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【地道なことを反復する強さ】無意識になるまで身体に覚え込ませる #1081

おはようございます。
最近やたらムダ毛処理の広告が出てくる森下です。そんなアルゴリズムしたって無駄だぞ。

地味な基本練習はやっててつまらなかったりするけど、結果を出す人ほどそういうところを泥臭くやっているよね。というお話です。

<コツコツ反復>

どの分野においても活躍している人は輝いて見えるし、そうでない人たちからしてみたら「雲の上の存在」だったりしますよね。

「大谷翔平だからできるんだよ」とか「藤井聡太は天才だから」とか生まれ持った才能だけで活躍しているように見えてしまいがち。

もちろん他の人よりも生まれつき優れていた部分はあったのかもしれないけど、それを伸ばしていったのは紛れもなく本人たちの努力やチャレンジの賜物です。

どんなに才能があったとしてもそれを磨くことをしなければ宝の持ち腐れです。

才能が種だとしたら、そこに努力という名の水を上げていかないと育たないどころか芽も出ないかもしれない。

そして多くの人が上達するための近道を探して、変わり種のトレーニング方法や最新の道具とかを揃えて努力したつもりになってる。

もちろんそれも全くの無駄ではないけれども、もっと基本的な部分の積み重ねを忘れてはいけません。

何事においてもそうだけど基本の考えや動きというものは地味でやっていてつまらないものかもしれません。

でもそうした地味な部分を泥臭く地道に続けるからこそ種から芽が出てやがて花が咲くわけですよね。

ドラクエのレベル上げのように何度も何度も繰り返しコツコツを積み重ねていきます。

そうして地道な努力でできた土台があるからこそ応用ができるし、いろんなことの吸収力が高まってさらに成長していく。

コツコツ反復することって超大事です。

<回路を作り上げる>

今の時代、いろんなハウツーが溢れてるから、情報だけめっちゃ持ってる頭でっかちさんが多いように感じます。

そういう人は実際には出来ないけど知識だけは立派で、新しいものや最先端のものにばかり手を出そうとします。

何度も言うようですが、基本があってこその応用でまずは基本的なことを無意識にでもできるレベルまで自分の体に落とし込むことが大切です。

例えば、みなさん歯を磨きながらテレビとかスマホをを見たりするのは簡単にできるじゃないですか。むしろ「出来るかな」ということさえも考えないくらい当たり前レベルですよね。

それは歯を磨くという動作を何年間もやってきているので考えなくても身体が覚えているから、別のことをやりながら歯を磨けるんですよね。

人が動きを習得する段階には
①意識しても出来ない
②意識すれば出来る
③意識しなくても出来る
④他のことやりながらでも出来る
があります。

車の運転をする人ならわかると思いますが、それぞれうまくなる過程には多少なりとも差異はあるけどこのプロセスを通っているはずです。

教習所に通いたての頃は、一つひとつ動作を確認して集中してから出発、運転をしていたはずですが、慣れてくると出発までの動作は無意識になり、運転だけに意識を集中しなくても運転できるようになります。車庫入れもおんなじね。

そうなるためには、やはり何度も運転を繰り返して経験を積み、感覚に落とし込んでいくことが大切ですよね。

反復していくことで、脳と筋肉との神経回路が太く強くなっていきます。脳から脊椎を通って運動ニューロンを通じて筋肉に指令が行く、というやつです。

動きがぎこちない時というのはこの回路がまだ出来上がっていない状態ですから、意識しないと出来ないし、意識しても間違った方向に指令がいくこともあります。

その状態で、別のことをやろうとするともうひっちゃかめっちゃか。ひとつのことも出来ないのにふたつ以上のことなんか出来っこないですよね。

ドリブルを意識しないと出来ない人が、周りを見て、パスを出したり、シュートをしたりなんていうのは到底無理な話。

まずはドリブルの回路を作っていくために、地道な練習(努力)を何度も継続することが大切なんです。

<自然にいつも通りに>

何かをしている時に別の何かをするという時には、その何かを無意識でもできるようにしておかなければなかなか難しい。

練習の時に意識をしないと出来ないことやフォームを試合本番で発揮することが難しいのはそのためです。

だからこそ練習では無意識でできるまで反復すること、それが出来てから次のステップに進んでいきます。

それがプレッシャーのかかる場面になってくると、練習では無意識で出来ていたことも意識してしまうことがあります。

「フォームはどうだったっけ」「これで合ってるかな」「次はどうするんだっけ」

普段考えないことを考えることによって、作られた回路とは別の回路が作動してしまいます。

無意識でやっていることを意識した瞬間にそれはいつも通りではなくなってしまうんですね。

すると微妙な力加減の差だったりリズムのズレだったりが出てきます。

スポーツのように精密な動きをしなければいけないものにとっては、その微妙な差が命取りになったりするんです。

特別に大事な場面では特別なことをしたくなりがちですが、そういう時こそいつも通りでいたいものです。

ここでいういつも通りというのはリラックス、自然体というようなニュアンスですね。

心理的駆け引きの場面においては自分たちはいつも通りを心がける一方で、相手のいつも通りを崩していくこと。

スラムダンクの山王戦の時に安西先生も「彼らにいつもの試合と違うぞと思わせることが大切」「その積み重ねがドタン場で活きてくる」と言ってましたね。

それが山王戦開始直後のアリウープ(奇襲)へと繋がるシーンです。

ともかく、自分がいつも通りでいるためには「考えなくても出来る状態」を作り上げることがとっても大切です。

<まとめ>

①地道な努力やチャレンジをコツコツ反復するからこそ、土台が固まり応用ができるようになる。

② 無意識にできるようになってはじめて複数のことを同時に行えるようになる。ひとつのことも出来ないのにふたつ以上のことは出来ない。

③ 自分がいつも通りでいるためには「考えなくても出来る状態」を作り上げることが大切。

焦らず、じっくりコツコツとやることが時間がかかるようでいちばんの近道だったりしますよね。

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

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