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価値の細分化と代替方法を考える〈飲食店事例〉

こんばんは。

本日は人材から離れて、最近話題の代々木上原レストラン「sio」様の取り組みが面白いなと思ったので記事を書きたいと思います。(人材から離れて…と書きましたが、個人的には人手不足に対する求人から、より質の高いサービスや価値の提供に対して、増員を図ったり、より適切な人材を確保するための求人へ、ニーズがシフトしていくと考えておりますので、こういった業界ごとの面白い取り組みは知っておいた方が良いと思ってます)

代々木上原レストラン「sio」の事例

詳しくはこちらの記事をお読みいただればと思うのですが、簡単に要約させていただきます。

コロナ禍において多大な影響を受ける飲食業界の中で、しっかりとした集客と売上確保、また、新しい取り組みをし続ける代々木上原レストラン「sio」のオーナーシェフ鳥羽周作さんのインタビュー記事。「#おうちでsio」と銘打ったレシピの無料公開にはじまり、オリジナルのバインミーや日替わりの弁当、さらには1万円を超える「贅沢弁当」予約分を毎回一瞬で売り切るなど、コロナによる逆風の中で数々の価値をお客様に提供し続けている。

▼贅沢弁当

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▼Twitterでのレシピ公開

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こんな形で、beforeコロナの世界では想像もできなかった飲食店の取り組み、とても面白いなーと思いました。

鳥羽様は先日のWEEKLY OCHIAI『アフターコロナのリアル「飲食・小売店」』にゲスト出演されていたのですが、今現在も店舗の売り上げは10割を超えるレベルで出しており、「コロナに対する答えはお客様の中にしかない」というお話をされており、とても素敵だなって思いました。また、テイクアウトやレシピ公開などのすべての取り組みは鳥羽様含めてスタッフの方々が「幸せな人が増えるのか?増えないか?」を軸に定めて考えたものらしいです。

お客様に提供してきた価値とこれから

コロナという言葉でニューノーマル(今までと違うことをとにかくしなきゃ!感)の定義や意味、具体的な打ち手が問われている世の中ですが、お客様とのエンゲージメントをちゃんと考える、これってすべての仕事において必要なことだと思います。

僕はこのお客様とのエンゲージメントを強める上で一番最初にやらなければならないことが、自分の会社やお店、そして個人が提供できる価値をちゃんと言えるようにしておくことだと思ってます。

では今回の記事の題材になっている、お客様が感じるレストランの体験価値ってなんでしょう?〈日常とは違う非日常な空間を楽しめる価値〉〈美味しい食事が楽しめる価値〉〈好きなスタッフさんと交流できるヒトの価値〉〈常連同士が同じ場所に集まるコミュニティ的価値〉などなど…。

レストラン、居酒屋、料亭・・・まあ何でもいいのですが、大きくいうと「食事を提供する場所」です。ですが、自分たちの抱えているリソース(食事や人員など)が生み出す価値って、多分お店ごとに全然違うと思うし、違わなければならないはずです。

そしてafterコロナの世界では、この提供できる【価値】のやり方を少しずつ時代やお客様のニーズ(不)に寄り添う形で変えていかなければなりません。一見、レシピを見せるというお店にとってはリスクになりそうなことが、お客様にとって「スタッフさんとの交流がsns上でできる機会」に繋がっていたり、「美味しい食事を間接的に提供してもらえる価値」となっていたりします。

飲食店とかは密着型でお店のファンとなる客層を持つ必要があるので、こういった取り組みは、やり方を変えて、今まで提供してきた価値をお客様にコロナに関係なく提供し続けている、良い取り組みだと思います。

参考

モノの価値から体験の価値が上がってきているというのはコロナに関係なく言われておりました。

「モノ」があふれ欲しいものが簡単に手に入る社会になり、消費傾向にも変化がありました。消費者はモノそのものの価値よりも精神的な豊かさを求める消費行動、いわゆる「コト消費」といわれる体験価値を求めるようになります。こうした変化のなかで、消費者の共感や信頼を得るための体験価値が重視されるようになりました。(引用元:https://jp.creativesurvey.com/blog/posts/cx-20200416/)

新しい食体験を想像(創造)する上で、価値の細分化と代替方法を考えることはとても重要です。そして、それを人材観点でさらに考えると、その方法を考える段階で、結局人は必要になってきたりします。

上から目線で飲食店のことを語ってしまって大変申し訳ないのですが、個人の見解ですので、参考になればと思います(^^)!

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