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聖地巡礼記 我がまま娘をインドに連れてったら⑪

2017年インドに小学校の娘を連れて
家族でバックパッカー旅をした話

僕らは上海に住む3人家族です。

僕;日本人
妻;上海人(劉さん)
娘;小学4年生(当時)→インドに興味なし

2017年2月2日 朝

スクリーンショット 2021-08-08 073642

僕らは昨日、ジョードプルから城塞都市
ジャイサルメールに到着

マハラジャが住む城と城壁の中に町もあり
外の砂漠と隔離

砂漠の中にあるオアシス都市

明日から上海へ戻る長い道のりに変わる

インド最後の観光となる

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午前中は城塞を観光し
午後はキャメルサファリへ行く予定

トウキョウパレスとだけあって
少し日本的で店主から進められて
お味噌汁を朝ご飯で提供してくれた

砂漠の城塞都市をテラス越しに見ながら
お味噌汁を飲む(笑)というこの変な感じ

砂漠で飲むお味噌汁は美味しかった

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朝食後 早速 城砦へ向かうが

ホテルを出て左に曲がったところで
牛たちが たむろしてる

牛と豚が・・・ゴミをあさってる

生き物は、共存して生きている(笑)

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野生感のある風景は中々インパクトがあった
ゴミをあさる養殖ではないブタや牛は
インドに生まれて幸だね

その後

城に向かい中を観光をする

門をくぐる

クネクネ侵入を防ぐ城壁内のメイン通りの坂を登る

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途中にあるショップの前に飾られた彫刻をみて

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ヒンドゥ教の神のガネーシャ像を僕は買った
これがまた安い、細かく彫られている

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そしてカラフルなターバンもかった

昨日 日本人の男性が頭に巻いていたのを見て

欲しくなった

というのも外は暑い

帽子の代わりにという言い訳をしながら

ターバンを買って
店主が頭にターバンを巻いてくれた

巻き方があるらしい

クルクル巻いて最後崩れないようにする
いや〜僕もインド人の仲間入りだな~
もっと早く買えばよかった

ターバンを巻いて気分はインド人
そして頭の暑さも軽減し風通しもいい


城の探索は再開し道なりに進んでウロウロ
本当にアラジンの世界のような建築

ずっと奥に進んでいくと

人が集まる場所があり観光地のように
沢山の人がいた

見に行くと

ジャイナ教のお寺だった

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開祖は「マハーヴィーラ」という人物で
釈迦と同時期の人物

ジャイナ教は人口の0.3%程しかいない宗派

そして不殺生を徹底している
彼らは宝石の加工や販売を生業をしてきた事で
富を得てきた為 少ない宗派は生き残った

世界の研磨ダイヤの市場を独占していると
言われている

ジャイナ教は名前は聞いたことがあるが
寺を見るのも参拝するのも初めて
どんな宗派かも知らなかった

中に入ると
とても繊細で細かい装飾に驚く

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綺麗さは芸術品で目をみはるものがある

ここまで綺麗な装飾は中々ないと思うほど細かい

台湾にある故宮博物院にある中国大陸の歴史の品
清や明時代の骨董品の数々

そこも凄かったが

この繊細さはアジア人の器用さを感じる

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そして神聖だ

そしてゲームの中でみるような美しく綺麗な空間
古代建築を連想する

綺麗に左右対称され適当に作ったようでもない
計算されてる

見る角度、色、層による岩

そして世界観


その中に熱心な信者が参拝する

純粋に信仰を継続し受け継がれていく

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宗教について また 考えさせられる

ジャイナ教は上手く生き延びた宗派でもある

釈迦の説いた仏教はアジアに広がり独自進化を遂げた

同時期に誕生した他の宗派は淘汰されたなか

生き残ったジャイナ教

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貯水槽もあったりと仕掛けもあり とにかく柱一つにしても

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壁にしても綺麗で細かい

一風変わった宗派にバラモン教から
派生し生まれた仏教やジャイナ教は奥が深い


寺を出て レストランを探し昼ご飯を食べ
夕方のキャメルサファリの時間までに
ホテルへ戻りチェックアウト

今日泊まるホテルへ移動しチェックイン

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ここもテラスから城塞が見えた

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またトウキョウパレスに戻り
キャメルサファリのメンバーが集まっている

昨日ゴキブリ事件で知り合った日本人男性も参加していた

彼らは男性2人組みの大学生で卒業前に旅行にきていた

車のなかで話をして仲良くなった
昨日僕がキンチョール!と叫んでいた事が
笑い話になりインドの端で僕らは意気投合!


