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やる気・気力・精神力・体力だけに頼らない現実的な習慣づけのあり方

・与えられた事をただ受動的にやるのではなく自分から主体的にやることを見つける

通常、人から命令された事より、自分で決めたり試行錯誤したことの方が続きやすい。

例) × 英語の授業で先生に言われた教科書・問題のみをやり、それ以外では一切英語に触れない -> ○ 言われた事も一応やりはするが、他にYoutubeで興味のある海外Youtuberの動画を見る、インスタで海外インフルエンサーの投稿を見てみる時間を作る など

・計画に沿って機械的にやるのではなく自然に興味が持てることを優先してやる

自分の中で自然に湧き上がってくる興味や、これをやってみたいという直観を大事にし、従うと良い。自然にやりたいと思うことこそが、長い目で見れば実は今こそやるべきことだったという場合が多い。逆にいうと、何かに飽きてきたということは、同じ事ばかりを続けてしまっており脳が退屈に感じてきて、新鮮さが失われ学習効率が下がっているということの警告とも言える。

分野によってはある程度(退屈な)基礎固めをしないといけない、またはした方が結局は早い、という場合もあるとは思う。が、それでも退屈な事を長々と続けるのはよした方がいい。というより、続かなくて挫折する。

どのような角度で見ても興味が持てない時は、そもそも自分に合っていない事を無理にやろうとしていないか、やらされていないかを検討する。

例) ×買った本を使って勉強を進めてきて、まだ半ばにも行っていないのにだんだん飽きてきてしまった。しかし買った以上は最後までやらないといけないと考えて、無理やり続ける。 -> ○ 一応、進んだところまで印はつけておき、とりあえずその本はそれで良しとする。別の、少し違った、興味の持てる題材がないか探してみる など

・毎日、短時間、新鮮な目的を持って続け、できたら自分を褒める

可能な限り毎日続ける。短期間で一気にドカッとやりその後一切触れない、というやり方で身につけたものは長続きしない。

例) × テスト前日に一夜漬けで一気にやる -> ○ 日次、週次で学んだことを整理する

逆に言えば、ある目的があって短期間は覚えておかないといけないが、その後は自分にとって一切覚えておく必要のない事であるならば、一夜漬けで覚えて、その後は完全に忘れ去るという選択肢もありうる。

例) ◯あるお店で販売員をしているが、来週一週間限りのキャンペーンで使う事を覚えなくてはいけなかった。短期間で一気に覚え、必要が無くなったら完全に頭の中から消去した。

また、人間の集中力はそう長く続かないので、通常は30分~1時間を目安にある一つの小さな目的を設定し、それを達成する事を目指して集中して行う。次の日、またやる時は次の新しい目的を設定し、新鮮さを保ち、集中力を維持する。

1日にもっともっと長い時間続けないといけない場合もあるかもしれないが、その場合でも30分~1時間程度で何らかの区切りをつけ、一回一回で一つの目標を設定する形をとり、それを何度も繰り返す。

1日の作業ができるところまでできたら、自分を褒める。

・なぜやるのかの意義の確認を行う

今やっていることがどのように未来につながり、どのように自分のためになるのかを確認する。

例) × 毎日運動をしろと言われてしているが、何のためにやるのかを心から納得できていないためにそのうち飽きてくる -> ○ 軽く運動をすることで健康や体力が増進され、後々自分のやりたい事をやる際に充実した体力で取り組める。また病院に行かなくてすみ、医療費が節約できるため、未来に投資しているのと同じだと確認する。

・成果を他人に見えるところにアウトプットする

アウトプットを他人に見せてフィードバックをもらう事は、社会的に承認を得るという事でもある。社会的な動物である人間にとっては非常に強力な動機づけとなり、習慣化につながりやすい。

よく「完璧にできていないから」「間違っているかもしれないから」「恥ずかしいから」という理由で、自分の成果を他人に見せない人もいる。しかし人間である以上完璧な成果などあり得ないし、どこかに間違いなどが入っている。自分の成果物に間違いがない事を保証する事は出来ないし、その必要もない。今の自分に出来たところまでを共有すればいい。もし、間違いを教えてもらったら直せばいいだけである。

また、「他人から批判・中傷を受ける」という理由で見せない人もいる。しかし、ここでは習慣化のためという自分自身の目的のためにアウトプットしているだけである。何の意味もない批判・中傷は全て雑音として無視する。そして建設的なフィードバックや褒め言葉だけ受け取るようにすればいい。

例) × イラストを描いてTwitterに上げているが、批判や心ない言葉で公開を辞めてしまい、そのうちイラストを描く事もやめてしまった。 -> ○ 何の意味もない批判などをする人は全てミュートにした。喜んでくれる人や良いアドバイスをくれる人に見せるために、イラストを描き続けた。

ちなみに、習慣化ということから外れるが、他人に見せる事を前提として自分が学んだ事を整理すると、後々自分にとっても忘れた頃に再確認・復習がしやすくなる。また他人に見せる事を前提としていると、最初から深い形で理解や習得をしようということにもつながる。

・スランプに陥った時は無理基本に立ち返る、守勢に回る

いくら習慣化といっても人生には波がある。場合によっては中々上手く行かなかったり、上手くいっていたのにイマイチになってきたりする。その場合は、初心に帰って基本的な部分の復習だとか、自分にとって少し簡単な事や純粋な喜びが感じられる事に立ち返ってみる。

例) ○ 野球の練習で、最近何をどうやっても中々うまくいかないため、バットの素振りやランニングなど基本の基本に一回戻ることにした。

・どうしても諦めざるを得ない場合は諦める

その時の状況や条件から、ある事を続けていきたいのに最早続けられなくなるという場合もある。その時、どういった判断をするかはその人の価値観次第ではある。ただ、ある事を辞めたからといってそれと永遠にさよならするわけではない。また状況が許せば戻ってくることがあるかもしれない。そのため過度にがっかりする事はやめる。

また、人間の脳は、かつて得た経験や記憶を何もしていない間にも刻々と整理し、純粋なものへと精錬していくという性質がある。そのため、ある事をきっぱりやめてしまったとしても、そこで得たものはなくなるわけではない。むしろ、無駄な部分が時間の経過と共に勝手に削ぎ落とされ、本当に重要な部分や役に立つ部分のみが自分の中に残ることが多い。そのため、長年のブランクを経て再開してみると、重要な部分がどこかが分かり、無駄な部分には力を注がずスムーズにできるようになっているなどという場合もある。また、別の分野で何かを始める時に役立つという事もある。

例) × バンドをやっていたが、経済的な事情から最早続けられる状況ではない。それが分かっているのに無理やり続け、生活の他の部分に大きな犠牲を払う -> ○ とりあえず当面バンドは諦めて他の仕事で生きていくことにした。しかしバンド活動で得たことは仕事する上でも役立った。また、数年後、余裕が出てきてバンド活動を久しぶりに再開した所、細かいところは忘れていたものの重要な部分はしっかり覚えており、そこに力を注ぐことができた。

・上で述べてきた事を一気に全部取り入れようとしない。完璧にやろうとしない

人間の脳は変化を嫌う側面があるので、新しい事を何個も一気にやろうとすると嫌になってしまう。そのため、上で述べてきた事は、全部一気にではなく、一つずつ自分に取り入れて試す。

また上に述べてきた事は、一応多くの人に役に立つだろうとは思っているものの、あくまで筆者一人の経験でしかないため全員には当てはまらない。そのため、何か完璧に出来ないからといってがっかりはしない。何かを習慣化する、ということが目的なのだから、そのために自分に合ったやり方がないか探してみる。

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