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【現状に満足するな】勝ちパターンは勝ちパターンではなくなる #1077

おはようございます。
蒙古タンメンをよく食べる人は日常に刺激が足りてないんだという偏見を持っている森下です。(#辛いの苦手)

自分の武器や勝ちパターンがあるからといって油断してると足元すくわれちゃうから気をつけようね。というお話。

<勝ちパターン>

僕はよく自分の長所、得意なプレー、勝ちパターンを自己分析してもらいます。

人は基本的にネガティブバイアスが働いて、ダメなところばっかり、課題ばかりを気にしすぎだけども、もうすでにある武器に目を向けることは課題を改善していくのと同じか、それ以上に大切なことだったりします。

ひとつは得意なことや勝ちパターンを自覚することで、それが自信に繋がるからです。

不安になった時、ミスをした時、しんどくなった時に、「これをやれば大丈夫」「これだけは負けない」というものを持っていたり自覚したりしていれば、自分を信じて強気にいけるようになります。

強気な姿勢(気持ち)は、強気な行動に現れるので必然的に良いパフォーマンスを引き出すというわけ。

もうひとつは自分のやるべきことが明確になるので、良い集中でプレー(レース)することが出来るようになります。

「ここぞという時にはこれをやればいい」ということをわかっているので、迷いなく選択できるようになるというわけ。

ミスをして劣勢の場面でも、すぐさま自分のやるべきことに意識を切り替えることもしやすくなります。

スポーツだけでなくどんなことにおいても、自分の得意なことや自分の武器は把握しておいて悪いことはないんです。

<現状維持は衰退>

一方で、今は長所だから、得意だからといってそれが未来永劫続くとは限りません。

ライバルだって成長するし追い越されるかもわからない。時代も変わればルールも変わる。

前の記事でも書いたけど、対策を打たれて長所を封じられてしまうことだってある。

当時は斬新で無敵だったスタイルも時の流れとともに当たり前となって風化してってしまうこともあります。

自分の長所や得意なことに満足して油断をしてアグラをかいていたら、そのうちウサギとカメのウサギのように置いて行かれてしまうんです。

どこかの偉い人が「現状維持は衰退である」というようなことを言っていました。

僕もまさしくそう思っていて、満足、慢心して「今のままでいい」と思っていたら、成長しようとしている周りの人たちとの距離は縮まり、やがては追い抜かれてしまってるわけですね。

結果を出し続けられる人がなぜ結果を出し続けられるのかの答えはとってもシンプルで、努力をし続けて成長し続けているからです。

そういう意味では「満足」とか「安心」とかと「成長」は両極の場所にあると思ってもらっていいと思います。

満足した時点ですでに「衰退」が始まっていってるということ。ちょっと満足している人は危機感を持った方がいいかも。

ということは、自分に満足せず、自分の能力に慢心せず、常に成長進化をしていかなければならないということですね。

<成長思考になるために>

自分の長所や勝ちパターンを持っている状態は自信があるし安心できる状態です。

ということは、居心地はいいわけで新しいチャレンジはしづらくなります。

居心地がいいと言えば「ぬるま湯」。ぬるま湯は気持ちいいしずっと入ってられるけど、あんまり入り過ぎるといつかは湯冷めして風邪をひいてしまっまりします。

そしてチヤホヤもされるだろうしまぁ悪い気分はしないのです。

でもそれもそう長くは続きません。
長くは続かないことを大前提に、常にチャレンジして成長し続けないといけないんですよね。

それを無理なく続けていくためには成長思考でいることです。

ペンシルバニア大学のキャロル・ドゥエック博士は人のマインドセット(価値観、信念、思い込みみたいなもの)を「成長思考」と「固定思考」の2種類に分けました。

成長思考は「成長や努力を重視する考え方」で才能は努力次第で伸ばすことができると考えます。

一方で固定思考は「評価や優劣を重視する考え方」なので、才能を生まれ持ったもので変わることはないものとして考えています。

つまり固定思考になっている人は自分の長所や勝ちパターンというのは「生まれ持った才能」によって発揮されてると思ってるから、必要以上に努力をしなくても勝てるし、才能のないやつは努力をしたところで自分には敵わないと思ってるんです。

現状に満足することなく、自分の可能性や成長に向けて努力、チャレンジし続けるためには「成長思考」でいることがとっても大事。

成長思考になるためにはを細かく書いてると年も明けてしまうので、今回は簡潔に。

まずは環境。手っ取り早いのは成長思考の人達が(多く)いる環境にいることです。

ちょっと前に「親ガチャ」なんて言葉が流行りましたが、子どもは親をはじめ周りの大人たちの影響をもろに受けます。

親が固定思考なら子どもも固定思考になりやすいし、指導者が固定思考なら悲しいかな選手は固定思考になりやすいものなのです。

環境を選べるのであれば間違いなく成長思考の人達が多い環境を選んでください。チームの強弱よりもそこを重要視して選んだ方が長期的にみて子どもたちの成長には繋がります。

成長思考の人の考え方、発言、行動を近くで見て感じることで、次第に自分もそれが当たり前のようになってきます。

成長思考の指導者、成長思考の仲間と過ごす時間を増やしていく中で、自分自身も成長思考へと育っていくんですね。

そして自分自身の成長にきちんと目を向けること。これ、簡単なようでなかなか難しい。

「出来た」「出来ない」という結果だけに意識を向けるのではなく、結果をだすまでのプロセスに目を向ける。

出来なかったとしても、その中でチャレンジ出来たことはなにか。それによって学んだこと得たものはなにか。前回の自分と比べて成長していた部分はどこか。

出来なかったことばかりに目を向けることももちろん大事だけど、出来たことに目を向けて自信に変えていくことも大事。

そうすることでチャレンジや努力が、成長つながっていると思えるようになり、成長することの楽しさを覚えていきます。そうすれば少しずつ成長思考に変わっていきますよ。

<まとめ>

① 今の自分の長所や得意なことが未来永劫続くとは限らない。現状に満足してしまった時点で衰退が始まる。

② 現状に満足することなく、自分の可能性や成長に向けて努力、チャレンジし続けるためには「成長思考」でいることが大事。

③成長思考になるために、出来なかったことに目を向けることももちろん大事だが、出来たことに目を向けて自信に変えていくことも大事。

自分の成長に楽しみを感じられるようになったらどんどん上達して結果的にいいパフォーマンスが出せるようになります!

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

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