見出し画像

ポスト正論

多様な方々が関わるプロジェクトに携わる事が最近増えてきたのですが、様々な意見をまとめ実行していくプロセスのなか今までにない流れが生じてきている事に気付き筆をとった次第です。

「ポスト・トゥルース」と叫ばれる世の中。ニュースの中で「事実」よりも「衝撃的な意見」が注目されるこのご時世、まさに近い感覚で物事を進める上で「ポスト正論」的な事象が僕の周りでも起こっています。皆さんの身の回りでもあるかもしれません。

「人は正論より発言した人のSNSでの影響力の強さで決定を決めている」なんて、そんな事あるわけないでしょーと思うかもしれませんが、事実プロジェクトを進める上でその人の発言の影響力や発信のパワーが物事を判断する「物差し」になっていて無意識に雰囲気として決定に影響している事がある。

「正論」の定義も視点によって異なるので「事実」と比べるのも無理が有りますが、発言に影響力のある方の意見は時として「思考停止」してしまうほどの威力がある。「なんとかさんが言うんだったら間違いないねー」とその先の可能性をみんなで考える事を辞めてしまい影響力のある方の意見に寄りかかってしまう。

なので最近やっている事は「いや?待てよ。影響力のある○○さんの意見が本当にいま一番可能性を引き出している意見なのかな?」と疑ってみる事。「さらに○○さんの意見からもっと可能性を引き出す方法はないのかな?」と探って逆撫でせず自分の意見として発言してみること。そして「自分」も疑ってみる事がこの一連の「思考停止回避」につながる。意外と疑って(語弊があるかもだけど)可能性を追求してみると案外皆で考えていいモンが出来たりする。だから考える事を辞めない為に鶴の一声の「鶴」に恩返ししてもらおう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?