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カメラの未来は「撮ったもん勝ち」

最近のスマートフォンのカメラは何層もの厚いガラスの代わりにアルゴリズムと計算と知性によって、物理的なレンズがいままで行っていた仕事を代替する。
物理的なシャッターは、手に触れることのできな機能に取って代わられた。


『〈インターネット〉の次に来るもの』を読んだ感想、第4回です!

第1回 現代に生きるぼくたちはみな、「永遠の初心者」
第2回 スティーブ・ジョブズの「最大の功績」
第3回 「変革」を起こすのに最も適した時代は?


この本中では、何回も『これからのサービスは、手で触れられないものになっていく』という話が出てきます。

最初は分かるような分からないような、と言ってる時点で全然分かってない状態だったんですが、きょうのnoteの冒頭で引用したカメラの例を読んだときに、少しだけ理解度が上がりました。

ぼくがいままで読んだ、カメラの未来に関する記事が、ひとつにつながったのです。


まずはこちら。


深津さんは10年も前から『これからカメラはハードではなくソフト』と仰っているのですが、正直、このnoteを2ヶ月前に読んだ時点ではあんまりピント来ていませんでした。


次はこちら。

当時新発売された『Google Pixel 3』のカメラ機能のすごさを解説する記事だったのですが、読んで『ホー』とはなるものの、イマイチ心の底から『ウォー!』とはなっていませんでした。

このnote中には『物理限界をソフトウェア処理で打破していくという方向性』という言葉がありました。

補足箇所も引用します。

逆に言えば、写っちゃえばなんとかなるんですよ。
今は無理でも、いつか(多分もう数年後)、手ブレ写真だろうとなんだろうと、キリッとしたノイズレスな写真がAIによって補正される世界が来る気がします。
「画質はソフトウェアでなんとでも処理できる」からです。
写っちゃえば、いずれ世界はすべて思い通りに再構成できる。


これらを踏まえたうえで、もう1回、きょうのnoteの冒頭を再掲します。

最近のスマートフォンのカメラは何層もの厚いガラスの代わりにアルゴリズムと計算と知性によって、物理的なレンズがいままで行っていた仕事を代替する。
物理的なシャッターは、手に触れることのできな機能に取って代わられた。


つまりこれからのカメラは、物理的なシャッターの機能をめちゃくちゃ上げて、遠くのものまで繊細に撮れるとかめっちゃ早いシャッタースピードでどんな素早い動きでも捉えられるとか、そういうことではなく、

ソフトウェアである『現像機能』をAI(人工知能)によってチョーパワーアップさせて、『とりあえず写っていればあとは処理の段階でとってもキレイに補正する』となるのです。


そういう意味で、深津さんは『カメラはハードではなくソフト』と言っているのだと思います。

そしてその続きとして、深津さんは『ソフトウェアがカメラのコアになったとき、「専用デバイスとしてのカメラ」はどこに向かうだろうか?おそらく90%以上の用途は、スマホに吸収され消える。』とnoteでは書いています。

実は、まったく同じことが本中にも書いてありました。

写真撮影をコグニファイすることで、カメラはあらゆるもの(サングラスのフレームや、服の襟やペンなど)に組み込むことができるようになり、(中略)コグニファイされた写真撮影は、いまではほぼどんなデバイスでも片手間で行える機能になった。

(コグニファイは"認知化"みたいな意味です)


一昔前までは、カメラの性能を上げる=ハードの質を上げることだったので、レンズがどんどん巨大化していってました。

でもこれから大事になってくるのはソフトなので、ハードはぶっちゃけ別になんでもいいのです。

極論を言えば、とりあえず撮ってくれさえすればOK。

あとはこっちでなんとかするからスタイル。

なので、スマホでもサングラスでもペンでも、カメラはいろんなものに組み込まれていくだろうということです。


なので、このカメラの未来の話を他のもので例えるなら、例えば車もどれだけAIによって地図の精度や運転の安全性を上げられるか、みたいなことに焦点が当たるようになっていくってことでしょうか。

...まだカメラ以外の未来はカメラ以上に解像度が低いので、引き続き考えます、、


ということでとりあえず今回は、カメラはこれからハードよりもソフトだよ。

そんな感じで、これからのサービスはハードそのものよりも、そのなかで稼働しているソフトウェア(のAIによる機能改善)(という触れられないもの)の価値が高まっていくんじゃないか、という話でした!


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