高橋ケンジ

恵比寿新聞というローカルメディアをやりながらフワフワと生きています。

高橋ケンジ

恵比寿新聞というローカルメディアをやりながらフワフワと生きています。

最近の記事

「アジアのどっかの味がする鍋」

「鉄観音茶」の醸し出す甘さとフルーツを思わせる香りと最後にやってくる苦味。これぞ「旨さ」だと気付いた私は鉄観音を主軸にした鍋用のスープの開発に着手。しかし味見をしているうちに思わぬ展開へと進んでいく。   スープのベースは「鶏ガラ」を使用。しかし今回は若鶏ではなくコーチン種の親鶏のガラを使用することに。煮て30分。予想を遥かに超える灰汁。働いた鶏の証なのか。2時間ほど鍋の前で灰汁戦苦闘しておりますと灰汁も落ち着き後から黄金の鶏油がジンワリとではじめた。   野菜は玉ねぎ・長ネ

    • 「特製 鶏麻呂麺(とりまろめん)」

       香港の旅で出会った味にインスパイヤされて出来たラーメン。鶏ガラと8種類の野菜を4時間煮込み裏ごし、帆立と昆布と海水の塩で採った出汁と合わせる。野菜の旨味と鶏ガラのまろやかな風味と塩味は全て魚介から。トロミを出すためビシソワーズの方法でジャガイモとカブを入れる。チャーシューとスープの相性を意識して2時間鶏ガラと一緒に煮込んでからスパイスを入れた漬ダレに入れて寝かす。食べた時にスープにはない旨味で違和感を出す。麺は太麺。以下材料 (((材料))) /鶏ガラスープ/30リット

      • 今日見た夢(かなりリアル)

        インターネットが登場してから「自分が何者なのか」と誰でも表現できる時代になった。SNSが普及して更に「自分のポジション」が確立されてきた。もっと言えば「自分が何者かのポジションや肩書きが重要視される」時代。深層心理の中では右派・保守派・リベラル・左派。ネトウヨなどの新しいポジションまで誕生。心の中の言葉をいとも簡単に主張できる時代に突入してわかった事は「互いの意見の違い」だ。 夢の中ではそんな「違い」が分断を招き国では大きな社会問題に発展。時は2024年。違いを平和的に

        • 故郷感

          有るものが当たり前のように有る喜び。当たり前でなく「有り難い」わー。 ある種の「故郷感」に似てる。15年前の自分がそこに居たり、未だ見ぬ新しい発見があったり。自分次第。 「変わらず在り続ける」というけれど実は長い年月をかけて少しづつ積み重ね変化している。やっぱり町の魅力は建物や景観だけでなく真ん中に「人」があって出来上がるよね。天童最高。

        「アジアのどっかの味がする鍋」

          来客

          ニューヨークブルックリンにあるプラット・インスティテュート大学の皆さんが渋谷川沿いのリバーストリートファームに視察に来た。 現在渋谷で始まるアーバンファーミングの話や都市における課題や法律による自由度の話から貧困から地価の話まで。質問のレベルが素晴らしく話しながら自分も考えてしまいました。お互いに学び合える部分を共有したく近々ニューヨークに行きたい。 https://www.pratt.edu

          ポスト正論

          多様な方々が関わるプロジェクトに携わる事が最近増えてきたのですが、様々な意見をまとめ実行していくプロセスのなか今までにない流れが生じてきている事に気付き筆をとった次第です。 「ポスト・トゥルース」と叫ばれる世の中。ニュースの中で「事実」よりも「衝撃的な意見」が注目されるこのご時世、まさに近い感覚で物事を進める上で「ポスト正論」的な事象が僕の周りでも起こっています。皆さんの身の回りでもあるかもしれません。 「人は正論より発言した人のSNSでの影響力の強さで決定を決めている

          ポスト正論

          説明書を読まないひと

          私は説明書を読まない。 買ったらダッシュで家に帰り 靴も揃えぬまま包装紙を剥ぎ取り 説明書を見ないまま本体と向き合う。 まるで盛りのついたネコのように。。 「むむ!ここを触ればこうなるのか」 「コイツにはこんなクセがあるのか」 などとまさぐりまくり気づけば 説明書のついたブツには何故か 独自に「擬人化」して扱うようになった。 所有しているブツは人のように「ちゃん」 を付けて呼んでいる。業界人ぽく聞こえるが そのレイヤーではなく家族的な意味合いで そうしているのだが家族は

          説明書を読まないひと

          メキシコの在来種トウモロコシが彼女

           何故か神が降臨したかのごとく年末に気が狂ったようにタコスにハマり、東京の色んなメキシカンでタコスを食べるも「なんか違う?」と疑問に思い、日本のメキシカンで食べるタコスは小麦粉で作られる「フラワートルティーヤ」が多いという事を知り、それなら本場のタコスには欠かせない「トルティーヤ」の原料となるトウモロコシを育ててトルティーヤを作ってみてはどうかな?と思った矢先に奇跡的としか言いようがないモダンメキシカンの木屋シェフからのメキシコ在来種のトウモロコシを譲り受けはじまった「育苗」

