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「エンジェル投資家」を読んだ感想

話題になっていたので週末に読んでみました。

ちなみに自分はエンジェル投資家にはなれないし、エンジェル投資家になるつもりもない(一生プレイヤーでいたので)ので起業家視点で読んでみました。

■ジェイソン・カラカニスとはどういう人か?

この本の著者である、ジェイソン・カラカニスについては内藤くんがブログにまとめてくれていたので、そっちを読むとどういう人か良く分かると思います。

Jason Calacanis:6年間でユニコーン6社に投資をしたエンジェル投資家
https://siliyoro.com/jason-35d47ae48f7c

■これから投資を受けようとしている人こそ読むべき

内容はエンジェル投資家として気をつけるべきポイントなどが書かれており、これからエンジェル投資家を目指す人の参考になるのでしょうが、逆に投資を受けることを検討している起業家が読んでおくと良いのではと思いました。

一つ挙げておくと27章に「月次報告ほど重要なものはない」と書いたあるのですが、このあたりは生存確認という意味でYコンのPaul Grahamが言っていたこと一緒だなと思いました。Keep in touch重要。

※このPaul Grahamの死なないためには個人的には大好きな内容です。

■序文と訳者あとがきが素晴らしい

メインの章の内容も良かったですが、孫泰蔵さんの序文と、テック系の翻訳ではお馴染みの滑川さんの訳者あとがきが良い内容でした。

孫泰蔵さんの序文の一部

今起こっている情報革命は、「民主化と大衆化」ことが通奏低音であり、先進国のあらゆる分野で特権がなくなっていく(誰でもやろうと思えばできるようになる)ことが必定だと思う。
日本が目指すべきは、こうした新しい潮流を取り入れた日本ならではの考え方で、一気にリープフロッグ(一足飛びに飛び越えて先に行く)することではないだろうか。

滑川さんの訳者あとがきの一部

ことに大企業が次々に不振を伝えられ、経済の見通しも厳しいものになっている現状を考えると、今の日本に必要なのは多数の力強いスタートアップであり、大胆にリスクを取ってそれを支えるエンジェル投資家ではないだろうか。

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