見出し画像

自分の人生のハンドルを握れているのか。

先日読んだ「採用基準」がとても良かった。
読んだきっかけはちきりんさんのvoicy。

こちらのvoicyの内容も素晴らしかったので、ぜひたくさんの方に聞いてほしい。

「採用基準」伊賀泰代 (著)
はリーダーシップについての話がされているのですが、あなたは「リーダーシップ」ってどんなものか、言語化できますか?

日本人は特に、前に出てリーダーシップを取ろうとすると「でしゃばっている」とか「目立ちたがり屋」とか言われることも多くて、なかなかリーダーシップのある人材が育ちにくい環境ですよね。

でも、これから世界で必要とされるのは、「グローバル人材」ではなく「グローバルリーダーシップ」であると著者は書いています。
ただ英語が話せる人材よりも、自ら動いて道を開いて行く力が必要とされていきます。

以下、私が個人的に印象に残ったトピックについて書いていきます。

みんながリーダーシップがあるとかえって混乱しないのか

これはたしかに疑問として当然ですよね。
みんながリーダーシップをとったら、主張ばかりで混乱しそう。

でも、著者はそうではないと言っています。

・みんながリーダーシップをとることの大変さを理解していること
・状況に応じて、どうすれば良いのか考えて能動的に動けること

で大きな課題が起きても、乗り越えていけるのです。

これを読んで思いついたのは飲み会の幹事。
私は幹事をする機会が過去にも多くあったのですが、幹事の大変さを知っている人は、「手伝うことある?」と声をかけてくれたり、「ここはどうかな」と協力してくれたり、「ありがとう」をきちんと伝えてくれます。

一方で、いつも人任せな人はその苦労が分からないので、気にかけないか、ひどいと選んだお店に文句を言う場合もあります。

飲み会と仕事を一緒にするなと言われそうですが、要はそういうことかなと腑に落ちました。
チームとして仕事をするなら、各人が考え提案し、積極的に動けば突然のトラブルも、大きな仕事も乗り越えられるはずですよね。

命がかかっているときにどんな人についていくか

例えば、乗っている客船が沈みそうになったときに、あなたならどんな人の小舟に乗りたいですか?

・優しいが、周りにも忖度して本当の課題よりも和を尊しとする人
・厳しいことも言うが、行動力があり課題解決のためにリスクをとれる人

私は優しくて行動力と決断力がある人が良いです(笑)
でもこの2択なら絶対後者ですよね。

「あ、そちらの方もどうぞ」「定員を超しますが、あなたもどうぞ」
とやっていたら小舟も沈没です。

冷酷に人を見捨てるのが正解だと思いませんが、何かを得るには何かを捨てなければいけないときもあるのは事実。
人も大切にしつつ、本質の課題解決を見据えて行動できる人が真のリーダーシップと言えます。

リーダーシップとは特別なものではなく、学べるもの

ここまで読んで、「私は前に出るのが好きじゃないし」「決断力がないし」と思った方に朗報。

リーダーシップは生まれつきの個性ではなく、きちんと学んで身につけることができるものなのです。

たとえば
・成果を出すことを意識する
・自分の意見を常に持ち、言うことができる
・主体的に動く
など。

もちろん、研修などを受けて身につけることもできますが、日々意識することで身につけることができるのです。

本書の中でわかりやすかった例をご紹介すると、電車が止まった時にタクシー乗り場にできる長蛇の列。
並んでいる人たちに声をかけていって、同じ方面の人たちを見つけて相乗りの提案をしていく。
これもまさにリーダーシップなのです。

自ら考えて動き、自分にも他者にも良いことがある。
仕事だけでなく、日々の生活の中でもリーダーシップ力は磨くことができるのです。

リーダーシップを身につけると、自分自身の生き方が変わる

ここまで読んでもきっと、自分にはリーダーシップは必要ないと思う人もいるはず。

ところが私も意外だったのが、「リーダーシップを身につけると自分自身の生きた方が変わる」ということ。

リーダーシップを身につけると最初に変わるのは、自分の身近な気になっている問題が解決できるようになること。

・電車で体調の悪そうな人を見かけた時
 傍観することしかできなかった自分→できることを考えて対処できるようになる

・上司との関係がうまくいかない時
 我慢して愚痴をこぼすだけだった自分→どうしたら良くなるかを考え行動できるようになる

・理想の未来がある
 勇気がなく、どうせできないとつまらない日々を送る自分→できる方法を探って行動にうつす

問題を解決するには、人を動かす力が必須。
でもその前に、自分を動かす力を持たなけれなならないのです。

つまり、リーダーシップは会社で働く人だけでなく、子どもから大人まで全ての人が人生を主体的に生きるために必要なスキルということです。

0ベースで考えろ、成功体験にこだわるな、固定概念にとりつかれるな

考えて動く時に大切な考え方が「0ベースで考えろ、成功体験にこだわるな、固定概念にとりつかれるな」ということ。

過去の成功から仮説→検証を繰り返すことはもちろん大切だけど、重要なのは

「固定概念にとりつかれるな」

ここ。

コーチングでも人が1番ハッとするのがこれ。

気づかないうちに過去の経験から勝手に決めつけて、狭い思考の中でグルグルと回っている。
これでは新しい道は拓けない。

まず、自分の思考を疑ってみる。
「時間がないからできない」「資格がないからはじめられない」「お金がないから無理」「稼げれば幸せ」「会社を辞めたら自由になれる」「怪我をしたからツイてない」

それ、本当?

自分の固定概念を1度疑ってみてほしい。

自分の人生のハンドルを握れ

この言葉を聞いて、私がしたいのはこういう生き方で、子どもたちにも伝えたいのはこれだと感動した。

本書では、自分が人生のハンドルを握ることができれば、自分も同乗者も連れて行きたい所へと連れて行けると言っています。

人を幸せにしたり、社会を変えたいなら、まず自分の生き方を変えないと始まらない。

TOKIOの宙船の歌詞にもありますよね。
「おまえのオールを任せるな」
って。(読んでて脳内にこれが流れた)


読み始めた時は、必ずしも必要だと思っていなかったし、子どもたちにも個性があるからリーダーと呼ばれる立ち位置にならなくても良いと思っていました。

けれど、読み終えてからは、自分も子どもたちにも必ず身につけるべき力なんだと痛感。

リーダーシップとは、自分で生き方を決められる力だから。

あなたは自分の人生のハンドルを握る準備はできていますか?

※読んでいてあまりにもマッキンゼーを褒めているように感じるかもしれませんが、こちらについは著者が後書きで触れています。

忙しい方はAudibeにもあるので、聞いてみてください!▼

行動できない、もっと挑戦・成長したいという方向けにコーチングで伴走しています。
体験コーチングはこちらから。
↓ ↓ ↓




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?