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【自分を受け入れ成長にフォーカスしよう】 自分なんて…と思ってしまう人へ#1135
おはようございます。
巨峰という文字を見ると、なんだか恥ずかしい気持ちになってしまう森下です。
ある程度の結果や評価を得ているにも関わらず、「たまたまうまくいっただけ…」「いつかマグレだってことがバレちゃう」と自信が持てない人たちがいます。というお話です。
<自信が持てない>
みなさんはインポスター症候群というものをご存知でしょうか。
あまり聞き馴染みのないものかもしれませんが、インポスター症候群というのは「自分の能力や実績を認められない状態」のことをいいます。
仮に、周りからの評価が高かったり、実際に成果を出していたとしても、「それは本当の自分じゃない」「たまたま運が良かっただけ」と思っていて、周りを騙しているような気持ちになってしまうことをインポスター症候群といいます。
僕自身も現場をサポートしている上で、「いいもの持ってるのに」「もっと積極的になればいいのに」という選手はけっこう多く見ます。
選手自身も自信が持てずに、自分が試合に出るより他の選手がでた方が…みたいに思っていたり。
ある程度のパフォーマンスは発揮できるし、周りからの評価もある程度はあるにも関わらず、本人的にはまだまだ自信が持てないために消極的になってしまう、というわけです。
プレー以外でも「こうした方がいいのにな」という意見は持っていたとしても、目立ちたくないから発言しない、責任を取りたくない(取れないと思ってる)から見て見ぬふりをする、相手の意見に無理やり同調するという行動も現れたりします。
その一方で、根拠のない自信を持ってる人もいます。僕なんかがそうです。
そういうタイプの人は「まぁ、なんとかなるだろう」という楽観的な部分も持ってるし、「今までなんとかなってきた」という過去の成功体験から基づく自信なんかもあったりします。
ですが、根拠のない自信があるが故に、過大評価をしてしまうという部分も見られます。これは正直に言うと自分の良くないところです。
根拠のない自信を持ってる人と、インポスター症候群の人はまったくもって逆のタイプ。
自信はスポーツ心理学(メンタルトレーニング)的に言うと自己効力感と呼びます。自己効力感は「自分ならできる」「自分でもやればできる」と思える感覚のことです。
つまり「おれだってできる!」と思えている状態は自信のある状態。「おれには無理」と思ってしまう状態は自信のない状態です。
ちなみに…似たような言葉で自己肯定感というものもありますが、自己肯定感というのは、「今の自分を受け入れられているかどうか感」です。
インポスター症候群になりやすい人は、良くてもダメでも、どちらにしても現時点の自分を受け入れられていない状態の人です。
良かったとしても「これは自分の能力じゃなくて、周りの人のおかげで…」「運が良かっただけ」と自分の実力として認められません。
確かに周りに感謝する気持ちや、謙虚な気持ちでいることは大事かと思いますが、必要以上に自分を認められなくなってしまいます。
そう感じてしまうのは、結果から自信をつくっている、結果だけにフォーカスしているというのかわ原因のひとつだと思います。
<成長を感じよう>
自信というものは、「結果」「能力」「準備」の3つからバランスよく作る必要があります。
自信が持てない、あるいは浮き沈みが激しい人の特徴として「結果」だけから自信を作っている傾向が見られやすいです。
結果というのはスポーツで言えば「勝敗」だし、勉強で言えば「点数」とか「成績」、仕事で言うと「収入」とか「役職」みたいなところになるかと思います。
結果は基本的には自分だけではコントロールできません。相手がいることだし、その時の環境や状況によっても変わってきてしまうからです。
良い結果を出し続けるなんてのは、どんな人でも無理な話なわけで、結果だけで自信を構築していると、結果の良し悪しで自信が振り回されてしまいます。
自信の構築において大切なのが、プロセス(準備)、努力、成長(能力)から自信をつくることです。
この要素が足りないと自己効力感(自分ならできるぞ感)が芽生えにくくなってしまいます。
インポスターになりやすい人は、プロセスや努力、成長からではなく、結果から自信を構築する傾向があります。
マインド的にも結果や周りからの評価、誰かとの比較による優劣をめちゃくちゃ気にするんです。
