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イヤイヤ期を大切にしたい

「イヤイヤ期」に入りました。

2歳5か月の長男はついに「イヤイヤ期」に突入した。イヤイヤ期とは文字通り、「お着替え、いや!」「ごはん、いや!」「歩くの、いや!」など生活の様々な場面を拒否する行動が増える時期である。ごはんをいやと言われても、食べさせないわけにもいかないので、パンをあげてみる。だがそれもいやとなり、「パンがいやならケーキを食べればいいじゃない!!」とうんざりした気持ちをぐっと飲み込み、別の手立てを考えてみる。目の前にいる、泣き叫ぶかわいいかわいい怪獣くんにどう接したらいいのか思考を巡らせる毎日が、ついについに始まってしまった。

着替え、イヤ!

我が子の最大の難関は朝の着替えである。寝間着から外着に着替えさせようと服を脱がせようものなら・・・下ろしたズボンを上に引っ張り離さない。ズボンを下ろす親と上げる息子。この戦いに終わりはあるのか。最後は大人の力を遠慮なく発揮し、力づくでズボンを穿かせて試合終了。敗者は大泣き。

ずっと寝間着でいたいのは若いころは私にもあったので気持ちは分かる。でも、お出かけする時間が迫っている。今日は、幼稚園だ。

登園、イヤ!

長男は先月から幼稚園の未就園児クラスにお世話になっている。週に2日、午前中の2時間だけ登園し、幼稚園の環境に慣れるようにしてくれている。よく耳にするのは、初めて預けるときは泣いて親から離れないというエピソードだ。周りに比べて発達が遅い長男も泣くだろうと予想していたが、意外や意外、初めから泣かずに教室に入れて、遊んでいる間にこっそり抜けることができた。

しかし、ここのところ、幼稚園につくと親の足に抱き着き、石のように動かなくなってきた。教室にも泣いて入っていき、アンパンマンの教具に食いついた隙に逃げるように立ち去っている。幼稚園にもイヤイヤが始まった。

ごはん、イヤ!

食事にも気を遣うようになった。ここ最近は、親がスプーンで口元に運ばなくても自分で食べるようになってきていた。しかし、なかなか上手にスプーンやフォークを扱えない。口に入れるまでに落としてしまうと、スイッチが発動する。ごはんは床にポイ。そうやって、うまくいかないイライラを落ち着かせているのだろう。けれども、注意しないのはちょっと・・・という思いもあり、「~だめよ」と言うと試合開始のゴングが鳴ってしまう。

また、大人と同じ食べ物を食べたい欲求があるようで、子ども用に準備した別メニューは食べなくなった。大人と同じことがしたいのだろう。長男はどうやら、次の成長段階に足を踏み入れているようだ。

「イヤイヤ期」っていい言葉?

「イヤイヤ期」のように2歳頃の子どもの特徴を表す言葉には、「魔の2歳児」や「第一次反抗期」などがある。しかし、児童精神科医の成重竜一郎さんによると、「いずれの言葉も大人の側から見た子どもの様子を表現しており、極めて親目線あると言わざるを得ない」という。

「反抗期」にしても「魔の2歳児」にしても極めて親視点の言葉で、子どもの視点で考えれば「自立期」という表現が適切なのです。

成重竜一郎『不登校に陥る子どもたち』より

着替えも食事も「自分でやってみたい」という意思が芽生えてきたということである。ところが、2歳の子どもは自分でやってみたところで上手くいくことはない。やりたい気持ちがまず初めにあるけれども、そこにスキルは追いついていない。しかも、気持ちを伝えるための言葉も獲得していない。うまくいかない気持ちは泣いて伝えることになる。

大変だけど、「自立期」を大切にしたい

子どもの「自立期」は大変だ。息子の行動にうんざりしてしまったときには、ため息まじりに「じゃあ、もういいよ」とつぶやいたり、ときには声を荒げて「勝手にしなさい!」と怒ることもしばしば。特に、大人の時間の都合と子どものイヤイヤが重なったときは、ゲームオーバーだ。

けれども、私は、それでも何とかして、嵐が過ぎるのを祈って待つだけでなく、子どもの自立のための時間にしていきたいと思っている。それは「自分でやってみたい」という意思こそが、生きる源であると信じているからだ。何かをやらされている人生なんてつまらないだろう。自分ができることを増やして、自分のやりたいことを叶えてほしい。

「自立期」の子どもは、まず一人でやってみて、でもできなくて、それを助けてもらって、少しずつレベルアップすることを繰り返して繰り返して、成長していくのだと思う。私も、長男の「やってみたい」を尊重して、できることを増やしてあげたい。

パパ、幼児食を作らせてもらう

食事をイヤイヤ言う長男を見て、何かできないかと考えた私。離乳食からずっと担当してくれていた妻に思い切って、料理をさせてもらえないか聞いてみた。「子どもの食事作りは私の仕事よ!」とプライドもあるだろうから・・・と半分あきらめていたが、意外にもあっさりOKをもらうことができた。

テーマは「自分で食べやすい大きさにそろえること」と「できるだけ大人と同じメニューを出すこと」の2つである。食べるかどうかは気にしない。(いや、気になるけど問題にしないようにする、と言った方が正確か。)あまりにも見栄えが悪すぎて写真など載せることもできない有様の料理だったが、8割くらいは食べてくれた。きっと、誰かに食べさせられるのではなく、自分で食べれることに気持ちよさを感じていたからだろう。

子どもの変化は速い。今日上手くいったやり方が、明日も通用するとは限らない。そのとき、こちら側も考えを柔軟に変えていけるだろうか。子どもの成長に合わせて、変化し続けられる父親になりたい。


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