子屋で様々なことを学びます。子どもたちにはそれぞれ個性があり、古文や書道に優れた子、勉強は苦手でも剣術に秀でた子、学問や剣術は苦手でも絵や歌に才能を見せる子がいます。先生は、子どもたちの得意分野を見つけ、その分野をさらに伸ばすように励ますのです。

そして、たとえば剣術が得意な子に対しては、剣術に専念するように促し、その結果、子どもたちはやる気になり練習に励み技術を高め、師範代や師範クラスにまで上り詰めることもありました。しかし、剣術だけを極めるということではありません。剣術を学ぶ過程で、日本の歴史や文化、他の学問も必要になっていきます。国語、漢文、算術、茶道など、様々な知識が求められます。これは、一つの分野に打ち込むことで、関連する様々な分野も学び、自分の人格を磨いていくことを示しているのです。

このように、一人ひとりがそれぞれ人格を高めることで、全体の民度が上がり、国全体が平和で安定した生活を送れるようになったのです。


現代教育への示唆

現代の教育システムにとって、この歴史から学ぶべき点がたくさんあります。子どもたち一人ひとりの個性や興味を大切にする教育のアプローチは、彼らが自分の進路を選ぶ上で重要な指針となります。過去の教育制度が提供した多様な選択肢は、現代においても子どもたちの可能性を広げるための重要なヒントを与えてくれます。

このように、過去の教育制度の多様性を再認識することで、現代教育における新たな方向性を模索することができるのではないでしょうか。子どもたちの多様な学びの道を広げることは、彼らの未来をより豊かにするための鍵となるでしょう。


ー 追記 ー
この記事をテーマにして、ラップのリリックを書きました。


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