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【リース取引🚁】オペレーティング・リースとファイナンス・リースの違い📚:エッセンシャル会計学 No.28

今回から、リース取引について学習します🔥

リース取引を理解するには、取引のイメージを把握することは大切です💛
この投稿では、主に①ファイナンス・リース取引、②オペレーティング・リース取引の2つについて解説しておこうと思います🔥

そして、基礎的な仕訳例題の演習も含めて、リース取引のエッセンシャル・ポイントを一緒に学んでいきましょう!


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

2種類のリース取引✨

リース取引は、 パソコン、コピー機、自動車など幅広い固定資産で利用されています。ただし、今回の投稿では、試験範囲に準じて、借手の会計処理のみを学習します📝

また、リース取引は、次の2つに分類されます。
①ファイナンス・リース取引:形式はリース(レンタル)であるが、実質的に、借 金をして物件を購入したと考えられる取引
②オペレーティング・リース取引:単なるレンタル取引

ファイナンス・リース取引💴

ファイナンス・リース取引の特徴は
①リース料総額は、物件を購入した場合と同程度の金額となること
②リース期間は、耐用年数と同程度の期間となっていること、の2つです📝

また、取引の実質において以下の2点に留意します!s
①リース開始時における当社の支払額はゼロですが、最終的な支払額は取引先(相手)購入価額に利息を加えた金額となること
②リース期間(≒耐用年数)にわたって、リース物件(車両など)を使用していること

このように、このようにファイナンス・リース取引は、取引の形式はリース(レンタル)ですが、実質は借金して購入という取引なのです💦
よって、会計処理は取引の実質を重視して「借金して購入した」とみなして仕訳を行うことになるのです!

オペレーティング・リース取引🚲

オペレーティング・リース取引は、リース取引のうち、ファイナンス・リース取引以外となります。
つまり、物件の購入価額よりもリース料総額が低いリース取引や、リース期間が耐用年数よりも短いリース取引が該当すると言えるでしょう。

また、補足ですが、実務上、ファイナンス・リース取引は①フルペイアウトの要件、②解約不能の要件、という2つの要件を同時に満たすものと定義される事になる点を覚えておきましょう💛

なお、なぜ企業は借入れではなくリースをする主な理由は、以下の3つのメリットが挙げられるのではないでしょうか?
①固定資産税の納付や保険の手続きといった事務負担がないこと
②銀行の与信枠(借入の限度額)を取らないこと
③リース物件のメンテナンスは、リース会社に委託できること、などですね💛

ファイナンス・リース取引の会計処理🍭

まずは、会計処理の概要として、リース資産とリース債務という勘定科目が登場します。

ファイナンス・リース取引は、通常の売買取引と同様の会計処理を行います。 具体的には、「資金を借り入れ、固定資産を購入した」とみなした会計処理を行います。その際の勘定科目は、「リース資産」勘定(資産)と「リース債務」勘定 (負債)を用いるのです📝
※車両などいった通常の勘定科目を使用する場合もあります。

なお、利息相当額の取り扱いには以下の注意点が必要です。
リース料総額は、見積現金購入価額(購入するとした場合の見積額)よりも 利息分だけ高くなります🆙
すなわち、$${リース料総額 - 見積現金購入価額 = 利息相当額}$$という関係式が成立しているのです💴

加えて、この利息相当額の処理については、利子込み法と利子抜き法の2つがあります。

$$
\\\begin{matrix}\\&リース資産計上額&リース料支払時の処理\\利子込み法&リース料総額(利息込み)& 全額を元本の返済\\利子抜き法 &見積現金購入価額(利息なし)&利息の支払と元本返済を区別\end{matrix}
$$

このようなインプットを踏まえて、以下ではリース取引についての仕訳例題を演習していくことにします。

なお、利子込み法と利子抜き法とでそれぞれ区別していきますので、しっかり重要論点を整理していきましょう🔥
また、決算の会計処理については、以下の通りです。
耐用年数については、リース期間
残存価額は、リース期間終了時に返却するため、ゼロとなります。

