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上海モーターショーで見た未来 中国車編

上海モーターショーに行ってみた。
車が飛ぶように売れている、コロナ後の中国
世界の自動車メーカーが、ここに勝負をかけにきている

今年は各社EVを戦略を打ち立て
久々に未来を見させてくれるモーターショーになって
話題続々となっている

自動車は どんな未来に僕らを連れて行ってくれるのだろうか?

日本車勢のレポはこちらからどうぞ

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ここからは勢いのある中国車勢をご紹介します

ここからが大本命です(笑)

■NIO(ニオ)中国のテスラと呼ばれる大注目株

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巨大なブースを構えているNIO
まるでショッピングモール

ファッションブランド展開もあり車だけじゃない
ファンクラブまでもある

すでに多くのEV車が町中を走り
中国のテスラと呼ばれている

2014年創業の中国新興メーカーでデザインは
ドイツ系で洗練されていて未来感がある

時価総額も中国で一番注目されてるメーカー

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es8 AI付き こちらも センサー山盛り 
未来を先取りしたラグジュアリー感満載の車

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中央にAIロボット「nomi」がいて音声対応してくれる

音楽流して!
窓を開けて!
天井を開けて!
近くの駐車場教えて!
イタリアンレストラン教えて!
nomi 暑い!と言うと温度を下げてくれる
後部座席で窓を開けて!
というと後部座席の声が聞こえた側が反応する

などなど。もうナイトライダーじゃん!

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NIOの注目の一つに 

僕達は バッテリー交換ステーションも作っちゃいました!という事

EV車の問題は充電時間がかかる事
それを解決する案

カセット式バッテリー交換システム「NIO POWER」

たったの4,5分でバッテリー交換してくれる

ガソリン車と変わらなスピード感で、車の底のバッテリーを交換する
そのブースを販売展開し町中に増やす計画

車は電池無しで購入し
このバッテリー交換はサブスクリプション契約で
月6回交換で980元から約16300円程

この手法のインフラ整備がもっと普及すれば
EV社会を塗り替える気がする

このバッテリー規格が統一出来れば、
そりゃEVがますます身近になる

古い車でもバッテリー技術が上がれば交換して
航続距離UPという事にもなる為、期待がもてる

まだまだ実用レベルでは少ない為
今後のNIO POWERがどれだけ身近になるかは気になる

ガソリンスタンドが全て
これに変わるって未来はあるかもしれない

NIO自体の車es6,se8は上海の町中でも
よく見かけるようになってるから
小型車や他のメーカーもこのバッテリー規格を搭載しだすと
面白い事になる

そうなれば外資系の
バッテリー交換できない車は買わなくなる

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こんなハイパーEVカーもある

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フォミュラーEもある

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こんな未来のコンセプト車もある

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自動運転になれば こんな車になるんだろうね


■五菱(ウーリン)販売台数でテスラを抜いた一番注目されてる48万円の馬鹿売れする小型EV車

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人民の足で注目株の上汽通用五菱(ウーリン)汽車 

EVの先駆者テスラより去年 売れたEV車
2020年7月販売した価格なんと48万円
EV界の価格破壊車だ

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航続距離は100km程で割り切つた仕様
快適性、走行長距離などを求めない!
通勤や買い物だけに割り切る小型車

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内装も割り切っている。シンプルに仕上げられている
USB充電がある。液晶パネルもついてる
ゴチャゴチャした軽自動車よりシンプルでいい

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こんな値段でEV車出されたら・・・誰も真似できないよ

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オープンカーまである。一応4人のり
荷物おくところないけど(笑)

通勤車にオープンカー必要か?と
言いたいが、なんだか可愛い

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本日一番人気が 
この上汽通用五菱(ウーリン)汽車の
小型EVかもしれない

みんな見てみたい車No1です

だって一番安いEV車で
テスラより売れてると話題満載!

