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梶研吾
2022年10月1日 09:28
<なんとか特別研修生として残してもらったのはいいものの……小池一夫先生がおっしゃっていた"壁"が立ち塞がる> 気がつくと年が変わり、どうにかこうにか、特別研修生として残ることが許されていた。 六十名いた同期生が、ちょうど半数の三十名になった。 週一回だった講義が、月に一回になった。 少し物足りない気もしたが、受講料は無料である。贅沢は言っていられない。 そもそも残してもらったことに
2022年10月8日 10:14
<劇画村塾十周年記念パーティ〜小池一夫先生の涙と狩撫麻礼先輩との会話〉 商業誌『コミック劇画村塾』が創刊になった。 その雑誌を手に取ってみると、表紙は高橋留美子先輩のキャラクターの描き下ろしで、「おお!」と思わず嘆声が出た。 巻頭グラビアは、創刊記念パーティの写真とレポートで、いかにも華やかな門出だった。 号を重ねるに連れて、神戸劇画村塾出身の西村しのぶさんの『サードガール』が連載さ
2022年10月15日 08:08
<予想外の形で漫画原作者としてデビュー!〜たなか亜希夫先輩との出会いとプロとしての矜持> パーティが終わった後、狩撫先輩から声をかけられた。「キミは、この後、時間あるか?」 もちろん、無かったとしても、狩撫先輩に"無い"なんて言えるはずもない。「完璧に空いてます」「じゃ、付き合え」 どこにですか、と訊き返す暇も与えず、狩撫先輩は歩き出し、「おい、亜希夫」 と、一人の
2022年10月22日 08:48
<漫画原作者デビューが決まり、六本木のショーパブに取材にまで連れて行ってもらったにもかかわらず……原稿がまったく書けないという根本的な大ピンチ!> 小池先生の、まさしく鶴の一声で漫画原作者としてのデビューが決まった。 が、嬉しいとか、やった!とかいう高揚感は、まったく湧いてこなかった。自分も『コミック劇画村塾』に作品が載ったらいいな、と考えていたにもかかわらずだ。 あまりに突然というこ
2022年10月29日 08:49
<小池一夫先生率いるスタジオ・シップの夏合宿〜編集者さん達も参加しての漫画創作セミナー> 今から考えると、(ホンマにあの頃は俺もまだ初心(うぶ)やったなあ……) としか思えないのだが、『危(ヤバ)めのヴィーナ』の第一回目が、めでたく『コミック劇画村塾』に掲載されても、相変わらず、不安感と緊張感のほうが先に立っていた。 デビューしたての新人作家にとっては、たとえ一か月に一度の締め切