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ケンヨウ
2021年12月28日 14:49
吹き荒ぶ風の音に目が覚める。 布団の触りと留まったほのかな温かさが体を動かしてくれない。しかし微かに聞こえるお湯の沸く音。まもなく生活の針が動き出す頃だ。 窓から見える空の色は、澄んでいて、冬の日のそれを一身に表していた。 ふと目を閉じてみると、季節の環が駆け巡る。春の、夏の、秋の、それぞれの時は都合よく目の前に現れては消えてゆく。 一瞬の光は、常に重なり合って、また季節は折り重なる
2021年12月7日 14:50
電車の座席が好き。 硬くもなく、やわらすぎず、体にフィットする感じが、好きなのだ。 でも、がらんとした車内はあまり好きではない。立っている人は少ないが、座席はある程度埋まっている方が、安心する。 ほら、今も目の前に並ぶ人たちが、各々本を読んだり、スマホを眺めたりしている。 ゆらりゆられ、電車の振動は世界を運ぶ。そして時も運ぶわけだ。なんてことのない日常だけれど、この走るスピードのざわ