どんな車だ!と
人民は興味深々です。僕も(笑)

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人数制限されながら入場してくる人民達
もはやコロナとか忘れてる

新たな分野を作り出したマイクロEVという分野
その、火付け役車

今すぐ買いたい安いEVとして凄い人気!
契約して帰るヤツが続々!なんというか商売上手な中国人

家のマンションで数台止まっていてるので
上海でも徐々に増えだしている

確かにこの価格なら、割り切れると思う
3年のって買い替えるなんて事や
ある程度のって壊れたらまた買うとか
割り切れる使い方ができそうだ


■IM智己 アリババと上海汽車集団で高級AI車展開

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このブランドは上海汽車集団とIT大手のアリババ
共同設立したブランドで注目が集まるメーカー

少し先に書くと
中国はEVで自動車産業に革命を起こすべく勢いで参入している

その時に中国のIT大手と手を組み開発する中国自動車メーカー

中国のIT大手は今や世界企業
アメリカのGAFAに対抗する中国のBATH
中国自動車メーカーはIT大手と手を組み
EVを単なるモーターで走る車としては開発していない

ソフトウェアが支配するプラットフォームとして車を設計している
動くIT車として車を作つている
この分野でも日本はメーカーは弱い

またガラパゴス化した技術になる?
中国は、この仕組みの作り方が上手い

そして、それらの技術躍進を中国国内企業同士で競い合っている
いずれ優れた共通化した規格を目指してる

結局、技術だけではない
中国ビジネスの鉄則はシェア争いである

この分野での覇権を握るのは優れた技術より
シェアをとるメーカーだ

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注目のL7 EV車

100kmまでの加速は3.9秒というハイパワー
航続距離は615km

AIと連動した電子制御のアクティブサスで道路を快適に走行

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センサーが付きまくりで運転席から助手席まで液晶パネルの未来感ある車

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初の量産モデルとして予約受付を同時にした
価格が680万円程で高級車。航続距離は655キロを実現
すごい人がブースに殺到していた

近い将来 SUVの量産を視野にいれているらしく注目されてる

これからすぐ上海の町中で見かけるであろうEV車に注文されていた

■ORA(オラ)女性に大人気の可愛いEV車

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ORA  長城汽車(グレートウォール・モーター)のEVブランド車

こちらもかなりの人気でした
なんと猫をモチーフにした可愛いデザイン

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みなさん猫の格好してます。アイスクリーム売ってる(笑)ここ車屋?

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小型のEV車
「黒猫」が女性に大人気なんです。かわいい顔

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「好猫」何とも猫顔。かわいいポルシェみたい

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インテリアもおしゃれです。大きなタッチパネルで未来的

10万5000元より(約175万円)

白猫は69800元(約116万円)からなのでお洒落でリーズナブルなEV車

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ビートル風のデザインもあります

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スポーツタイプもあります

このORAは新興のEVメーカーですが 凄く人気でした
特に女性中心にファンクラブがあるらしく注目株です

割り切ったデザインと乗り方でお洒落に街乗りするEV車
絵になる車です。兎に角女性人気でした


■紅旗(ホンチー)国家主席も乗る車

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紅旗(ホンチー) 中国第一汽車のブランド

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この紅が眩しい・・・中国の紅!

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この背面の紅旗のロゴが。。。もう怖い(笑)

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おそらく一般人では買えない車のはず
共産党上級幹部じゃなきゃ買えないと聞いた事がある

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フォルムがイカつい!HS9 一番安くて50万元〜(830万円〜)

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ド派手なコンセプトカーもありました

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将来は これに僕らの国家主席がのるのかな?


■apolloブランド 百度が構築するAI自動運転の未来

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百度(バイドゥ)を中国版Googleと呼ぶ検索エンジン時代は昔の話
今ではAIの最先端を行く企業に化けている

そして自動運転技術に向けて投資をしている
百度地図は中国国民のマストアプリ
テスラでさえ百度地図を採用している
百度地図がクラウドとAIを駆使して5Gを見越して
構築してきたシステムがアポロという自動運転システム

すでに北京では実用化に進んでる
交通違反をしないAI技術と地図で自動運転技術を実現させている

そして多くの自動車メーカーと
手を組み組み込む仕組むが着々と進んでいる

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クラウドで管理され5Gがもたらす技術が作り出す地図と5GとAIの融合


■HUAWEIが切り開く自動運転制御のパッケージ化

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そして意外と人気のHUAWEIブース!
携帯から車産業にビジネスのリソースを切りかえた

元々多くの通信技術やレーダー技術を得意としていた為
この分野で生き残りをかけて戦っている

多くの5G特許技術もありレーダーやセンサー系にも強い為
ファーウェイは自動車のハードを作るのではなく
制御プラットフォームを作ろうとしている

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ファーウェイが構築する仕組みを解説に聞く人も集まる

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色んな高度なセンサーが車に取り付けられてコントロールする

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HUAWEI IN SIDE   ファーウェイ入ってる?

