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感情とは何か

感情とは何か。行動経済学で説明される「感情」についてです。




ポジティブアフェクトを生成する


アフェクトを考慮する

感情には、エモーションとアフェクトがあります。エモーションは喜怒哀楽であり、アフェクトは淡く微かな感情です。感情は思考ではない。しかし、感情は軽視できません。

人は、微量な感情「アフェクト」によってあらゆる事象を無意識に意思決定しています。それは非合理な選択の原因となる。しかし、アフェクトがあることで、無数の細かな意思決定を短時間で処理できている。それが人間です。

非常に面白い。これはデザイナーの得意領域だと感じます。アフェクトを考慮し行動を調整・誘導することは、まさに日頃デザイナーが向き合っている思考そのものです。


不確実、だから不安

人は不安になる。しかし「どのような状態になることが不安なのか」を詳しく言語化することは困難でしょう。なぜなら、不確実な未来に対して不安を感じているからです。

不確実であるため、分からない。なぜ不安なのかも分からないのです。不確実性が不安を呼んでくる。不確実性はストレスと直結する。故に、不確実性を払拭することは、不安を和らげ、安心を醸成します。

こちらの書籍では、不安を感じている方を対象とした適切なデザインを紹介しています。デザインはあらゆる感情へ向けて、表現を尽くしているのだと再認識しました。


行動が感情を連れてくる

行動によって体感し経験を得る。このときに生まれた「感情」を無視してはいけません。些細な感情の起伏が、意思決定を先導しています。

それが普通であり、それが人間だということ。そして、この行動から生まれる「感情」こそが、言語化に最も必要だと思うのです。

行動によって得た事実。事実を体感した際に得た経験。事実や経験から推測できる仮説。実践による仮説検証。また、行動する。経験学習理論のプロセスで生まれる「感情」に注目します。


まとめ

大きな感情も、微かな感情も、人を動かす力を持っています。

他者の感情(対話・写真・文章)を受け取ることも、アフェクトを引き起こします。いつも機嫌が良い人は、良いサイクルを生み出す。それはごく自然なことです。

感情をコントロールすることは難しいかもしれません。ただ、自分の感情、他者の感情と、向き合っていきたいと思います。




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