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僕が哲学にハマった理由

子供の頃から本を読むのが好きで、今でも読書の習慣があります。

でも読んでいる本は大きく変わりました。学生の頃は小説、大学に入ってから新卒社会人の頃まではビジネス書。そして最近はもっぱら教養本がメインです。

教養本の中でもとりわけ哲学に関する本はよく読んでいます。

難しい哲学の原書は今でもかなり抵抗があるけど、入門編や哲学関連のビジネス書など、外郭を埋めるように哲学の知識を得ています。

今回は、僕がなぜ哲学にハマったのかを書いてみようと思います。

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僕は大学生の頃、地理学を勉強していました。

大学の附属校に通っていたから、大学に進学するときに受験はしていません。僕の大学は総合大学で、学びたい学問はほぼ見つかるような学校です。

僕は高校での成績がそれなりに良かったため、文系の学部学科全てに入れる資格がありました。当時、地理を得意としていたこともあり、地理学を学ぶことにした

地理学の勉強はとても楽しいものでした。旅行が好きだったから、いろんな地域を訪れ巡検(現地調査)をし、その土地の自然であったり、人間が生み出したシステムについて勉強しました。

卒業時には、地元の商店街の取り組みについて論文を書いて、見事優秀賞を受賞できました。

大学での勉強はとても好きだったけれど、卒業後の仕事は全く関連のないIT業界に進みました。というのも、地理学の知識を応用できる仕事は公務員や教員など、とても限定的だったからです。

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結果的に僕は地理学と全く関連のないIT企業に進み、エンジニアとなりました。

しかし、そこで僕は大きな壁にぶち当たります。ITの世界はそう簡単に理解できるものではなく、大学を卒業したばかりの文系畑の人間には要求される技術や知識があまりにも高すぎたのです。

大してパソコンを使えるわけでもなかったため、目の前で起きている全てがわからなく、勉強に明け暮れていました。業務範囲はIT業界でもとりわけ難しいバックエンドの領域だったため、理解できなく苦しさの募る毎日でした。

そんな苦しみを感じていた頃に、僕は哲学に出会いました。

自分が何に苦しんでいるのか、なんで苦しいのか。そういった感情を丁寧に言語化してくれる哲学に一種の驚きと、心に寄り添う優しさを感じ、どんどんのめり込んでいきました。

今まで地球上にはいろんな人がいて、それぞれいろんな感情を持っていた。だから僕が持っている感情も、大概はすでに誰か感じ、そして乗り越えている。

そういった苦しみの感情を丁寧に解きつつ、一般論としての真理に迫っていくものが哲学です。

僕はこのスッと腑に落ちる感覚に快感を覚え、以降哲学の世界にハマっていきました。

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哲学の世界はとても奥深いものです。どこまで行っても終わりのない道のりです。

それを楽しいと思うか、苦しいと思うかは人それぞれだけれど、僕はとても楽しいと思っています。

今でも哲学を通して自分の感情に気づくことはたくさんあります。

学生時代は哲学に全く興味がなく、大学の授業で取った際は、なぜこんな学問が存在しているのかがわかっていませんでした。

でも今は違います。

哲学のおかげで僕は自分の感情に気づけたし、より深い世界の面白さを知りました。

これからもこの世界に虜になった一人として追求を続けていくでしょう。それが僕にとっての楽しみでもあるから。


僕のことは以下の記事で紹介しています。

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それでは、また明日お会いしましょう!

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