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世界一のクリスマスマーケット
一週間のパリでの滞在を終えて、ストラスブールへやってきました。
フランス東端に位置するストラスブールは、ドイツの国境沿いに位置しており、かつてはドイツ領だった時期もある地です。人口28万人ほどの比較的小さな都市ながら、交通の要衝として知られ、特急列車TGVも停車します。
そんなストラスブールは、冬に観光客が多く訪れる都市としても知られています。
その理由はひとつ。ここで世界一と称されるクリスマスマーケットが開催されるからです。
16世紀から続くヨーロッパ最古にして、最大のクリスマスマーケットが、毎年冬にこのストラスブールで行われまます。フランス語でクリスマスマーケットを意味する「マルシェ・ドゥ・ノエル」にかけて、「キャピタル・ドゥ・ノエル」との異名を持っています。
そんな世界一のクリスマスマーケットを訪れるためにストラスブールの地に降り立ちました。
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僕にとっては2回目の訪問です。パリと同じく、7年前にこの地に降り立ちました。
当時は夏。もちろんマーケットなど全く行われていません。その意味では、今回の訪問に期待する気持ちは強くありました。
パリ東駅からTGVに乗って、ストラスブール中央駅に降りた時、かつてのことが一気に思い出されました。それは、パリで感じた7年間の自分の成長実感ではなく、シンプルにノスタルジーに浸るような思いでした。
豪華な中央駅、木目が可愛い家が並ぶラ・プティット・フランスのエリア、垂直に高くそびえる大聖堂。
それらの思い出が一気にフラッシュバックして、パリでも感じたような、同じ地に訪れる体験の面白さを実感しました。
トラムに乗り、宿へ向かいます。途中、車窓からのクリスマスマーケットの景色に心が踊る気持ちを感じました。
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宿に荷物を置いて、いざクリスマスマーケットへ向かいます。
時刻は17時ながら既に街は暗くなっていました。日が沈むのが早い冬場で、かつストラスブールはパリよりも東に位置しています。
小さな橋を渡るともうそこはクリスマスマーケットの地です。屋台がずらっと並び、どこかから教会の鐘やジングルが鳴り響いていました。
お店のライトや通りのイルミネーションで照らされた人々の顔はみんな笑顔でした。
楽しさが溢れるフェスティバルの地にやってきました。気温は3度を下回る極寒の地ながら、温かい表情に僕たちも笑顔になる、そんなクリスマスマーケットでした。
屋台はパスタやスイーツ、ドリンクなど飲食を提供するお店、ハンドメイドの衣類を販売するお店、クリスマス関連グッズを販売するお店などがありました。
特に人気だったのはホットワイン(バンショー)。僕はお酒を飲まないから買っていないけれど、友達は「ホッとする」と楽しい顔を浮かべて飲んでいました。
街の中心に行くと、大きな大聖堂が見えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1670585480028-DeF02ebIqm.jpg?width=1200)
高さ142mのストラスブール大聖堂は、17世紀のゴシック建築の代表作として知られ、かつては世界一高い建造物でした。大聖堂は、オレンジの光でライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出していました。
真下から見上げるとその大きさを実感でき、少し離れた場所からはその詳細な作りを確認できました。
精緻につくられた装飾も含めて、この存在感は大きく、クリスマスマーケットを差し引いてもストラスブールの目玉であると言えます。
そんな大聖堂の周りにもいろんな屋台が広がっていました。
クリスマスマーケットはどこまでも続いています。どれだけ歩いてもゴールが見えなく、川やトラムの線路を挟んでも、まだまだ屋台は連なり、人々の流れがありました。
これは世界一だ。じわじわと実感していきます。
パリやレンヌの街でも同様なクリスマスマーケットを見てきたけれど、ストラスブールは規模の面で大きな差がありました。
何時間でも楽しめてしまうのがクリスマスの首都・ストラスブールのものだと思いました。
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2泊の滞在だったため、2晩とも訪れました。
ストラスブールの観光地として知られる「ラ・プティット・フランス」のエリアにも、このクリスマスマーケットは広がっていました。
白い壁に木目が浮き出たアルザス地方の伝統的な家屋が並ぶこのエリアは、世界遺産にも指定されています。この可愛い家屋を横目に望みながら、人々はマーケットを楽しんでいました。
イル川の水運で栄えた水の都でもあるストラスブールは、川沿いの景色も楽しいものです。
そんな市内の観光地にもクリスマスマーケットはにょきにょきと広がっており、まさに世界一の規模を誇るフェスティバルでした。
今までクリスマスはなかなか無頓着だった僕ですが、今回のこのストラスブールの地を訪れて、クリスマスという文化の偉大さ、そしてそれが人々にもたらす影響力の大きさを実感し、興味が湧いてきました。
また、僕自身も心から楽しいと思えたし、来て良かったと実感しています。
これにてフランス旅行は終わります。
次は少しだけドイツに入るけれど、改めてフランスは楽しい国だと思いました。
かつて訪れた時には感じなかったこの国に対する興味が今はあります。それは、今後の人生を左右するものになるかもしれないな、なんて思う今日という日です。
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それでは、また明日お会いしましょう!
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