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【努力の落とし穴】努力の量と努力の方向性 #1099

おはようございます。

どんなに頑張ってもなかなか結果が出ないことはある。そんな時に努力不足と追い込むだけでは改善されないこともあるかもよ。というお話です。

<努力は裏切る>

めちゃくちゃ頑張っているけれどもなかなか結果がでないことってあったりするんじゃないでしょうか。

僕も高校生の頃、まったくベストタイムがでない時期が続いて「なんでこんなに練習してるのにダメなんだろう…」と思っていたことがありましたね。

原因はおそらくメンタルだなと思っていたわけですが、当時はどうすればいいのかわからなかったのでとにかく練習量を増やして追い込んで追い込んでの毎日。(あくまで自分基準だけど)

しんどいこと、苦しいことに耐えれば結果が出ると思い込んでいた、というよりもそう思いたかったのかもしれません。

以前、メジャーリーグで活躍しているダルビッシュ投手がTwitterでこんなことを言ってバズってましたね。(#ちなみに同い年)

「努力は裏切ることもある」

本当であれば「努力は裏切らない」ということを信じて頑張っていたいところですが実際はそうとも限らないよということです。

必ず努力したら結果が出るんだとしたら頑張っている選手はみんな結果を出して、みんなオリンピックに行ってしまいます。

ちなみに努力は意味ないということではありませんので悪しからず。努力は成長には必要ですし、成長することで結果が出る可能性も高まります。

ただし結果というのは自分だけではコントロール出来ませんから、「努力≠結果」ではないということです。

だからどんなに努力をしていても努力が裏切ることもあるということは悲しいかな事実なわけですね。

<努力が裏切る条件>

努力が裏切る理由は実にシンプル。

「努力の量が足りない」か「努力の方向性が間違っている」からです。

努力の量が足りないのは、当然もっと努力をすれば改善することはできます。

努力をするためにモチベーションの質を高めたり、ハードワークするために日常から幸福感情を高めていったりすることが重要です。

「努力の量が足りない」ことについてはシンプルに努力量を増やせばいいだけなので、今回の記事では割愛します。

問題は「努力の方向性が違う」ほうです。
これはどんなに努力をしたところで、間違った努力をしているので上達はしていきません。

例えば、足が速くなりたい人がいたとして、「足を速くしたいので数学のドリルをめちゃくちゃやります!押忍!」とか言ってたらどう思います?(#そんなやつは陸上辞めちまえ)

「いやいや、勉強じゃなくて足を速くするためのドリルやりなさいよ」となるじゃないですか。

極論すぎるので現実味があんまないですけど、規模を小さくしてこれと似たようなことをしてしまってる選手はけっこう多いんですよね。

ちなみに学生時代の僕もそう。
原因は明らかにメンタル面での問題なのに、泳ぎ込んで追い込んでなんとかしようとしてました。

まったく無駄だとは言いませんが、根本的なところの改善にはなってませんよね。その努力と時間をメンタル面の改善に使ってたら結果はもっと違ってたかなと今は感じます。

アメリカ陸軍特殊部隊、通称グリーンベレーではこんな教訓があるそうです。

「何度やってもダメだったら、やり方を変えろ」

「ダメでもすぐあきらめるな!」ということを言われて育ってきた人は多いと思います。

努力の量を増やすことで問題解決をしていこうという考え方ですね。

僕も安西先生にそう教わって生きてきましたし。(#あきらめたらそこで試合終了)

確かに努力の量でなんとかなればいいですが、それだけだと、それでもダメだった時にどうすればいいのかわからなくなってしまいます。

あきらめる判断が早すぎるのはどうかと思いますが、ここでの大事なのは「何度やってもダメだったら」というところ。

日頃から言われたことしかやってなかったり、その練習メニューの意図や目的を理解してないままにやってると、何度やってもダメな時に、「あれ?もしかしたらこれ違うかも?」という疑問が出てこない。

いわゆる思考停止していると「ただひたすらに量をこなす」ということしか選択できなくなってしまうんですよね。

常に「何がダメだったのか」「どうすればうまくいくのか」ということを考えて練習していれば、「よし、じゃあ次はこういう方法で試してみよう」と軌道修正ができるはずです。

諦めるのが早いのもどうかと思うけど、時には潔く諦めて方向修正をすることも必要。

そのためにはやはり「考える力」は欠かせませんよね。

<最初は結果が出やすいという落とし穴>

「努力の量が足りないのかも」と思ってしまいがちになるのは、最初はあまり考えなくてもやり続けていれば結果が出やすい状態にあるからです。

特に素人の人とか成長期(育成年代)においてはそう。

素人はやればやるほど単純に筋力が上がったり、体力がついたりするし、成長期の子どもたちは放っておいても身体が大きくなって身体能力は上がっていきます。そうすれば必然的に結果は良くなっていくわけです。

筋力や体の大きさの成長が緩やかになれば、それまでやればやっただけ伸びていたのに、しばらくすると成長スピードは緩やかになっていって、やがては頭打ちになる時がきます。

これが俗にいうプラトー(伸び悩み)と言われるやつです。
#スランプにも似てるね

ちなみに…成長の話ではありませんが、
僕はいくら泳いでもそんなに痩せないんですよね。

ひたすら泳いでいたのに身体が慣れているのか、ラクに泳げる技術を身につけているからなのか、たくさん泳いでも痩せないんですよね。
#歩くのより泳ぐ方がラク

いいんだか悪いんだか、人間は慣れてしまう生き物です。これは成長もおなじ。慣れるんです。

ずーっと順調に成長し続けるなんてのはまずないわけで、必ず躓いたり、立ち止まったりする時期が来ます。

そんな時は「自分には才能ないんだ」と能力のせいにしてあきらめるのではなく、「努力の量や方向が違うんだ」と努力に意識を向けていくことが大事です。

そして先ほども言った通り「なんでうまくいかないのか」を情報を集めて考えてみること。

自分で考えてわからない時には、その道の専門家や自分よりも上級者の人に教えを乞うといいです。

とにかく、どんなに頑張っても結果が出ない時には「努力の量」だけにフォーカスするのではなく「努力の方向性」にもフォーカスしてみてください。

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。


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