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本当にメンバーのことを思うなら、リーダーはメンバーの抵抗を押し切っても改革を断行する

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介しています。
 
第23回目は、大久保利通(1830年~1878年)です。薩摩藩(鹿児島)の下級武士の出身ながら、藩の最高権力者、島津久光に引き立てられ、幕末政局の中心人物の一人として倒幕に貢献します。
明治に入ると新政府の中心人物の一人として、国内産業の振興などの改革を進めますが、長年の盟友であった西郷隆盛と対立し、最終的には西郷隆盛は西南戦争で自刃します。西郷の死を乗り越えて改革を更に進めようとしましたが、東京・紀尾井町で士族に襲われ、最後を遂げます。
 
私が本書で大久保利通を取り上げた理由は、本当に組織が危機にあるとき、リーダーたるものはこれまで親しかったメンバーを押し切ってでも、信じる道を切り開き、進んでいくべきことを伝えたかったからです。
 
現代に生きていても、組織が危機にあっても、これまで一緒に歩んできたメンバーに遠慮して断固たる改革ができないことがあります。特に同町圧力が強い日本においては、改革の反対を押し切っても進めることには抵抗があるものです。
しかし、それでは最終的には組織がだめになり、実は一緒に歩んできたメンバーにとってもよいことではないのです。それを避けるためにも、リーダーは進むべき道に対して確たる信念がないといけないのです。
 
本書では、大久保利通と西郷隆盛との関係を紹介しながら、上記のことについて考えてみました。詳細については、本書の「ほんのこての友なら、忖度せずに信念を貫くべきでごわす 大久保利通」をぜひお読みください。

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大久保利通

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