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詩 : 右肩上がり

「右肩上がり」

棒グラフはいつも
右に高く積もっていくのを
皆当たり前のように期待し
何の疑問ももたなかった

売上げ
人口
入場者etc.

生活はより快適な暮らし
なんていう全ての人が憧れると
まるで何かの睡眠術にでも
罹ってしまったかの様に信じていた

しかし 気付き始めた
同時に 技術や物価
将来への不安等ので人口が増えない事
不必要な物を多く欲しがるように
睡眠術は宙に浮いた気分を与えていた事
自然の中で必要な分の食物が供給され
夜が夜と感じられる当たり前の
暗く静かな闇も必要な事

毎日の巡る巡るサイクルは
一体誰のための生活だったのか
改めて 問われはじめた

鏡の中に写る私は
そんな偉そうな話をしながら
左右の肩の高さが右上がりに
まだ未練がある様に映し出していた

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