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退職日の気持ち

今日をもって2年働いた会社を辞めることになりました。一度転職して入った会社なので、これで2回目の退職です。まだ実感は湧いてなく、明日からも普通にパソコンを開いてしまいそうな予感がします。

ただ、退職日に近づくにつれて、未練のような気持ちが芽生えてきました。前回、将来に不安を抱えた時に関する投稿をしましたが、今回のそれはまた違った感覚です。

この2年間、僕はITインフラエンジニアとして、1つのプロジェクトのサーバーサイドの運用保守を務めていました。異動がなかったので、同じ会社の他のプロジェクトや、そもそも他の担当が何をやっているかはよくわかっていませんでした。また、フィリピンでフィリピン人に混じって働くという貴重な経験を得たものの、それを存分に堪能しきれなかったという後悔が少し未練となって現れているのだと思います。

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このような気持ちに直面した時は、自分の決断を信じるしか方法はないと思います。未練から心が揺らぐことがありますが、自分はもう次の道へ向かうという強い意志を持って乗り越える必要があります。

会社の退職に際して、上司から慰留をされ、他のプロジェクトや第三国への転勤など甘い誘いもたくさんかけられました。ただ、そんな時こそ、かつて自分が退職を決断することになった大きな原動力である「この会社で長く働いても自分がやりたいことはできない」という気持ちを思い出すことで、なんとかその境地を乗り越えられています。

転職など途中で進路を変える決断をした多くの人が、そういった気持ちを経験しているのではないでしょうか。自分がどれだけ考えて出した決断でも、ちょっとした未練であったり、次のステップへの不安な気持ちがあると、直前になって自分の決断に揺らぎが出てきてしまうかもしれません。そしてそのような時に限って、会社や周りの大人は慰留をしたり、甘い誘いで誘引してきます。

自分の決断を貫くのはなかなか難しいものだと思いました。失敗したらどうしよう、という不安を感じることもあると思うし、甘い誘いに乗ってしまうかもしれません。自分が大きな決断をできても、その後も自分の決断を信じることができなかったら、簡単に周囲の影響を受けてしまいます。

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かつて、上司にこのようなことを言われました

決断に良い・悪いであったり、正しい・間違いなんてものはなく、全てその後の自分次第だよ。

正解を選ぶような決断するのではなく、決断した後にその決断を正解にするために努力する。会社を辞めても辞めなくても、その後に自分が頑張らなかったらその決断は失敗です。でも、辞めても辞めなくても、その後に自分が努力して満足できるのであれば、その決断は正解になります。だから、決断自体が重要ではなく、決断をした後の自分が重要なのです。

今、僕は新たなステップを迎えようとして、頑張らなきゃ、という気持ちが徐々に芽生えてきています。

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難しい決断をしたり、不安定な中でつらい毎日を送ったその苦労こそが、その人にとって何にも変え難い素晴らしい経験になると思います。生きる上での醍醐味は、つらさを脱却した解放にあるのではないでしょうか。

今日、会社を退職しました。そして、2週間後にフィリピンを旅立ち、次なる国・ジョージアに向かいます。もし10年後とかにまたフィリピンに来れたら、その時はうんと成長した姿を見せつけられたらいいな、と思います。

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