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【生保大手4社、減益】 第一生命が8年ぶり収入首位を奪還

今日の英語ニュース📢

4 Major Japan Life Insurers Incur Operating Profit Drops in FY 2022

5月24日に、大手生命保険4社の2023年3月期決算が公表されましたね
保険料等収入では、第一生命ホールディングスが8年ぶりに日本生命保険を抜き首位に立ったということも言及されているようですね🎉
この記事では、生命保険業界の最新の動向を一緒に確認していきましょう💛

Four major Japanese life insurers suffered double-digit year-on-year falls in their core business profits in fiscal 2022, which ended in March, due to ballooning insurance payments related to COVID-19, according to their earnings reports released by Wednesday.
The declines also reflected a rise in the cost of hedging foreign exchange risks amid rising interest rates overseas.

https://sp.m.jiji.com/english/show/26474

英語トピックス👍

life insurers       保険会社

suffer      ~で苦しむ

core business profits  中核事業の利益

ballooning      膨張している

insurance payments    保険料の支払い

related to      ~関連した

according to   ~についての

declines(N)   減少

reflect    ~を繁栄する

Key Sentence🔑

The declines also reflected a rise in the cost of hedging foreign exchange risks amid rising interest rates overseas.
また、この中核事業による収益の減少は海外の金利上昇による為替リスクのヘッジコストの上昇を反映していた

この記事に対するコメント💚

第一生命は、海外金利上昇を背景に子会社の第一フロンティア生命保険が外貨建て保険の販売を拡大。保険料等収入は前期比25.4%増の6兆6354億円となった。
 これに対し、日本生命の保険料等収入は18.3%増の6兆3735億円。首位を明け渡したことについて、佐藤和夫常務は24日の記者会見で、「保険料等収入はお客さまからの信頼の証し。他社に劣後したことは謙虚に受け止める」と述べた。(日本語訳ページより引用)

https://sp.m.jiji.com/english/show/26474

上記が英語版に対する日本語解説になります
第一生命が首位の座を奪還したのか、それとも日本生命保険があまり業績を伸ばせなかったのか?
これは大きく外部経済要因に影響しているでしょう💦

売上高に当たる保険料等収入はいずれも増加したものの
新型コロナ関連の保険金支払いが膨らみ
本業のもうけを示す基礎利益は減少したということですね💰

経済学Tips🌈

アドバースセレクションとモラルハザードについて

以下では、保険業界などが抱える経済学的な問題について言及したいと思います👍
この問題の本質は、情報の非対称性によって引き起こされることにあるのです😱

①アドバースセレクション(逆選抜)

健康への意識が高いAさんと不健康な生活を送っているBさんが存在するとしましょう
それぞれ病気になる確率(Pi)は以下とします
Aさんは1%(Pa=0.01)
Bさんは30%(Pb=0.3)

ここで、ある保険加入料の水準(X)があるとします
また、病気になった際には保険料として(D)が給付される契約としましょう😉

保険の営業マンは、Aさん、Bさんの病気になる確率を知るはずもありません
ここで(私的)情報の非対称性が存在しますね

保険加入者は、自身の生活スタイルを認知していますから
「病気にならないのに、そんな高い保険加入料(X)はもったいない」
もしくは、「病気のリスクは高いため、保険加入料(X)を払ってでも生命を守る保障をしたい」と考えるでしょう
⚠️両者は、自身が病気になった時に得られる期待保障額(E=Pi✖︎D)と現在支払う(X)を比較検討するということです

すると、どのような現象が起こるでしょうか?
保険加入料(X)を高くすれば、高くするほど
病気になる確率(Pi)が高いお客様しか加入しなくなる
のです

この結果、保険会社の収益は逼迫する可能性が高まりますね・・・
なぜなら、相対的に病気になりやすいお客様(Pb>Pa)が保険に加入する傾向が高いため、長期点な視点で考えても、保険会社はより多くの保険料(補償額)を負担しないといけないからです

このような保険加入契約の事前に存在する情報の非対称性によって引き起こされる問題は、アドバースセレクション(逆選抜)と称されます

②モラルハザード

ある保険会社は、お客様(C)とある条件の保険を契約した状態から議論はスタートします

契約締結以前に、このお客様(C)は健康への不安を抱えており
そのため、規則正しい食生活や睡眠を心がけていました👏🏻👏🏻
また保険加入契約の際も、この習慣を意識して生活しますと意気込んでいました

しかし、生命保険による保障が確定した事後である変化が起こります

なぜか、Cさんは不規則な生活を始め、食生活への意識が低下してしまったのです💦
もしかしたら、多少不摂生な生活をして体調を崩しても
生命保険に加入しているから、大丈夫だろうと思っているかもです😲

その結果、保険会社サイドにとっては損害を被る(巨額な保険料を支払うことになる)可能性が高くなってしまうのです・・・

上記のシチュエーションのように、契約後において、契約当事者(保険会社)が、その対象者(お客様Cさん)の行動を観察できないという情報の非対称性によるリスクのことモラルハザードと呼びます

これらの問題に対処するために
健康診断のデータを登録したり営業の商談において念入りにヒアリングすること
情報の非対称性を極力小さくしようという取り組みは実際に行われていますね💛

また保険商品の多様化によって、お客様の生活スタイルや健康状況に合わせた商品設計が実用化されているので、このような問題への対処は常に念頭においた上で活動されているということは言うまでもありませんね👍

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※これはあくまで私個人の見解です。

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