結果が出てなかった状態(自信がない状態)の時に、急に結果を出せるようになると、努力やチャレンジに意識が向かないため、自分の力で結果を出せた実感が湧きづらくなります。
努力をしてきたから結果が出た、チャレンジをしてきたから成長きてきたと思えることができずに、結果が出たのは「マグレ」と思うようになるんです。
ほんとうは自分の努力で掴み取った成果だったとしても、本人がそう思えなければ、その成功体験は自己効力感には繋がりません。
良い結果にしろ、そうでない結果にしろ、何かしら結果が出た時にこそ、なぜそうなったのかという要因を客観的に分析する必要があります。
結果の良し悪しや、周りからの評価だけに囚われるのではなく、その結果や評価に至った過程を振り返り、そこから成長の実感や次に繋がる情報を得ていくことが大切です。
<その差は埋められる>
誰だって、新しいことを始める時やチャレンジをする時は、大なり小なり不安を感じるものです。
それはインポスター症候群だからということではなく、誰しもが持つ自然な感情です。
不安があるからといって現状に留まっていては、成長は出来ないし、周りの人にどんどん追い抜かれていってしまうから、実際は現状維持どころか衰退をしているのと変わらなくなってしまいます。
確かに、新しい環境やレベルの高い環境に身を置くことはけっこうなストレスを感じると思います。そうした環境(コンフォートゾーンという)は居心地が悪いもんなんです。
成長には痛みが伴うとも言えますね。
新しい環境や新しいステージに行くと、自分よりも上のレベルの人たちがたくさんいます。
例えば高校野球で活躍していた選手も、プロの世界に行ったらそんなレベルが当たり前の基準で、それよりもずば抜けてる選手がゴロゴロいる世界です。むしろそういう選手でないと生き抜いていけない厳しい世界とも言えます。
そうした中にいると、自分が場違いなところにいて、なんだか申し訳ないような気持ちになったり、このままここにいて大丈夫なんだろうかという強い不安に苛まれるかもしれません。
能力、収入、そうしたものに差があるのは当然ですが、それはあくまでも現時点での話しです。
例えば一年後にはその差は埋まってるかもしれないし、逆に大きくなっているかもしれない。つまりその辺りは変動するもので、固定はされていないわけです。
差があるのは現時点での話だから、その後の選択と行動次第ではどうとでもなります。
でも、そうではなくて差が生まれているのは、「自分には才能がないからだ」と生まれ持った能力のせいにしていると、「この環境には自分は釣り合わない」「今は評価してもらってるけど、自分が無能だとバレるのが怖い」と言う気持ちが出てくるわけです。
大切なのは新しい環境やステージに変わった時に、周りとの才能を比較するのではなく、現時点での自分の能力を受け入れることです。
そして、「自分ならできるぞ!」という自己効力感が育っていれば、努力をして成長をしていくことに意識を向けることができるわけです。
現時点の自分を正しく自己評価できる(受け入れられる)俯瞰して自分を見つめていく力と、努力やチャレンジに意識を向けて自己効力感を高めていくことができれば、周りを気にすることなく自分のやりたいことにチャレンジしていけるのではないでしょうか。
<まとめ>
① インポスター症候群になりやすい人は、良くてもダメでも、どちらにしても現時点の自分を受け入れられていない状態の人。
② 結果の良し悪しや、周りからの評価だけに囚われるのではなく、その結果や評価に至った過程を振り返り、そこから成長の実感や次に繋がる情報を得ていくことが大切。
③ 現時点の自分を正しく自己評価でき、俯瞰して自分を見つめていく力と、努力やチャレンジに意識を向けて自己効力感を高めていくことができれば、周りを気にすることなく自分のやりたいことにチャレンジしていける。
しっかりと自分と向き合い対話する時間を意識的に取ることと、比較するなら周りよりも過去の自分と比較をしていくことが大切ですね!
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(6歳)と娘(2歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
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