【勝つと勝ち続けるには雲泥の差がある】勝ち続けるチームが持っている常勝スピリット #1043
おはようございます。
魚を食べて「うわーお肉みたい」と言ってる人に「じゃあ肉食えばいいじゃん」と言ってやりたい森下です。
勝つチームと勝ち続けるチーム。似てるようで両者には大きな違いがあります。というお話です。
<勝つと勝ち続けるの違い>
強いチームと弱いチームの差はどこにあるのでしょうか。
毎年甲子園とか全国大会に出たり、オリンピックに何人も選手を輩出できるのはなぜなのでしょうか。
中にはその年代で能力の高い選手が集まって活躍するチームもありますが、その選手たちが抜けてしまうと活躍出来なくなってしまうチームもあります。
強いチームには強い選手があつまってくるというのも確かにあります。
プロであればお金を使って能力が高い選手を集めるチームもありますよね。銀河系なんとかみたいに。
それもひとつの戦略かとは思いますが、でもそれ以上に、強いチームに入るから選手が強くなっていくということもあると思うのです。
どちらかと言えば、ずっと活躍し続けるチームというのは後者のほうでしょう。
僕自身も選手時代、コーチ時代を通じてジュニア世代の時に活躍したにもかかわらず、その後調子に乗って(天狗になって)消えた選手は何人も見てきました。
常にハングリーでい続けるってなかなか難しいんですよね。この辺りは何に対してモチベーションを持っているかにもよるのですが。
NFLのシーホークスでヘッドコーチをしているピート・キャロルさんは「どうすれば偉大な選手になれるのか」という質問に対して、「偉大な選手になりたければ偉大なチームに入りなさい」と答えています。
もちろん偉大なチームに入るには並大抵な努力では足りないかとは思いますが、それでもさらに成長するためには「環境」というものは必要不可欠であるということです。
どんなに能力が高い人がいようが、そうした環境が整っていなければ、その能力を活かすことも発揮させることも、伸ばすことも難しくなってしまいます。
強い選手だけ集めて「勝つ」というマインドはまさに「勝利至上主義」のなにものでもなくて、そんなチームの監督は選手を「駒」のようにしか思ってないと捉えられても仕方ありません。
「勝ち続ける」ということは「勝つ」ことよりもはるかに難しいんです。
それは選手を成長させ続ける環境を作らなければそうはならないからです。
そしてそれは選手としてだけでなく、人間としての成長もです。
人間としての成長が人生の土台の部分になりますから、土台がしっかりしていなければ人生の幸福感情は高まっていきません。
日常が満たされていない状態で、果たして良いパフォーマンスが発揮できるでしょうか。
ただ「勝つ」チームと「勝ち続ける」チームとの差は「勝つための(成長できる)環境」があるかどうかです。
<当たり前のレベル>
勝つための、成長し続ける環境というのは具体的にどんなものなのでしょうか。
遡ること20数年前…
僕がまだ小学生、中学生だった頃、通っていたスイミングクラブでは全国大会に出る選手は数名で、大会出場が決まっただけでチヤホヤされていたものでした。
その大会で入賞しようもんなら時の人のように褒め称えられてとてもいい気分。(#そんな時代もあったねと〜)
ですが次第に全国大会に出る選手も増えてくると、他の選手にとっても全国大会に出ることが身近に思えるようになってきます。
すると「全国大会に出る」という目標を掲げることがごく自然なことになってくるんですよね。
もちろん全国大会に出るということは、それなりに努力をしなければ越えられない壁ではあると思います。
でもその壁を越えている人が何人もいれば「自分にだって出来るかも」と思えるには十分ですよね。
全国大会に出るという目標が身近になってくると、当然のごとく全国に出る選手は増えて来るわけで、その中から入賞者や優勝者がチラホラと出てきます。
全国でも優勝して、日本のトップで活躍するような選手が現れると、そういう選手の考え方や練習内容すらも身近に感じられて「このレベルになるためにはこれくらい必要」という基準が出来てくる。
やがてそれがチームの共通認識になってくると、他の選手のレベルも当然上がってくるので全体的な底上げにつながってきます。
僕が学生の頃はオリンピアンが出るなんて夢のまた夢みたいな感じでしたが、今ではそれが実現しているし、それに続けと今もなお後輩たちは大活躍しています。
本人やコーチの努力があったのはももちろんですが「そういう環境」になったということが非常に大きい。
例えば、学校で1人だけ東大に行けるとなるとめちゃくちゃハードル高いように感じるけど、学校でほとんどが東大に行ってたらめちゃくちゃハードル低く感じますよね。
「東大行くなんて当たり前」「全国行くなんて当たり前」と思えればそのためにやる勉強やトレーニングも当たり前になるわけで、いい意味で自分もできる」という勘違いを起こせるわけです。
似たような話で1マイル(1.6km)4分の壁を始めて破ったロジャー・バニスター選手の話があります。
1954年の話なのでだいぶ昔の話ではありますが、当時「人間には無理だ」と言われていた1マイル4分の壁をバニスター選手はやっとの思いで突破しました。
前人未到の記録に世界は大いに湧いたそうで、当時無理だと思われていた壁は人間にも突破できると証明されたわけです。
その後、大記録から3年の間に15人もの選手が4分の壁を突破しました。
不可能だも思われていた記録が突破できるものだと、イメージ出来た(思い込めた)のも大きな要因だと感じます。
<ウィニングカルチャー>
この当たり前のレベルや、いい意味での出来るという勘違いが作られる環境を人呼んで「ウィニングカルチャー」といいます。
直訳すると「勝利への文化」ということになりますがここでいう「勝利」ということは結果における勝利ではありません。
チームが掲げた目標を達成するための努力やチャレンジを経て、チームが成長し続けることだと思っています。
なので、自分に対しても相手に対しても妥協はしないし、チームや個人が成長するためにはどうすればいいのかを常に考え探っていきます。
例えば、挨拶ひとつとってもそうです。たかが挨拶、されど挨拶で、挨拶なんか直接パフォーマンスに関係ないじゃんと思ったら大間違いです。
挨拶はコミュニケーションのキホンのキです。それをしっかりとできないチームがプレー中やミーティングなどで発展的なコミュニケーションが出来るとは思えません。
日常生活においても、周りからリスペクトされるような考えや行動をしていないとしたら、チーム内でもリスペクトされることは難しいでしょう。
スポーツとは関係なさそうなことでも全ては線で繋がっていて、まさに「一事が万事」なのです。
だからこそ強いチームというのはスポーツシーンでも日常でもどんな場面でも常に自分が成長できる選択をするんです。
当たり前のことを徹底しているし、その当たり前のレベルがとても高い。
そんな環境に身を置くことが出来れば、自然と自分が成長するための選択をするようになるわけで(みんなそうだから)、それが染み付いてくればどんどん成長していきますよね。
これが勝ち続けるチームとそうでないチームの違いです。技術や才能云々よりも、「意識」の差です。
ということは「意識」さえトップ選手のように変えていくことが出来れば、いくらでも成長するチャンスは出てくるということですね!
<まとめ>
① 「勝つ」チームと「勝ち続ける」チームとの差は「勝つための(成長できる)環境」があるかどうか。
②成長し続ける環境とは、いい意味で「自分もできる」という勘違いを起こせる環境。
③ 強いチームはスポーツシーンでも日常でもどんな場面でも常に自分が成長できる選択をする。当たり前のことを徹底し、当たり前のレベルがとても高い。
素晴らしい環境に巡り会えるかは運の要素もありますが、巡り会うための努力は今からでも出来るのです!
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
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