次の取引および決算整理事項について、利子込み法によった場合と利子抜き 法によった場合の仕訳を示しなさい。

なお、当該リース取引はファイナンス・ リース取引に該当する。
⑴当期首に以下の条件で車両をリースした。
リース期間:5年、年間リース料10,000円(支払日は毎期末)、見積現金購入価額45,000円
⑵期末になり、年間リース料10,000円を現金で支払った。
⑶決算に際し、リース資産の減価償却を行う。
なお、耐用年数はリース期間、減価償却方法は定額法、記帳方法は間接法とする。

$$
\\解答\\
利子込み法での仕訳\\
\begin{matrix}\\No.&借方:金額&貸方:金額\\(1)& リース資産:50,000&リース債務:50,000\\(2)&リース債務:10,000 &現金:10,000\\(3)&減価償却費:10,000&減価償却累計額:10,000    \end{matrix}
$$

このように利子込み法では、リース料総額を「リース資産」勘定(資産)および「リー ス債務」勘定(負債)として計上します。
また、リース料の支払額は「リース債務」勘定(負債)の減少となります。
減価償却費はリース料総額50,000÷リース期間5年=10,000と算出します。

$$
\\解答\\
利子抜き法での仕訳\\
\begin{matrix}\\No.&借方:金額&貸方:金額\\(1)&リース資産:45,000&リース債務:45,000\\(2)&リース債務:9,000&現金10,000\\
&支払利息:1,000\\(3)&減価償却費:9,000&減価償却累計額:9,000      \end{matrix}
$$

利子抜き法の場合、見積現金購入価額を「リース資産」勘定(資産)および「リース債務」勘定(負債)として計上することになります📝
また、利子抜き法の場合、リース料の支払額のうち、利息部分は「支払利息」勘定(費用)として処理し、元本返済部分は「リース債務」勘定(負債)の減少として処理することになるのです。なお、利息部分は定額法により算定します📝

$$
\\支払利息=(リース料総額-見積現金購入価額)÷リース期間\\       \\例題より、(50,000-45,000)÷5=1,000
$$

加えて、利子抜き法における減価償却費は、リース資産の見積現金購入価額をリース期間で割った値となります📝

総じて、ファイナンス・リース取引における論点は、以下の通りです。
①ファイナンス・リース取引の場合、リース開始時に、「リース資産」勘定(資産)と「リース債務」勘定(負債)を計上すること
②リース資産計上額の算定方法には、利子込み法と利子抜き法の2つがあること
③利子込み法の場合、支払利息は生じないが、利子抜き法の場合、リース料支払時に 支払利息が生じること

オペレーティング・リース取引の会計処理🔖

オペレーティング・リース取引は、通常の賃貸借取引と同様の処理を行います。
具体的には、支払ったリース料を「支払リース料」勘定(費用)で処理します。フ ァイナンス・リース取引のように、リース開始時に資産や負債を計上することはしません。

なお、以下の例題から、オペレーティング・リース取引を理解しましょう。
次の取引について、仕訳を示しなさい。
なお、当該リース取引はオペレーティ ング・リース取引に該当する。
⑴当期首に以下の条件で備品をリースした。
リース期間:5年、年間リース料10,000円(支払日は毎期末)
⑵期末になり、年間リース料10,000円を現金で支払った。

$$
\\オペレーティング・リース取引\\\begin{matrix}\\No.&借方:金額&貸方:金額\\(1)&仕訳なし\\(2)&支払リース料:10,000&現金:10,000   \\\end{matrix}
$$

最後に、オペレーティング・リース取引の要点整理です。
①オペレーティング・リース取引場合、リース開始時に「リース資産」勘定(資産) や「リース債務」勘定(負債)は計上しません!
②オペレーティング・リース取引の場合、支払ったリース料を「支払リース料」勘定(費 用)で処理することになります📝

また、補足事項ですが、リース料の支払日と決算日が異なる場合について言及しておきます。
リース料の支払日と決算日が異なる場合、決算整理仕訳において未払費用の計上が必要になります。
なお、ファイナンス・リース取引を利子込み法で処理した場合、支払利息は生じないため、未払費用の計上は行いません。

本日の解説は、ここまでとします。
日商簿記2級の合格を目標にコツコツと頑張っていきます🔥

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません🔥

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです!

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます!
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています。

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです。
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります!

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのがより一層求められると思います!
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお参考資料は以下の通りです。

おすすめマガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです。

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
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だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
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