気が付けば砂漠の入り口まできて車を降りる
目の前に砂漠が広がりラクダが座ってる

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順番にラクダに乗り

娘と劉さんはヒエ~!と叫びながら

急に立ち上がるラクダに怖がり そして楽しんでる

ラクダにのった人から順に砂漠に連れられて行く

ドンドン砂漠の中へ道なき道をいく

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気が付けば360度地平線まで砂漠の世界

日も段々低くなり気温も下がってくる

ラクダはお尻が痛い

上下に激しく動く 

ずつと砂漠をラクダにのって移動は厳しいな~と実感


娘もウワァーとかヒエーとかギャーとか叫んでる

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でもカラフルなサリーを着てる娘は

もうすっかりインドを旅するバックパッカーだ
香港なんてすっかり忘れてる(笑)


僕は後ろにむいて娘に叫ぶ

海南島にラクダいるかー!
香港に砂漠あるかー!

インド楽しいだろー!

上下に揺れ 必死に落ちないように紐を

つかむ娘は僕の声なんて聞こえていない


我がまま娘はラクダを降りて
砂漠の砂で遊んでる

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裸足になり僕らは砂漠を走った

風になびく砂を空高く投げた

丘の上から転がりもした


夕日まで少し時間がある

遊び疲れた僕らは

日本人男性の2人と砂漠の上で座り

旅の話、人生の話をしていた


彼らは春から一人は中学の先生
一人は企業で働く

卒業旅行みたいだ

先輩に学生時代にインドに行けと言われたのが
心に引っ掛かり今回の旅に至ったわけだ


確かに僕もその意見は同感だ

若くして この旅の経験は役に立つ

僕みたいに小学生の娘を連れて
インドに旅しに来るヤツは少ない 

いや いないかもしれない

しかも我がまま娘(笑)


バックパッカーしたいならインドは聖地だ

学生のうちに安い旅でカルチャーショックを受け
旅するには面白い国だ

そんな彼らに僕は羨ましく思う
その歳でインドに来ている事がウラヤマシイ

でも彼らは僕の様に家族でバックパッカーしてる
のがウラヤマシイらしい

まだ社会経験がない彼らは
この先の人生の不安を抱えてる

色々試行錯誤している年齢だ

僕たちは 
旅先でしか通じ合わない心の距離で

昨日あったばかりの人と
深い人生話をしていた

これはバックパッカー旅の醍醐味でもある


僕はそんな話をするのが楽しかった

昔僕も 若い頃旅をした時 そうだったから

だから理解できる


旅に出るきっかけは人それぞれある

世界は広い 

住み慣れた町や国では自分を理解する人とは

出会わなかったけど

知らない国で

自分を理解してくれる人と出会う


生き方に影響をあたえる風景や出来事や
出会い

辛い旅も一期一会に全て救われる


それがバックパッカー旅の本質
だと僕は思ってる


安い旅とか辛い旅とか一人旅とか
色々あるけど本質は行動した人しかわからない

だから彼らとは短期間で共感できる

そして旅の話でお互いの人生を

リスペクトして

よい旅を!
が僕らの合言葉になる

そして太陽は西に地平線に沈む

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彼らは このまま砂漠で1泊して明日戻るらしい

テントをはり何もない砂漠の上で寝る

僕らも本当はそうしたかったけど
娘と劉さんの事もありホテルに戻る事にした

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僕らのキャメルサファリは終わる


夜にホテルのテラスで時間を過ごす

綺麗にライトアップされた城塞をみながら話をする

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ラクダたのしかったよね~と

キャメルサファリが楽しかったので
娘とラクダで落ちそうになった話や

砂が沢山パンツに入った話や
砂漠で丘から転げ落ちて遊んだ話で
盛り上がる

娘はラクダが うんち をしながら歩く!と
パパのラクダ ずっと うんち していた(笑)と

だから絶対に落ちられない・・・!と
必死に落ちないように掴んでいたらしい
だからパパの声聞こえなかったんだね(笑)


海南島じゃ こんな苦労しないよ!って
綺麗なプールで浮かんでるはずなのに(笑)

インド楽しいだろ~(笑)と僕は笑う

我がまま娘は 別に・・・って顔してる(笑)
文句いいながら娘はトコトン楽しんでる

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今日の夜はキンチョールが出ない事を祈りながら
僕らは眠りについた(笑)



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聖地巡礼記 ミャンマー編↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


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