          メキシコの在来種トウモロコシが彼女

          業だと思って一生付き合え

          「けんさん一緒に岡山に取材にいきませんか?」そうメールしてくれたのはジャーナリストの堀潤さん。たびたび僕を取材に誘ってくれて一緒に現場に入っている。   昨年7月に西日本を襲った豪雨災害。7月15日岡山空港で待ち合わせてそのままタクシーに乗り込み堀さんのTwitterにヘルプが来ていた岡山県北区菅野の冠光寺池という現場へ向かった。話ではため池が決壊し生活道路が寸断され孤立していてどこも報道していない場所だという。   元々堀さんはNHK時代の初任地が岡山支局。思い出も一入。空

          業だと思って一生付き合え

          いい加減ぐらいが丁度いい

          火曜日までに提出しないといけない宿題で今自分の頭の中にある「まちがこうなったらいいなぁ」と思う事をまじめに考えて書いている。書いていて思ったのは、全てにおいて「善・悪」「白・黒」つけなきゃいけない世の中の風潮がもしかしてとても居心地が悪いんじゃないかなと。そのためには「まぁいいじゃん」っていう少しいい加減な部分がとても重要なんじゃないかなと思う。 今問題になってるワンオペ育児だって、孤食のこどもが増えてる問題だって、高齢者一人暮らしや孤独死の問題だって、不登校の児童が増

          いい加減ぐらいが丁度いい

          お互いさま

          道なき道を切り開いている人は兎角保守的な層に嫌われがちで勘違いされる事も多いんだけど嫌われない為に上手に器用な生き方をするよりきっと嫌われても良いから誰もが見たことのない絶対的に良い景色をみたいために生きてるんだよね。 嫌われない為に上手に生きる事が悪いわけじゃない。「できること」と「できないこと」を理解しあい補い合える同志がいるかどうかで人生は変わっていくからいつも誠意と尊敬を持って「共に」が本当に大切なんだと唐揚げにレモンをかける時に合意形成を取る仲間の様を見て愛お

          お互いさま

          「やったけど・うまくいかなかった」「やりたいけど・できない」

          最近思うのは「やれる!」と思ってやってはみたけどうまくいかなかったことはやると決断した時に「予測」よりも「希望」が勝っている状態の時に多いよね?と感じた。   「予測<<希望=うまくいかなかった」   「希望」って本当に素晴らしい人間独自のアイデンティティなんだけど実際に「やる」となったら「希望」だけでは夢物語で到達しませんよね。ある程度現実的な「予測」を建てながら「希望」に近づいていくというのが「実行」だと思う。   逆に「予測」が大きすぎると現実的な方向性の議論だけになっ

          「やったけど・うまくいかなかった」「やりたいけど・できない」

          むかしばなし「桃太郎」のつづき(妄想)

          我が家の人気コンテンツ「おはなしの国」 寝る前に俺の妄想おとぎ話をこども達に聞かせるという企画。今回は「桃太郎」が鬼退治に行きめでたしめでたしの後の話。 桃太郎は鬼を退治し一躍町の英雄となり持ち帰った財宝で裕福に暮らしていた。しかし産まれた頃から「鬼退治」がミッションだった桃太郎は鬼を退治後、目標を見失い只々酒に溺れる日々。「俺は町の救ったんだぁ」夜、町に繰り出してはあの日の自分の勇ましさを語っては飲む日々を繰り返していた。気付けば体重は90キロを越しもう昔の面影は桃太郎に

          むかしばなし「桃太郎」のつづき(妄想)

          物凄く臭い屁に出会った

          先週物凄く臭い屁に出会った。 嗅がせてあげたいくらい記録的な臭さだ。 しかも顔見知りもいない朝のラッシュ時のコンビニのレジ前で「透かしっ屁」という手法を用いた完全犯罪的状況でその場は隣人を疑う犯人探しの雰囲気漂う最悪のシチュエーションとなり場は凍りついた。 そこで事件が起こる。朝早く素の状態の私は余りの臭さに「くさっ」と動物的な脊髄反射で口走ってしまい再びその場は凍りついたと同時に「自分ではないアピール」をしたみたいな感じになり完全にアウェイな状況になりながらもひっ....

          物凄く臭い屁に出会った

          わざわざ数百km足を運んででも食べたいモノ

          実は週末を利用して山形に行っていた。理由はこの為だけに来たと言っても過言ではない山形県南陽市赤湯にある居酒屋「山映」の「おにぎり」を食べる為。僕が今まで食べてきた「おにぎり」の中ではジェームスブラウンのような存在だ。 粒立ちした炊き上がり、空気と共に包むように握るほどけるような握り。全てが三位一体となり孤高の「おにぎり」は完成している。 当時3歳だった末っ子がこの大きさのおにぎりを2個平らげるぐらいの動物的にヤバい代物だ。 コメは県産のコシヒカリではないかと推測します。

          わざわざ数百km足を運んででも食べたいモノ

          災害時の外国人旅行客の事

          日本を旅する海外の旅行者が自然災害に巻き込まれた時、言葉も通じない国で何処に避難すれば良いか、どの交通手段を使えば目的地に辿り着けるかなどとても不敏だろうと。 朝、来週伝える人になろう講座で伺う広島市内の会場の方に「大丈夫ですか?」とメールした時に先方から「動けず困っている方に無料ソーメンを振舞います」を英訳できる方は居ませんか?と聞かれて、とっさに渋谷駅で海外観光客の通訳ガイドをやっている大森峻太君に連絡。訳してもらった時に気付いた「自然災害時の海外観光客の事」

          災害時の外国人旅行客の事