本を書いてみた(上)
6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。
「大退職時代」と言われるように人材の流動化が加速する中、人材採用は企業(組織)にとっても個々のビジネスパーソンにとっても、一層重要になります。
新卒で入社した会社で人事課に配属されて以来、33年以上にわたって「採用」の仕事に携わってきた自分に、どの程度他者に伝えられるナレッジが蓄積されているのか、チャレンジしてみたかったというのが今回の出版の一つの動機です。
特に、直近の約10年で行なっている海外事業要員の採用に関するコンサルティングの現場では、採用の上流にある人材戦略についての知見を育むことができました。
お客様である多くの経営者や人事部長、海外事業部長、また各種のアンケートやインタビューに答えてくださった日本人駐在員の方々との、計3,000回を悠に超える対話の機会は、私にとってかけがえのない財産となりました。
また、50歳を超えて入学した大学院での学びも、本書の内容に大きな影響を与えています。
人材採用に限らず、社会のありとあらゆる事象に対して、自分が関心を持つような事柄には既に多くの人が関心を持っていて、より適切な"問い"に基いて研究を進めているものです。(先行研究)
そういった見知らぬ研究者の論文を読むこと、すなわち自身のテーマに関して過去に行われてきた議論を遡って把握することは、自身の考察の強固な地盤になるとともに、新たな視点を与えてくれました。
出版、すなわち本を出すという作業は大変な作業です。共著での出版経験はあったため、ある程度その大変さは分かっていたつもりでしたが、実際に書き終えてみると、その大変さは想像以上でした。
自分もいつか本を書いてみたいと考えている人のために、なぜ私にそれができたのかをお伝えします。
私にとって、本を書くために必要だったのは次のようなことです。
1)動機(問い)と中身
2)文章力
3)パートナー
4)自分と向き合う強さ(謙虚さ)
次回、エピソードも交えて詳しくお伝えします。
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