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聴かれること

日本人は「聴かれること」が苦手である。という、以下動画内の意見がとても興味深かったので、私の考えを書いてみたいと思います。





聴かれることが苦手

1on1における「聞く」と「聴く」について。聴く=傾聴であり推奨されるという話は、他書籍や動画でよく耳にします。

しかしこの動画では、2つの特徴を理解し「使い分けること」が重要である、との話がありました。一方、聴かれる側はどうでしょう。

聴かれる側は、聴かれるリテラシーが低い人が多いとのこと。「誰かに聞いてもらおう、相談しに行こう」という意思決定までのハードルが高い。聴いてもらう力が弱い。では、どうすれば良いか。


意思をもって聴かれる

まず「聴かれる」という状況は、相手が自分の考えを知ろうとしている状況です。すなわち、そのような場合「自分の意見」を持っている必要があると考えます。

1:相談しにいく(自分の意見を伝える)
2:意見に対し質問される(聴かれる)

意見が正しいのか否かは問題ではなく、自分の意思を論理的に説明する力が求められます。聴かれても応答できない、聴かれる状況を自らつくりにいくことができない、となることは避けるべきでしょう。

聴かれる側に「意見と意思」が無ければ、聴く側からするとそもそも聴き出すものが無く、傾聴が機能しないのではないでしょうか。


思考を分解できているか

聴かれる側としては、質問された際「自分の思考を分解できているか」がポイントとなります。

分解され構造化された思考を準備できていなければ、投げられた質問がどの構造のどの部分についての質問なのかが瞬時に理解できないでしょう。

その理解ができれば、質問に対して「分かった点・分からなかった点」が分かった状況をつくれる。お互いが思考を構造化できていれば、対話は成立します。聴く側も聴かれる側も、事前準備が欠かせません。


行為と意図を切り分ける

動画内の「物を盗むことがロジカルだとしても、盗む行為が善いわけではない」という論も興味深いです。行為と意図を分け、意図を問う必要性についてです。

こちらが希望した意図と反する行動をした方に対し「なぜその行動をとったのですか」と、理由をフラットに聴くことが大切です。

その方が「AをしてBをしなかった」場合。なぜBをしないのかが分かれば、ではどうすればBをしてもらえるのか、が導き出せます。


内省し、自分で気付く

意図を聴かれました。そして次の段階として「内省できるか」という問題があると考えます。内省には成長マインドセットが不可欠です。

「Bができない自分でも大丈夫だ」というマインド。今できていなくても、いずれ必ずできるようになる。だから、一旦Bができない自分を受け入れよう。問題ない。

それを可能にするマインドにはレジリエンスが在る。いくつもの壁を乗り越えてきた自分。既に誇れる部分を有していて、他に不完全な部分があったとしても気にならない。できる状態に自分を導く「自信」です。


まとめ

1on1に関する書籍や動画は、聴く側(上司)のスキルに関する内容が多いのかなと思いますが、今回は聴かれる側(部下)の考えを多めに書いてみました。

私は日頃から、聴く側・聴かれる側双方の立場を経験しています。実践は教科書通りに進行できないことも多く、対話はとても難しいなと日々感じております。

今後も実践を通して、自分なりの在り方を考えていきながらスキルをアップデートしていきたいと改めて思いました。




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