これからの車の合言葉になるかも。

インテルと似た商法だけど、成功すれば、凄い事になる

提携する自動車メーカーを増やしていく戦略だ
アメリカや欧州では当面販売できないかもしれないので
アジアを中心に新興メーカーと手を組み
独自OSから5G通信によりクラウド統括やレーダーセンサーによる
コントロール技術、で自動運転を目指す

意外と人気ブースで、ファーウェイに皆興味をもっていた

ファーウェイは自動車産業の未来を見せてくれている

多くの人が熱心に技術の説明を聞いていた
将来こうなるのかな?という映像も多く
その技術を支えるパーツや設計イメージを展開している
実用レベルで実験も進んでいるので、コンセプトじゃない

実用レベルでの話だから近い未来を僕らに見せてくれている

ファーウェイの仕組みをパッケージ化にして販売し
価格を抑えAI技術の弱いハードメーカーに
完成されたパッケージを売る

これは、EV化を目指す新興メーカーには嬉しい仕組み

これからのEV車は単なる電気自動車ではない
AI技術がどれだけ搭載して
より安全に、より自動になるかに注目が集まる

ハードとソフトを切り分けた
パソコンと似た発想で展開し勝負をしている

日本車にも ファーウェイ 入ってる?
という時代くるかな?(笑)


■新興EV 小鵬汽車(シャオペン)空飛ぶ車

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このメーカーの車もよく上海で見かける。またド派手な蛍光色!

気になったのは・・・これ

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一人乗りのドローン風乗り物だ。

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近くのスーパーまで買い物に!
こんなのが空を飛び回るのかな?

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でも未来って感じです。SFの世界です


■吉利汽車(ジーリー)ボルボを買収したメーカー

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EV車も色々あったけど目を引いたのはこんなドローンタクシー
ドイツ開発で中国での販売は吉利が代理店になる

こんなタクシーで家に帰る日がくるのかな。


■まとめ

2021年 上海モーターショーを見て思ったのは、
中国の自動車産業は大きな変化をしていた
正直言って中国メーカーの注目と勢いが凄かった

多くの人も、中国ブランドに興味を持って熱い視線を向けていた
熱心に聞く人も多かったし女性層が兎に角多い

■中国ではすでに多くのEV走っている現実がある
■国内の巨大ITが開発するクラウド連携システム開発が進む

■新興メーカーはIT企業と手を組み自動運転を目指いしてる
■単なるEV車は低価格化に進んでいる

■中国の法整備が特別エリア除きレベル2までしか認めていない為
法整備を政府も整えが進む。

■すでに自動運転化は北京、深浅でも実用レベルで走行が始まってる
■EV車は高級車、スーパーカー、SUV、セダン、マイクロEV、
公用バス、マイクロバスとバリエーションが豊富に揃いだした

■外見デザインも内装デザインも洗練されてきた
■新興メーカーが多く参入して数えれない数のメーカーが存在してきた


これらの現状から見える未来は

■自動運転が本格的に進むと、
中国AI企業が開発する仕組みと融合しないと
中国国内では自動運転が成立しない

■自動運転が進むと事故防止、
渋滞防止などへつながる為自動運転車の購入が必然となる

自動運転としてもレベル5にはまだまだ遠い未来、
レベル3,4の実用を目指しての話になると思う

ホンダ レジェンドのようにレベル3をアピールする車も出てきているが
中国国内で法整備が進み認可降りだすと
レベル3、へは早い段階で到達する事が予測される
AI、クラウド管理、制御する事が進む未来は現実味を帯びてくる

この仕組みが当たり前になればAI搭載してない車買う理由ある?
となる

クラウドで制御しAI搭載していない車には怖くて乗れない時代が来る
その時

外資系メーカーが単独で
自動運転車を中国で実現は不可能になる

中国IT大手が開発しネットワークを構築しシェアを握ってしまうのに、
その壁を突破して技術を確立する事は考えにくい
中国政府が数年前から自動車の自動運転で逆転を狙っている政策でもある

人気外資系メーカーも今までのように
独自でシステムを開発してても
車本体の高性能で売れる時代が終わるという事を
自動運転は意味している

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アストンマーチンにはF1マシン。去年のレーシングポイントを今年のカラーリングしたと思う。F1マシンはこの1台だけでした。

拝読ありがとうございました。

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