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30歳までは自由に挑戦したい

僕は現在28歳。来年は高校を卒業してちょうど10年になります。大学を卒業して社会に出てからは来年で7年になります。

こういった数字を羅列してみると、自分の今の現状の不甲斐なさにしんどい気持ちを抱きます。

半年前にフリーランスになると宣言したものの、実際のところは全然仕事をしてきませんでした。ゼロから始めるデザインの勉強は当然大変なものだったし、生活環境が不安定で、宿の移動は10回以上繰り返してきました。

ジョージアという国に勢いだけでやってきて、揉まれました。楽しかったこともたくさんあります。

しかし、仕事の面で振り返るとつらかったことしかありません。

半年間ほどほぼ無給の生活をして、貯金口座からどんどんお金がなくなっていく状況は、メンタルが削られていく思いです。路上のホームレスを見て、明日は我が身だと感じることもあります。

とはいえ、24時間ずっとつらいわけではないし、もうそんな状況に慣れてきている自分もいるけれど、年の瀬という時候が僕にプレッシャーをかけています。

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先日、父と電話をしました。年末だし久しぶりに話そうと、僕が提案したものです。

今年の1月に日本を出て以降、たまにLINEをすることはあったけれど、電話はしていませんでした。

実家で生活していた頃は、僕に対する指摘が多かったり、酔っ払って乱暴になることがあったりと、父のことがあまり好きではありませんでした。しかし、家を離れると懐かしく思えてきます。

家族の今の状況を聞きつつ、父に僕の今の状況を伝えました。

ジョージアにいて、フリーランスをやっているけれど、収入はほぼないニート。でもまだ日本には帰らない。

父の反応は、体に気をつけて自分がやりたいようにやればいい、とのことでした。

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僕はかつて、どこかで優秀であらねばならない、と自分を厳しく律しているところがありました。

親は僕を私立の大学附属の中学校へ入れ、絶対に大学を卒業することを求めました。僕はそれに何の疑問も持たなかったし、昔は成績優秀だったから、高望みすらもしていました。

しかし、大学までエスカレーターで進んだ結果、自分で自分の人生を決断する経験機会を失ってしまいました。

昔からやりたいことのない人生だったし、自己分析もまともにやってことなかったから、就職活動で自分の人生をどうしていこうか迷ってしまいました。

結局、将来性だけを考えてIT企業にSEとして入社し、過労と仕事の合わなさを感じることになります。その後、海外に出て英語を学び、外資系のIT企業に入社するも、再びエンジニアの仕事をすることになり、こちらも合わなくて辞めてしまいました。

かつて抱いていた「優秀であらねばならない」という気持ちは、年を追うことに消えていました。

自分の実力がどれだけ小さいものかを認識して、もどかしい気持ちが少しは芽生えるも、「結局そんなもんだから」と納得していました。

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どちらかと言うと裕福な家庭に育ったけれど、今の実家はそうではありません。不景気は家計を苦しめました。

だから、僕が今実家に泣き寝入りしたところで、寝床はあっても金銭的に恩恵は受けられません。

でもそんな状況でも、父は僕に対して自由にすればいい、と言ってくれました。

これが優しさなのでしょう。

僕が新卒で入った会社は日本の大手企業でした。そこそこ働けばウン百万くらいはもらえそうな会社でした。

そういえば、入社する会社を伝えた頃、父はとても喜んでいました。

こいつならやってくれる。

父なりの僕への期待感はあったと思います。だから、まさか僕がこんな人生を歩むとは思っていなかったでしょう。でもそれでも寛容に見てもらっているのはありがたいことだと思います。

ただ、唯一父からの要望がひとつありました。

30歳で安定してほしい

父としては、やはり親としての心配はあるのでしょう。僕もこれには同じ気持ちを持っています。

古代中国の書物『論語』では、「我十有五にして〜」から始まる、有名な一節があります。そのうちで、三十は「而立」とされ、30歳で自立していることが大切だと記されています。

僕もいつまでも無茶できないと思ってるし、仕事も住処も安定したい気持ちは強くあります。まだまだ大人になりきれていないし、どこかのタイミングでちゃんと安定した地盤をつくれている大人になりたいと思っています。

そのひとつの区切りが欲しいと思っていたから、この30歳という数字はすごくすっきりしたものに思えました。

今はいろいろと不安はあるけれど、自分のなりたい姿を見つけて、いろんなことに挑戦して、舵取りをしていこうと思います。

30歳まであと1年半。不安はとても多いけれど、挑戦の心を忘れず、自由を謳歌して再び動き出そうと思いました。

いつか必ずこの時の経験が生きると信じて。


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それでは、また明日お会いしましょう!

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